舌の付け根が腫れて痛い原因7つ!意外な病気の可能性も!
舌の根元に痛みや違和感があると、食事の時や話をするときなど、気になってしまいます。
舌の根元はの喉とつながっているため、舌の根元の炎症は喉にも原因がある可能性もあります。なので舌と喉について両方考える必要があります。
この記事では、舌の根元に痛みが出る原因7つについて詳しく見ていきます。
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口内炎について
口内炎は、頬の粘膜や舌などにできる赤い斑点や浮腫のことを言います。口内炎がひどくなり、白い膜で覆われた潰瘍ができるものを「アフタ性口内炎」といいます。
重症になると、潰瘍部分が大きくなったり、えぐれたり、出血がみられるものもあります。
舌の奥や付け根の部分に口内炎ができることもあります。
口内炎は、栄養のバランスが崩れ、特にビタミンB2が不足するとできやすいと言われています。
ビタミンB2が不足すると、細菌などの影響を受けやすくなったり、粘膜の代謝が滞ってしまいます。
すると、口内炎ができやすくなり、さらに繰り返す原因ともなります。
関連記事:舌の側面が痛い!原因は口内炎だけではないので要注意!
唾石症と唾液腺炎について
唾液腺は、食べ物が口に入ると唾液を作り分泌する働きをしています。
唾液腺は左右に一対ずつあり、耳の下の「耳下腺」、あごの下の「顎下腺」、舌の下の「舌下腺」の3ヶ所にあります。
唾石症とは、唾液腺からはがれたものや細菌に、唾液に含まれるカルシウムが付着してできた「結石」が、唾液が通る管に詰まった状態の事を指しています。
特に顎下腺におこりやすいと言われています。
唾液腺で炎症がおこると、首や顎にかけて腫れたり痛みが出る場合があります。
唾液腺炎はウイルスの感染によるもので、一番知られているのは「流行性耳下腺炎(おたふく)」です。
ムンプスウイルスが耳下腺や顎下腺に感染することでおこります。
感染した部位やその周辺が腫れたり痛みが出ます。飲み込むときの痛みやのどが痛くなることもあります。
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舌癌について
舌癌は舌にできる腫瘍で、口の中にできる癌の約50%を占めています。舌の両縁や舌の下側にできることが多く、比較的リンパへの転移が多いがんであるという特徴があります。
舌の付け根にがんができると、舌を大きく切除しなければならない場合もあります。
舌に硬いしこりができ痛みが出る、出血する、口臭が強くなるなどの症状が現れます。
舌扁桃炎
舌扁桃は舌の付け根にある扁桃組織です。扁桃組織は細菌やウイルスから体を守る免疫の働きをしています。
扁桃組織は一般的に扁桃腺と言われる「口蓋扁桃」と「咽頭扁桃」、舌扁桃の3つがあります。
舌扁桃炎の大部分は、咽頭や喉頭の炎症が舌扁桃にまで及ぶことでおこるもので、舌の付け根に痛みが出ることが特徴です。
関連記事:扁桃腺の腫れは冷やす?それとも温める?白い膿の原因もチェック!
舌咽神経痛
舌咽神経とは、のどや舌の後ろ1/3、耳の後ろの感覚を感じる脳神経の1つです。舌咽神経痛の症状は、噛んだり飲み込むときに、舌の奥や付け根、のど、耳の周囲におこる痛みです。
この病気は40歳以降の男性に多く見られ、原因は不明であることがほとんどです。まれに、脳や首にできた腫瘍が原因である場合もあります。
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アデノウイルス感染症について
アデノウイルス3型による感染症は、「プール熱(咽頭結膜炎)」といわれます。アデノウイルスには様々な型があり、8型は「はやり目」の原因となっています。
プール熱は、咽頭痛・結膜炎・高熱が主な症状で、「夏風邪」ともいわれます。
プール熱による咽頭痛は強く、特に飲み込むときに痛みが強くなるため、水を飲むにも苦労するほどです。
のどには白い膿がべっとりと付くことも特徴です。
アデノウイルス感染症は感染力が強いため、学校感染症のうち第2種に当てはまります。症状がなくなった後、2日経過するまで学校や幼稚園は出席停止となります。
関連記事:喉に白いできものができた!痛みや発熱があるか確認!
平滑舌について
平滑舌とは、舌にある乳頭が様々な原因により無くなってしまい、本来は見えない血管が透けて見えるようになる病気です。
平滑舌になると、食事をしたときにしみるような痛みを、舌全体に感じるようになります。
進行すると、味覚障害がおこる場合もあります。
原因は、鉄の不足による「鉄欠乏性貧血」や自己免疫疾患の「シェーグレン症候群」などがあります。
鉄欠乏性貧血の場合は、貧血が改善すると平滑舌もよくなります。
しかし、シェーグレン症候群は原因不明の病気のため、症状を軽減する治療しかないため、平滑舌の改善は難しいと言えます。
関連記事:喉の奥がつかえる感じがする!その違和感の原因はコレ!
まとめ
舌の付け根に痛みが出る原因を7つ見てきました。舌やのどに原因があると、首や耳の下、あごまで痛みが及ぶ場合があることがわかりました。
中には舌癌のように、進行すると舌を大きく切除しなければならないような重大な病気もあるため注意が必要です。
舌の付け根の痛みだけではなく、その他の症状にも目を向け、必要に応じて受診することをお勧めします。
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