ばね指の症状が朝に酷い!治し方や原因を徹底解説!

ばね指の症状が朝に酷い!治し方や原因を徹底解説!

指


指を動かそうとするとばねのような抵抗があり、痛みを伴うことがある.

手の指、多くは親指にこの様な症状が出るのが、いわゆる「ばね指」です。医学的には「弾撥指」と呼びます。

「指が伸びない」「しびれや腫れを感じる」などの症状もあり、朝方に強い痛みを感じる人が多いのが特徴です。

手や指の使い過ぎが原因で、初期は軽い痛みやしびれ、放置すると痛みが悪化し、冒頭のような症状が現れ、重症化すると手指が動かせなくなってしまいます。

手指の酷使により起こる腱鞘炎の一種なので、特定の職業の方により起こりやすいといえます。

患者さんの8割は女性です。家事などで手を使うことが多いのが一因です。

手(指)がうまく動かせないと日常生活が成り立ちません。

この記事では、ばね指についての治療法(治し方)や原因を解説していきます。

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主な治療方法

ばね指は腱鞘炎の一種です、すなわち骨と筋肉をつなぐ「腱」に炎症が起こり、その炎症が腫れて腫瘤(しゅりゅう)になったことが原因で起こる症状です。

腫瘤が筋肉を圧迫して動けなくしてしまうのです。神経が圧迫されるのも痛みの一因です。

ですので、ばね指の治療はいかにして痛みを抑え、筋肉を動かしやすくするかということに重点が置かれます。

治療法は「手術」と「保存療法」に大別されます。

保存療法

手術をせずに痛みの緩和を図ります。比較的初期の症状に効果があります。

痛みを劇的に軽減させるステロイド注射を打ちます。保険適用(3割負担)なら、注射そのものの費用は300円ほどで済みます。一度の注射で数か月は効果が持続します。

その間手指を休ませ、炎症を抑えます。テーピングで固定し、湿布で炎症を抑える方法が最もポピュラーです。

また、マッサージなどで筋肉をほぐし、動きやすることも効果的です。

注意すべき点は、ステロイド注射を続けていると腱が弱ってしまうことや、ステロイドは血糖値を上昇させてしまうので、糖尿病の患者さんなどにはこの療法は向きません。

保存療法で効果がなかったり、ステロイドが使えない場合は手術が検討されることもあります。



関連記事:手の甲が腫れて痛い原因を5つ紹介!対象法も解説!

手術

指


痛みの根本(腱にできた腫瘤)を取り除きます。

腱鞘切開手術と内視鏡手術の二種類があります。

手術そのものの費用は8,000円前後です(保険3割負担)。多くが局部麻酔の日帰り手術になります。

内視鏡手術の方が腱鞘切開手術に比べ皮膚の切開範囲が小さくて済むのですが、日本では設備が整った病院が少ないのが難点です。


ごく初期の患者さんに対しては、指を固定し休めることで対応する医師も多いです。その他にはハリ治療などの民間療法もあります。

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ばね指の原因

先述のとおり、ばね指は基本的に「疲れ」「使い過ぎ」から起こる腱鞘炎です。本来ならば疲れは、休めれば回復します。

では、なぜ疲れが回復しないので悪化してしまうのでしょうか?

これには、疲れが回復するシステムを理解する必要があります。

疲れの回復に大きく貢献しているのが、エストロゲンという女性ホルモンです。このホルモンには体内の組織を再生させる働きがあり、筋肉と骨をつなぐ腱を柔らかくする機能もあります。

なので、エストロゲンが減少すると、体を動かしにくくなり、疲れも回復しにくくなります。


ばね指の患者さんの多くがホルモンの乱れる時期にある女性(妊娠中、出産直後、閉経後)であることはこれを証明しています。

血流が悪くなり新陳代謝が滞ることも疲れの回復を遅らせます。糖尿病の患者さんにばね指や腱鞘炎が多いことはこれが原因です。  

交感神経と副交感神経のバランスが崩れても疲れは回復しにくくなります。ストレスも原因のひとつといえるでしょう。

似た症状にリウマチが

腕


ところで、朝方に関節に痛みを感じ、20~50代の女性に多い、という点ではリウマチもばね指や腱鞘炎に良く似ています。

ただし、リウマチは免疫機能の不全から起こる病気なので、ばね指のように「酷使した部分が痛い」ということはなく、痛みが全身に及びます。

手術ではなくリハビリや投薬で治療します。

どちらも初期の治療が大切ですので、症状にお悩みの方はお早めの受診をお勧めします。どちらもまずは整形外科に行くとよいです。



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まとめ

ばね指は腱鞘炎の一種、すなわち手指の酷使による症状であり、保存療法や手術で比較的簡単に治療ができる病気です。

女性ホルモンの減少など疲れの回復を阻む条件により悪化します。

放っておいて自然治癒することはなく、重症化した場合手が動かせなくなってしまうケースも珍しくありません。

ばね指で悩まれている方は、早目に適切な治療を受けることをお勧めします。

手を多く動かす人や閉経期の女性は、ストレッチ等で予防を心がけることも大切です。

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