麦門冬湯は妊婦が飲んでても大丈夫?副作用や飲み合わせが心配!

麦門冬湯は妊婦が飲んでても大丈夫?副作用や飲み合わせが心配!

ホーチミン


麦門冬湯(バクモンドウトウ)は、漢方薬で喉の症状や咳をしずめる効果が期待できます。

一般的に、痰がきれにくく強い咳き込みがあるとき、喉が乾燥してから咳がでるとき、気管支炎や気管支喘息に効能があるとされています。

配合成分は、麦門冬、半夏、人参、粳米、大棗、甘草の生薬です。

麦門冬は、喉をうるおし、痰を出しやすくし、半夏は、つわりにも使われることがあり、吐き気を止める効果があります。

この二つ以外の生薬にも、身体を潤す効果があります。

この記事では、麦門冬湯についてや漢方薬について解説をしていきます。

飲み合わせについて

風邪の場合、同じ漢方薬でも、葛根湯(カッコントウ)を服用(選ぶ)する人の方が多いと思います。

しかし、葛根湯は基本的に、風邪のひき初めに服用すると効果的な薬です。

咳が激しく出るようになってしまった段階では、葛根湯では効果が期待できない可能性が高いです。

そこで、咳がなかなか治らない症状に効く漢方薬として麦門冬湯が候補として選ばれます。


少し話がそれましたが、併用について話をしていきます。麦門冬湯と、葛根湯の併用ですが、結論から言うと併用は避けるべきです。


1つの漢方薬は複数の生薬の成分の混合ですので、併用して漢方薬を服用すると、重複した成分による副作用がおきる可能性があります。

症状が改善されない場合は、医師もしくは、薬剤師に相談して下さい。漢方薬も薬なので自己判断で量を増やしたり、併用をする事は危険です。


漢方薬だけでなく、西洋薬との組み合わせにも注意が必要です。

市販の風邪薬や鎮痛剤などとの飲み合わせについても、葛根湯と同じく重複し強く作用してしまう可能性があります。

また、高血圧などで利尿剤を処方されている人が甘草の入った漢方薬を飲んで、血液や筋肉に異常をきたすことがあります。

持病があり服用している薬があるときは、必ず、医師や薬剤師に相談しましょう。

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妊婦の服用

麦門冬湯を妊婦が飲んではいけないことはありません。

しかし、やはり妊娠中の女性がを服用する際には、医師または薬剤師に相談したうえ判断をした方が安心です。

麦門冬湯は市販でも購入できます、気軽に購入できるので注意が必要です。

副作用について

漢方薬


西洋薬と比べて副作用が少ないイメージがある漢方薬ですが、副作用は注意しなくてはなりません。

麦門冬湯を服用して

  • 吐き気
  • 胃痛などの胃の不快感
  • 痒みや発疹などの皮膚の症状
  • 手足の痺れ
  • だるさ、むくみ
  • 血圧の上昇

などの症状が現れた場合は、服用を中断して病院に行くようにして下さい。

また、食べ物と同じで、漢方薬でもアレルギー反応は起こりますし、副作用とは違いますが、一時的に症状が悪化した状態になることがあります。

注意点

漢方薬は、即効性がどちらかと言えば低い傾向にあります。

長く服用して、ゆっくり身体の免疫力をつけたい方に向いているとも言えます。

重病ですぐにでも治療が必要な方は、西洋薬が向いています。(重病の場合は、病院で医師の診察をすでに受けていると思いますので、医師と相談したうえで漢方薬を服用するか決めるようにしましょう)

そして、漢方薬でも上記のような副作用が起きることがある事を頭に入れておいて下さい。

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漢方薬の正しい飲み方

漢方薬は、食前や食間の空腹時に飲むのが基本です。

食間は、食後2~3時間で、食前は、食事前1時間~30分の間です。

漢方薬には名前の最後に「湯」がつくものと、「散」がつくもの「丸」がつく3つの種類のものがよく使われます。

「湯」がつくものは、温かいまま、「散」がつくものは、冷やして飲みます。

基本は、100CCくらいの御白湯に溶かして飲みます。ジュースや牛乳などで飲むのは吸収に影響するのでやめたほうがいいでしょう。

苦くてどうしても飲めない時は、市販の服薬ゼリーに混ぜて飲んでもいいですし、1歳以上の子供さんでしたらはちみつに混ぜて飲んでもかまいません。



関連記事:葛根湯の効果は風邪のひき始め!副作用や飲み合わせの注意点は?

その他の漢方薬

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ここまで、麦門冬湯について見てきましたが他にも沢山の漢方薬があります。少しではありますが、以下に紹介していきます。

神秘湯(シンピトウ)

子供の喘息・気管支喘息・気管支炎などに効果が期待できます。痰を出しやすくして呼吸を楽にしてくれる効果もあります。

六君子湯(リックンシトウ)

胃腸の働きを良くする効果が期待できる漢方薬ですので、胃もたれや軟便などに用いられます。

食欲が無かったり、やせ型で顔色が悪いなどの症状がある子供が服用すると効果が期待できる可能性があります。

芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)

痙攣を抑える効果があります。足などが震えたり筋肉の痙攣をおこしているときなどにとてもよく効く薬です。

荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)

ニキビや湿疹などの皮膚の症状に効果があります。

また、慢性鼻炎・蓄膿症や扁桃炎などの症状にも効果があります。

麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)

麦門冬湯と同じく気管支を広げる効果があります。

痰が絡む症状が多くみられる場合は、麦門冬湯より麻杏甘石湯の方が効果が期待できるとされています。

抑肝散(ヨクカンサン)

神経の高ぶりを抑える効果があります。

イライラする症状や不眠症などにも効果が期待できる漢方薬です。



関連記事:パブロンの眠気以外の副作用や種類について!子供も服用できるの?

まとめ

麦門冬湯と漢方薬について解説をしてきました。

麦門冬湯には重い副作用は無いとされていますが、大量に服用してしまうと「偽アルドステロン症」と呼ばれるむくみや血圧が上がる症状が起こることがあります。

他の薬との飲み合わせや服用期間には十分に注意する必要があります。

また、妊娠中の女性(又は妊娠の可能性がある女性)の服用は、医師や薬剤師と相談したうえで服用する必要がありますので、市販薬を購入する際は注意して下さい。

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