火傷の水泡が破れた!ヒリヒリしても絶対にやったらNGな3つのこと!
熱いお湯や火に触れてしまった時など、熱い思いをしたことはあるでしょうか?
さらに火傷(熱傷)になると、腫れやヒリヒリとした痛み、皮膚が剥がれるなどその後の対応に苦労するかと思います。
この記事では、火傷をしたときに出来るヒリヒリとする水ぶくれが破けてしまった時の注意点をお伝えしていきます。
目次
火傷の程度
深さ
火傷による損傷の深さは、Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度に分類されます。Ⅰ度熱傷
表面的な浅い火傷です。皮膚の一番上の表皮のみ損傷されます。皮膚は赤くなり、ヒリヒリとした痛みを生じますが水疱(水ぶくれ)は起こりません。
Ⅱ度熱傷
皮膚の中間部の真皮まで損傷されます。さらに細く分類されており、浅達性が真皮の浅い部分にとどまる損傷、深達性は真皮の深い部分までの損傷とされています。
皮膚はピンクか赤になり、水疱(水ぶくれ)が生じて、透明の体液がにじみ出ます。
Ⅲ度熱傷
脂肪の部分まで損傷され、汗腺、毛根、神経まで損傷を受けます。火傷の跡が残り、機能障害も伴います。
神経まで損傷され、痛みが生じないことが多いです。
皮膚は白か黒、鮮やかな赤になります。体毛が毛根から簡単に抜けてしまいます。
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重症度
軽度
Ⅰ度熱傷とⅡ度熱傷のうち体表面積10%未満のもの。中等度
Ⅱ度熱傷の体表面積15〜30%、Ⅲ度熱傷の体表面積2〜10%のもの。また、特殊部位(顔・手・生殖器など)を含まないもの。
重症
Ⅱ度熱傷の体表面積30%以上、Ⅲ度熱傷の体表面積10%以上のもの。また、特殊部位を含む火傷、気道熱傷があります。
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水ぶくれが破れた時の対処法、やってはいけない事3つ
水ぶくれが破れると、真皮が直接外気にさらされ、感染のリスクが高まります。まずは、流水で破れた部分をきれいに洗い流し清潔を保ち、消毒液などで消毒します。
また、「湿潤療法」というものがあり、患部にワセリン等の軟膏を塗り、その上からラップなどを巻いて保護するものです。
常に保湿された状態にし、自然治癒力を高めます。
そもそも水ぶくれは、火傷により真皮からにじみ出たリンパ液やたんぱく質を含む体液です。
この液体には患部の傷の治りを早くする成分が含まれています。
なので、できれば水ぶくれは破かずに、体液を利用して改善を早められる方が良いでしょう。
それでも、ほとんどの場合で破れてしまいます。
以下に、破れた際に行わない方が良い事3つを記載しておきます。
- 軟膏、ラップで保護したら、それ以上はいじらない
- 軟膏は直接指で塗らない
皮膚はむき出しになっており、細菌などに感染しやすい状態になっています。チューブから直接ラップなどに付けるようにしましょう。 - 患部の保護にガーゼや絆創膏は使用しない
ガーゼなどは患部に貼り付いてしまい、傷跡を残す原因にもなります。
また、火傷後に水ぶくれができた際は一人で治そうとせずに、可能であれば医療機関を受診し、正しい指示を受けることも大切です。
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重症度別の治し方
軽度
浅い火傷であれば、すぐに水で冷やします。患部が汚れていたらきれいに洗浄し、薬は抗生物質の軟膏などを塗って改善が図れます。
必要時は鎮痛剤を2〜3日程度使用します。患部を清潔に保ち、滅菌ガーゼや包帯で保護します。
深い火傷の場合も、薬は抗生物質の軟膏を使用しますが、皮膚の壊死や水疱が破れた部位があれば、病院で取り除いたあとに薬を塗ります。
深い火傷では入院や頻繁に診察を受ける、皮膚移植による治療が必要な場合もあります。
重度
命に関わる場合が多く、緊急の治療を要します。清潔な布で体を包み、水をかけます。
皮膚の清潔を保つため、定期的に弱い流水で洗浄することもあります。薬は使用しないようにします。
回復の見通し
Ⅰ度やⅡ度の一部の熱傷は数日〜数週間で回復し、痕も残らなくなります。Ⅱ度の深い熱傷、Ⅲ度の範囲の小さい場合は治るまで数週間かかり、痕が残ります。
場合によっては皮膚移植が必要となります。
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まとめ
ここまで、火傷の程度や治し方について解説をしてきました。水ぶくれが破れた際は、感染のリスクが高まります。患部の清潔を保つ事や医療機関の受診など素早い対応が悪化させないポイントです。
また、火傷はキズの深さや広さで重症度が変わります。
さらに重症になるほど痛みを感じなくなるため、注意が必要です。
段階別の正しい知識と対処法がその後の回復に繋がります。