白目の黄色い斑点の正体は?一部分が変色する原因は病気?

白目の黄色い斑点の正体は?一部分が変色する原因は病気?

目


普段人と話をする時、最も目に入ってくるのは相手の顔です。それは相手にとっても同じです。そして、「相手の目を見て話す」というのがコミュニケーションの基本となるかと思います。


その眼の白目が黄色くなっているなどの症状があると、気になることがあると気分が落ち込んでしまう方が大半でしょうし、真っ黄色の白目にはなにか重篤な病気が隠れているのでは?と心配にもなります。

そこでこの記事では、白目の黄色い斑点について解説していきたいと思います。

黄色い斑点の正体

「眼が黄色い」という症状を聞くと、家庭医学を少し知っている方であれば「黄疸」を真っ先にあげるでしょう。

黄疸は色々な原因によって肝臓から分泌され、胆嚢(たんのう)に蓄えられる胆汁が排出できなくなることで、胆汁に含まれる「ビリルビン」という成分が組織に沈着することで眼が黄色くなったりします。


胆汁は胆嚢から胆管を通じて十二指腸(胃から続く小腸の一部)に排出されるため、その途中に異常があったり、肝臓の異常があったりすると黄疸という症状が出てくることが多いです。


また、赤血球にもビリルビンは多く含まれているので、赤血球が壊れる(溶血する)と血液中のビリルビンが上昇し、黄疸をきたすこともあります。

これらについては下の方で詳しく説明します。

さらに、黄疸以外にも眼に黄色いシミができることがあり、瞼裂斑というものもあります。

黄疸では白目が全体的に黄色くなりますが、こちらは部分的に色がつきます。

まずはこの瞼裂斑について見てみましょう。

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瞼裂斑

先程も書いたように白目の一部が黄色いという時には瞼裂斑が考えられます。

これは顔や身体にできるシミと同じようなもので、紫外線による影響が大きいと言われています。

従来は加齢によるところが大きいとされ中年以降の方に多いとされていました。

しかし近年は子どもにも多く見られるようになったため、その認識が改められたといえるでしょう。


眼に太陽光線を長時間当ててしまうことが原因の1つであるので、屋外でスポーツをしたり、何かの作業を行ったりする際には日焼け止めに加えてサングラスなどの対策を行うと良いでしょう。

また、ハードコンタクトレンズなど、眼に密着して負荷をかけてしまうものも要因となりえます。

コンタクトレンズを使うなということではありませんが、1つ言えるのは眼科の医者にはコンタクトレンズを装用している方は少ないということです。


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肝障害による黄疸

ここからは黄疸によるシミについて紹介していきます。

まずは肝障害によるものですが、肝障害だけでも色々なものがあります。

例えばアルコール性肝障害、ウイルス性肝炎などです。


アルコール性肝障害はその名の通り飲酒が原因で起こるもので、放置していると肝硬変、肝癌などに発展していきます。

ウイルス性肝炎にはさらに色々なタイプがありますが、主に問題になるのはB型とC型です(他にもA型、E型があります)。

この2種類は輸血や医療機関での針刺し事故など、血液を介した感染が主となります。


針刺しは事故なので防ぎようが難しいということで納得もいきますが、生命を救うはずの輸血で肝炎になるとは、どういうことだと思われるでしょう。


記事をご覧になっている方の中にも輸血で血を抜いてもらった(いわゆる供血者)ことのある方がいらっしゃると思いますが、採取した血液はB/C型肝炎ウイルスやHIVが入っていないか検査されることになっています。

ですので、感染者からの血液の多くはそこで弾かれることになります。


しかし、検査にも限度があり、血液中のウイルスを検出できない期間があります。

これをウインドウピリオドと言いますが、この時期に採血・検査をしてもウイルスが検出されないのでウイルス入りの輸血が行われてしまうということになります。

ただ、現在は肝炎にも適切な治療・対処がありますので、病気が判明した場合にはきちんと治療するようにしましょう。


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胆管異常による黄疸

胆汁の通り道である胆道が狭くなったり、詰まったりすると胆汁が排出できなくなるので黄疸をきたします。

その原因としては胆石や胆管癌、膵癌の一部などがあげられます。


黄疸という症状の裏には、怖い病気が隠れていることもあるので注意しましょうということです。

中でも膵癌は見つかった時にステージ4であることも多く、治療も難しい癌の1つなので診断から5年間生きられる割合は低くなってしまいます。


少し脅すようなことを書いてしまいましたが、頻度としては胃癌や肺癌と比べると低いので、まずは検査してみることをおすすめします。

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溶血による黄疸

赤血球が破壊されることを溶血といいます。

前述の通り赤血球には、黄疸の原因となるビリルビンが多く含まれるので溶血によって黄疸を来す場合があります。

そして、溶血による黄疸の場合貧血も見られます。

白目を見たついでに、まぶたの裏も確認してみましょう。

健康であれば赤みを帯びていますが、貧血では白くなっています。


溶血の原因としては先天性のものと後天性のものに大きく分けられ、前者では「遺伝性球状赤血球症」、後者では「自己免疫性溶血性貧血」や「赤血球破砕症候群」「発作性夜間血色素尿症」が代表的です。


先天性のものは新生児期に発見されるので、記事を読まれている方では考えにくいと言えます。

しかし、後天性のものの可能性はあるので朝起きてすぐの尿の色がおかしいとか、黄疸が心臓の手術を受けた後から見られるなどの所見、あるいはお腹の左側が腫れているなどの症状がある場合には病院を受診してみましょう。


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まとめ

いかがだったでしょうか。

眼を見るだけでも色々な病気を考えることになります。

この記事を読まれて「これだ!」と決めつけてしまうのは早計ですので、病院できちんと検査してもらいましょう。


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