何もないところで転ぶのは病気の初期症状?気を付けたい3つのこと!
つまずいてしまったり、転んでしまったりすることは、頻繁ではないかもしれませんがあります。
大抵の場合は、階段や何かの段差につまずいてしまったり、足がもつれたりした場合に転んでしまいます。
しかし、何もないところで転ぶことが頻繁にある場合は心配です。
この記事では、何もないところでつまずいたり、転んだりする原因や気を付けたい病気について解説をしていきます。
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足とつまずき
つまずきやすくなる原因の一番は、何と言っても下半身の筋力低下です。体を支える下半身の筋肉は、私たちが考えている以上に衰えやすいのです。
下半身の筋肉と聞くと、ふくらはぎや太腿を連想しやすいのですが、足裏や足先も鍛えていないとつまずきやすくなります。
また、足の裏にはバランスを保つセンサーがあるのですが、足が冷えているとこのセンサーの働きが鈍ります。
冷え性もつまずきの大きな原因となるのです。
また、視力が低下していても位置感覚をつかみ辛くなります。
高齢になるとつまずきやすくなるというのは、この3つの条件を満たしやすくなるからなのです。
- 半身の筋力低下(足全体の筋肉がきちんとついていないと転倒しやすい)
- 冷え性(足裏のバランスを保つセンサーが鈍る)
- 視力低下(位置感覚をつかみにくくなる)
年齢にかかわらず運動不足でも筋力は衰えます。
また、病気で寝たきりであった人にも筋力の低下はみられます。例えば骨折で三か月間車いす生活だった場合などは、右足と左足を交互に出すことが意外と難しいことに気が付くはずです。
女性の場合は、外反母趾が転倒を招く可能性もあります。
高齢者の場合は転倒で骨折し寝たきりになり、刺激のない生活が認知症を招くという悪循環に陥る人が非常に多いので注意が必要です。
特に女性は男性に比べ骨がもろく骨折しやすいので、特に気をつけなければなりません。
また男性が転倒すると症状が重症化する傾向にあるようです。
若い世代でも転びやすい人はいますが、生活を見直すのも一つの対策といえます。
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高齢者特有の病気
高齢者のつまずきは、筋力などの問題ではなく病気が原因であることも考えられます。認知症の一種であるレビー小体型認知症は視覚障害や認知機能障害を伴うので、転倒しやすくなるという特徴があります。
またパーキンソン病も高齢者に多くみられます。
中脳の異常からくる神経の病気であるパーキンソン病は、手足の震えやこわばり、動作が緩慢になるのが特徴です。
これらの特徴からつまずきやすくなります。
体の片側から症状がはじまり、他の部分にゆっくりと移行していきます。
特に何もしていないときも手足が震える、表情が乏しくなる、便秘やふらつくという症状がみられれば可能性が高いです。
原因はよく解明されていませんが治療法は確立されており、投薬やリハビリで進行を抑えることはできます。
ふらつきは脊髄小脳変性症の初期症状にもよくみられます。
中年以降に発症する方が多い、小脳や脳幹から脊髄にかけての神経細胞が破壊される難病で、歩行時のふらつきの他にろれつが回らなくなる、字が書けなくなる、ものが掴めなくなるなどの症状がみられます。
パーキンソン病同様にゆっくりと病気が進行します。
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子供か転びやすい場合は
大人に比べて子どもの方が転びやすいといえます。頭が大きく手足が小さいのでバランスを取りにくいことや、筋肉が未発達であること、運動が未熟であることが原因です。
子供が転びやすいのを気にする必要はありませんが、極端な場合は目や耳の異常、足や骨の変形なども疑われます。
また軽度の脳性麻痺の可能性もあります。
脳性麻痺は子どもが生後4週までに何らかの原因で脳が障害をおい、体や手足を自由に動かせなくなる病気です。
2歳くらいまでに症状が明らかになります。
軽度の脳性まひの場合は転びやすい、階段の上り下りができないということがきっかけで受診される方が多いようです。
知的障害やてんかんを伴う可能性も高いので、心当たりがある場合は早めに専門家に相談されることをお勧めします。
子供がつまずきやすい時は筋ジストロフィーも考えられます。
筋力が徐々に衰えていく遺伝子疾患で、幼児期から10歳前後くらいまでに初期症状が現れるケースが多いです。
脳性まひと同様の症状が見られます。
脳性まひ、筋ジストロフィーともに現在の医学では治療法は解明されていません。
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まとめ
つまずきやすくなる(転びやすくなる)原因は、筋力低下、冷え性、視力の低下が主な原因として考えれれます。しかし、高齢者に見られやすい疾患としてレビー小体型認知症やパーキンソン病、子供の場合は、深刻な場合は脳性麻痺や筋ジストロフィーも考えられますので注意が必要です。
また、ここでは取り上げた症状以外にも脳梗塞や脳出血などの症状にもふらつきはみられ、命に係わる可能性が非常に高いです。
メニエール病のように難聴を引き起こす可能性のある病気でも、やはりふらつきはみられます。
おかしいと感じたら早めの受診を強くお勧めいたします。