外出をすると頭痛がする原因は?目の奥の激しい痛みを改善したい!

外出をすると頭痛がする原因は?目の奥の激しい痛みを改善したい!

頭痛


慢性的な頭痛に困っている人は意外と多いです。

病院に行って検査を受けても、脳腫瘍などの大きな病気の可能性はないと言われ、それはそれで一安心なのですが、依然として不快な頭痛が続いている。


頭痛は、時に吐き気を伴うこともありますし、外出先で頭痛が起こると非常に厄介です。

検査の結果、特に原因となる病気が見つからなかった場合は自律神経の異常が原因である可能性があります。

そこでこの記事では、自律神経由来の頭痛について解説をしていきます。

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群発頭痛

タイトルにあるように、「目の奥の激しい痛み」を伴うことが最大の特徴です。

目の奥の内頚動脈(脳に血液を送る血管)が拡張してしまったことが痛みの原因です。

頭の右側と右目、というように異常をきたした血管に近いところに症状がでます。

目の充血や瞼の腫れ、涙や鼻づまりなどを伴う場合もあります。


発作は15分から3時間程度で治まるのですが、一度起きると数か月は決まった時間に毎日痛むことが多く、数年単位でサイクルを繰り返します。

「目の奥をえぐられているような」と形容されるほど激しい痛みで、退職を余儀なくされる場合や、一人で外出できなくなることもあります。


詳しい病因は不明ですが、自律神経の不調が絡んでいることは確かです。


首の凝りやアルコール摂取、飛行機などによる気圧の急激な変化、時差など、発作の誘発因子もはっきりしており、これらを避けたり止めたりすることで症状は軽減されます。

喫煙者の羅患率が高いことも有名です。


頭痛


群発期(発作が集中する時期)に入ると額から目の周りが赤らみ、寝つきが悪さや夜間の覚醒が見られます。

そろそろかな?と思ったら予防薬を処方してもらって下さい。


脳の血管の拡張を抑える薬(ベラパミン)や抗てんかん薬(バルプロ酸)の服用によって、発作の程度や頻度を抑えられます。

発作が起きた時はスマトリプタンの皮下注射が非常に有効です。

自分で注射をすることができ、即効性があります。保険適用はありますが高価です。

医療用の高濃度酸素の吸入も7割の患者さんに有効です。このタイプの頭痛には、市販の頭痛薬はあまり効かないので注意して下さい。



関連記事:香水の匂いで頭痛が起こる原因は?治し方もご紹介!

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パニック障害

同じく自律神経に由来する頭痛を起こすのがパニック障害です。

こちらも激しい発作で日常生活に支障をきたす恐れが高い病気なのですが、目の奥の痛みよりも不安感の強さが特徴です。

動機や窒息感など、心臓を中心とした症状に突然、襲われるのが特徴です。


頭痛、めまい、冷や汗、吐き気など複数の症状が強い不安感とともに発作的に起こります。10分から1時間でおさまるのですが、患者さんはその間死の恐怖にとらわれます。

いつ発作がおこるかという不安に取りつかれることが症状をさらに悪化させてしまいます。

恐怖にとらわれて家にひきこもってしまう場合もあります。


頭痛


脳の中の「不安を感じるセンサー」が誤作動を起こすことで脳内ホルモンの分泌が悪くなり、発作がおきると考えらえており、抗鬱薬や抗不安薬で改善します。


劇的に改善する方も少なくありません。心療内科での治療になりますが、幼児体験やトラウマではなく体質的な問題とする考え方が一般的です。

ただしストレスが自律神経に影響することで起こっている症状であることは間違いないので、リラックスできる生活環境を作ることはとても大切です。

先に述べた群発頭痛にも同じことが言えます。

疲れや眠気を感じたら早めに休むことは何よりもの薬です。どのような病気にも言えることですが、体調が悪い時はご自身をいたわってあげて下さい。



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その他の自律神経由来の頭痛

その他、緊張型頭痛や偏頭痛も有名です。

緊張型頭痛は「頭を鉢巻きで締め付けられているような痛み」と表現されます。

めまいを伴うこともありますが、痛みはそれほどひどくなく、日常生活に支障をきたす例は多くありません。


偏頭痛は「頭の片側がときどきズキンズキンと痛む」と形容され、痛みは激しいのですが頻度は少なく(多くても週に1~2回)、発作のない時は元気に活動できます。

いずれも薬物療法は確立されており、ストレスの少ない生活が最大の予防だといえます。



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まとめ

内科的な病因がなく自律神経が主な原因となって起こる頭痛がいくつかあり、

  • 群発頭痛は、目の奥の痛みを伴う激しい発作が特徴

  • パニック障害は、不安感と心臓由来の症状を主とした多彩な症状が特徴

  • 緊張型頭痛は「頭を鉢巻きで締め付けられるような痛み」が特徴

  • 偏頭痛は「頭の片側の激しい痛み」が特徴

といえます。

いずれも薬物療法が確立されており、誘因がわかるものは避け、ストレスの少ない、生活を送ることが安定のカギと言えます。

ここでは自律神経を由来とする症状について述べましたが、頭痛の中には脳腫瘍や脳出血など深刻な体の異常が原因となるものも沢山あります。

激しい痛みを伴うものについては、まずは専門家の判断を仰いで下さい。



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