顎がカクカク鳴るのは病気の症状?痛くない場合も注意が必要!

顎がカクカク鳴るのは病気の症状?痛くない場合も注意が必要!

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口をあけたり、物を噛んだりした時に顎がカクカクなることがあります。

この「カクカク」はクリック音と言われ、顎の関節がずれることによって起こります。


「カクカク」ではなく「じゃりじゃり」「みしみし」と表現する方もおられます。

このクリック音が気になる方、加えて口が開けにくい、頬やこめかみに痛みを感じる、という状態が続いている方は顎関節症の疑いがあります。

この記事では、顎関節症について解説していきます。

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顎関節症とは

顎関節症は、顎の関節のずれが痛みなどを引き起こす症状を指します。必ずしも痛むとは限らず、主な症状には以下のものがあります。

顎関節症の症状

症状としては、次の三つが特徴的です。

  • クリック音
  • 口が大きく開かない
  • 顎が痛い
顎関節が正常に機能する人は、口を大きく開けると指三本を縦に入れることができますが、顎関節に異常があるとそんなに口が開かないことが多いです。


また、口を開けようとすると引っかかりがある、ものが食べにくいと感じる。顎の痛みだけではなく、頬やこめかみに痛みや異常を感じることもあります。


顎の関節は全身のバランスに大きく影響すると考えられています。

小さな関節のずれが全身の筋肉やバランスを崩してしまうことで、慢性的な腰痛や肩こりの原因となっていることが多いようです。

一般的にはクリック音=顎関節症と考えてしまいがちなのですが、上に述べたように症状は多岐にわたります。

違和感を感じた方は一度病院に足を運んでみてもよいかもしれません。

基本的には歯科の領域になりますが、頬の痛みなどが気になる方は最初に整形外科を受診されるようです。



関連記事:ものを噛むとこめかみが痛いのはナゼ?気になる原因を解説!

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顎関節症の原因と治し方

昔は歯の噛み合わせが原因とされていましたが、現在では様々な因子がからんでいることが判明しています。

色々な原因が少しずつ関節をずらしてしまい、顎関節症を発症させてしまうのです。

顎関節症を引き起こしやすい生活習慣

  1. 歯ぎしり

    力仕事などで歯ぎしりするほか、ストレスから寝ている間に歯ぎしりをする人も多いです。

  2. 日常生活の癖

    頬ずえやあごの下に電話を挟むなど、左右アンバランスに使う習慣は関節をずらしてしまいます。また、口の片方だけで食べる習慣も改めた方がよいです。

  3. 歯の矯正や美容整形など

  4. 食生活の変化

    柔らかいものが普及しすぎたため、現代人は歯やあごがもろくなっているといいます。

近年、若い女性に顎関節症が急増しています。原因は上に挙げた3や4が考えられます。


百田直樹氏の小説に、美容整形を繰り返す女性の話があります。

最終的には歯を入れ替え顎の骨も削ってしまい、お粥のようなものしか食べられなくなる・・という描写があります。

誇張ではなく、歯や顎はそれだけ大切な働きをしているということなのです。

主人公の女性は病気で早逝してしまうのですが、きちんと食べられなくなったことも一つの原因かもしれません。

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上に述べたように顎関節症は生活習慣病の要素が強いので、これといった治療法は確立されていません。

痛みがあるときは投薬などがあるのですが、リハビリで動きにくくなった部位を訓練したり、噛み合わせが悪くなる原因を探して矯正していったりということがメインになります。

外科的な問題、例えば歯や骨の異常がある場合は手術が必要となる場合もあります。

症状が深刻でない場合、少しの痛みなら患部を温めたり冷やしたりすることで改善することもありますし、上記の2に該当する習慣が思い当たる方は、一度ご自身で改めてみてはいかがでしょうか?

姿勢のゆがみを矯正するヨガなどがおススメです。



関連記事:顎が開かない?引っかかる感じがする症状の原因と対処法を解説!

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他の病気の可能性

顎関節症が必ずしも顎の痛みを伴うものでないことは述べました。

顎に痛みがある場合、顎関節症以外に可能性のある病気についても見ていきましょう。

歯や筋肉の炎症

炎症が痛みを起こしている場合は、歯や歯周などの病気、親知らず、あごの筋肉や神経の炎症などが痛みの原因になっているかもしれません。

発作性神経痛

血管の異常や心因性の原因などで、発作的に体の一部(今回は顎)に痛みをきたす症状があります。

脳に関連する病気(脳腫瘍、脳内出血など)

脳の異常が体に痛みを引き起こしているケースです。

この場合は、命にかかわる可能性もありますので注意が必要です。


炎症に由来する痛みがあるかどうかは血液検査などで判明します。

脳に関連する病気の場合はめまいなど他の異常を伴う可能性が高いです。歯の異常は放っておくと噛み合わせを悪くして、最終的に顎関節症を引き起こしてしまいます。

おかしいと思ったら早めに病院に行くことをお勧めします。



関連記事:白い虫歯もある!黒くない場合の発見方法や症状を徹底解説!

まとめ

顎関節症は、主にクリック音・顎の痛み・口が開きにくくなるといった症状がでる疾患です。

原因は様々な因子が絡み合っていますが、生活習慣の積み重なりであることが多いです。

また、顎関節症以外にも似た症状を引き起こす病気は多く、歯や脳に由来するものもあるので自己判断で顎関節症であると決めつけるのは危険です。


クリック音は顎を使いすぎた時、たとえば長時間ガムを噛んでいたりした場合にも起こります。一度や二度なら神経質になる必要はありませんが、慢性的に色々な症状が出ているならば病院に行き、生活習慣を見直してみましょう。



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