首筋の腫れの原因6つ!痛い場合の対処法や注意したいこと!

首筋の腫れの原因6つ!痛い場合の対処法や注意したいこと!

首筋


風邪気味や体の調子が悪い時に病院に行った時や、健康診断などでは必ずと言っていいほど首の触診があるかとおもいます。

医師は首筋を触ることで何を確認しているのでしょうか?


そして、首筋にしこりの様な腫れを自分で見つけた場合は、いったいどんなことが原因として考えられるのでしょうか?

この記事では、リンパの腫れを含めて、首に腫れができてくる原因について紹介していきたいと思います。

悪性リンパ腫

ヒトの身体には細菌やウイルスといった外界からの侵入者に対して戦うシステムがあります。

これを「免疫」と呼んでいて、免疫反応の主体となっているのが「リンパ球」です。

リンパ球は全身の血液中やリンパ節にいることで、すぐに侵入者と戦うことができます。


悪性リンパ腫とはこのリンパ球が「無秩序」に「際限なく」増殖してしまう病気です。このような増殖のことを「腫瘍性の増殖」といいます。


悪性リンパ腫には増殖したリンパ球がどのように集まっているか、どの種類のリンパ球が増加しているかなどで非常に沢山の分類がなされていて、とても解説しきれるものではないのでここでは「ホジキン細胞」という細胞が出現するかどうかで分けた「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」の2つの分類を見てみましょう。


日本人に発生する悪性リンパ腫のほとんどは非ホジキンリンパ腫になります。


症状としては高熱、体重減少、ひどい寝汗(盗汗)、身体のだるさ、かゆみなどが挙げられますが、はじめの3つは「B症状」と呼ばれるもので診断にも欠かせない症状となっています。

逆に言うと、これらの症状が見られた場合には、すぐに病院を受診したほうが良いということになります。


悪性リンパ腫は種類にもよりますが近年は治療成績も向上してきていて、胃がんや肺がんなどよりも治りやすい疾患になっています。

ただし、治療としては抗がん剤が主となると思いますので副作用などに注意しましょう。


関連記事:リンパ節のしこりと発熱の原因は?気になる3つの病気を解説!

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リンパ節炎

ウイルスや細菌の感染によってリンパ節が腫れる病気です。

原因としては、インフルエンザウイルスやサイトメガロウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、黄色ブドウ球菌、溶連菌、結核菌などが代表的です。

特にインフルエンザの流行時期には注意が必要です。


関連記事:リンパ節が腫れているが痛みなし!原因は病気の初期症状なの?

猫ひっかき病

その名の通り猫にひっかかれることで感染する病気です。

猫に対しては病原性のないバルトネラ・ヘンセラという細菌が猫の爪や歯に付着し、その状態で人に咬みついたり引っ掻いたりして傷口から感染します。


日本においては9~15%の猫がこの最近を保有していると言われており、特に喧嘩をしたり他の猫と接触したりすることの多い雄、野良猫に多い傾向があります。


基本的には腕の傷からは脇の下のリンパ節(腋窩リンパ節)が、足の傷からは股のところのリンパ節(鼠径リンパ節)が、顔の傷からは首のリンパ節(頸部リンパ節)が腫れてくるということになっていますが、顔に傷がなくても頸部リンパ節が腫れてくることは稀ではありません。


これら腫れたリンパ節は痛みを伴うことが多く、発熱や身体のだるさを訴えることもあります。

基本的に自然軽快する病気ですが、それには長期間かかるケースもあります。

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キャッスルマン病

はっきりとした原因が分かっておらず、現在日本には1500人ほどしか患者が報告されていません。


腫れたリンパ節からサイトカインという物質が放出され、血球に結合することで正常な細胞を攻撃してしまうことで炎症を引き起こしてしまう疾患です。


リンパ節の腫れ以外にも貧血や発熱、体重減少などが見られることがありますが患者数が少なく、個人差もあるためこれらはあくまでも参考程度に考えたほうが良いでしょう。


関連記事:鎖骨の下のリンパのしこりが気になる!危険な病気を解説!

蜂窩織炎

ここからはリンパ節以外の腫れになります。

蜂窩織炎とは皮膚の下に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染することで境界のはっきりしない部分的な赤みを帯びた腫れ、同部位の痛み、熱感が急速に拡大してくる疾患です。

炎症がひどい場合には入院の適応があり、原因となっている細菌に効力のある抗菌薬を使用して治療します。

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流行性耳下腺炎

いわゆる「おたふく風邪」です。

ムンプスウイルスがくしゃみの飛沫を吸い込むことや肌に触れることで感染し、耳下腺という唾液を分泌する組織が腫れてきます。


耳下腺の場所はまさに耳の下で顎の出っ張り辺りにあります。

耳下腺が腫れることに加えて発熱が数日間続き、頭痛や喉の痛みなどを伴います。

基本的には子どもの感染症として知られていますが、ワクチンの摂取が義務から任意に変更になったことから近年では成人での発症も見られるようになってきました。

一般的に経過は良好ですが、ごく一部(0.001%前後)に難聴が残ることがあります。


関連記事:耳の後ろのしこり!痛くない場合も注意が必要な症状は?

まとめ

いかがだったでしょうか。

首筋の腫れにはリンパ節の腫れ以外にも、皮膚や唾液腺の炎症によるものもありました。

イメージとしては最後の2つは点というよりある程度の面積で腫れてくるという印象を受けます。

いずれにしても、重症化する可能性は少なくないので早めの医療機関の受診をおすすめします。


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