日射病の症状や対処法を解説!軽度でも油断できないケースは?
みなさんは「日射病」と「熱中症」の違いをご存知ですか?
暑い日になる病気で、2つとも同じものだと思っている方もいるかもしれませんが微妙に違います。
この記事では、まずは日射病と熱中症の違いについて説明し、そのあと「日射病」の注意点と対処法について説明していきます。
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目次
体温調節機能と「日射病」「熱中症」について
体温調節機能について
人は気温によって体温が変化しづらいと言われています。これは、脳の「視床下部」にある体温調節中枢が、体温を一定に保つ働きをしているためです。
視床下部の指示で「血管を広げて血流を促す」「汗が出る腺の働きを活発にさせ汗を出す」「骨格筋を緩めて熱を作る働きを抑える」ことにより体温を下げています。
逆に体温を上げる働きも行っています。
日射病と熱中症の違いは?
熱中症は、室内・室外を問わず高温多湿な場所に長時間いることにより起こるものです。高温多湿な場所では発汗が多くなり、体から汗とともに塩分やミネラルが失われることにより症状が出ます。
高温の場所で、運動や作業をしている人に起こりやすいのですが、窓を締め切った室内で過ごしている高齢者にも起こりやすいので注意が必要です。
主な症状は体のだるさや頭痛、めまいなどがあり、ひどくなると意識が低下することもあるので、予防のためにこまめに水分や塩分の補給が必要です。
日射病は、強い直射日光に長時間あたることにより起こるものです。
大量に汗をかくことで脱水が起こり、体温調節機能が低下します。
体のだるさや吐き気、頭痛やめまいが現れます。ひどくなると意識消失やけいれんを起こすこともあるので早めの対処が肝心です。
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日射病の症状や予防法は?
熱中症と日射病の違いが分かったところで、「日射病」について詳しく見ていきましょう。症状
長時間直射日光にあたったことで、大量の発汗により脱水が起こります。脈が速くなり、息も荒くなります。
また、顔が赤くなることもあります。体のだるさや吐き気、頭痛、めまい、意識の低下などがみられます。
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予防法について
日差しの強い日は、長時間直射日光を浴びないよう工夫が必要です。
つばの広い帽子をかぶる、首にタオルを巻くなど直射日光から体を守りましょう。
また、日陰で休む時間をとり、こまめに水分補給をすることも日射病を防ぐため大切なことです。
赤ちゃんや幼児の様子に注意
赤ちゃんは体温調節機能が未熟で、気温により体温も変動しやすく大人の3倍も汗をかきます。体調の変化を伝えることが難しい赤ちゃんの様子を、大人がしっかり見てあげることが大切です。
ベビーカーは日よけがついていることが多く直射日光は避けられますが、アスファルトからの照り返しにも注意が必要です。
夏の日光が当たったアスファルトは50~60℃と高温になります。
大人でもその照り返しの熱を感じますが、ベビーカーに乗った赤ちゃんは地面に近い分さらに暑さの影響を受けます。
また、ベビーカーは風が通り抜けにくい構造をしているので熱がこもりやすくなっています。
日差しの強い日のベビーカーの使用には工夫が必要です。
幼児は暑い日でも元気に遊ぶことができます。
遊びに夢中で汗を多量にかいてものどの渇きを訴えないことがあるので、つばの大きい帽子をかぶることと、大人がこまめに休憩を取らせ水分補給をさせることで日射病を予防することができます。
日射病かな?という時の対処法
しっかりと予防をしていたつもりでも、日射病になってしまうこともあります。
直射日光に当たる場所に長くいて日射病の症状に当てはまるものがある場合は、早めに対処しましょう。
まずは日光の当たらない場所へ移動し、少し頭を高くして横になって休みます。
吐き気が強くなることもあるので、水分は少量ずつこまめに飲むようにし、多めに飲むことを心がけます。
首やわきの下を冷やすと熱くなった体が冷やされます。
体調が悪くなることもあるので一人ではなく誰かにそばにいてもらうと、体調の変化を見逃すことが少なくなります。
水分が十分に取れない場合や、頭痛・吐き気がひどいときは早めに病院受診しましょう。加えて意識の低下がみられる場合は、救急車を要請しましょう。
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最後に
熱中症と日射病の違いにつては理解できましたが?熱中症は部屋の中でも発症する。日射病は日差しの強い外で発症する。と考えておけば違いが分かるかと思います。
日差しが強くなる季節の屋外で活動する場合は、日頃から日射病の予防を意識することが大切です。
活動中に体調不良を感じたときは、なるべく早めに対処することで、重症化を防ぐことができます。
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