手の甲がしびれるのはナゼ?ピリピリする違和感の原因4つ!

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手の甲がしびれるのはナゼ?ピリピリする違和感の原因4つ!

腕


肘をぶつけてしまったときに、しびれてしまったという経験は多くの方が心あたりがあると思います。

このように原因がはっきりしていて、症状がすぐに治まるしびれなら良いのですが、しびれがなかなか取れない、あるいはずっとしびれているという場合には少し心配になってしまいます。


そこでこの記事では、手の甲にピリピリとしたしびれが出てくる原因についてご紹介いたします。

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尺骨神経麻痺

尺骨神経は手の薬指から小指の範囲の手の甲および手のひらの感覚、筋肉の運動を支配しています。

この神経は体表から触れることの出来る数少ない神経の一つで、肘を勢い良くぶつけると痺れるのはこの神経が刺激されていることが原因です。

神経支配を細かく述べると薬指は小指側半分を尺骨神経が、中指側半分を正中神経が支配しています。

また、手の甲は中指の中心線までが尺骨神経の支配です。

ですので、尺骨神経が麻痺すると対応する領域の感覚が障害されたり、手の動きが悪くなってきます。


筋肉支配の低下によってもたらされる変形として、「鷲手(わしで)」というものが知られています。

これは意識しなくても、薬指と小指の指先から数えて第1、第2関節が曲がり(屈曲)、指の付け根は逆に指を開く方に伸びてしまう(過伸展)もので、鷲の足に似ているのでこのような名前がつけられています。


原因としては外傷や腫瘍、腫瘤などもありますが、後で説明する肘部管症候群やガングリオンによっても発症します。


治療は原因によって様々で、外傷や腫瘤によるものは手術によって原因の除去と神経の修復が行われます。

また、回復の見込みがあるものはなるべく手を使わずに安静にしたり、薬剤の内服、リハビリを行っていきます。



関連記事:肘をつくと痛い!腫れやしこりができる原因4つと対処法を解説!

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撓骨神経麻痺

橈骨神経(とうこつしんけい)は二の腕から腕の中央、手の甲の中指より親指側の感覚、運動を支配しています。

ですので、上腕の中央部が圧迫されたり骨折やガングリオンなどによって橈骨神経が障害されると手首を手の甲側に曲げることが難しくなり、対応する領域の感覚が鈍ってきます。


手首を曲げられない状態を特に下垂手(かすいしゅ)と呼びます。

圧迫で身近なのはパートナーに腕枕をした翌朝などに腕や手が痺れることがあります(俗にサタデーナイト症候群)。

尺骨神経麻痺と同様、手術が必要な場合と保存的な治療で経過を見るものの2つの治療があります。



関連記事:肘が痺れるような痛みの原因は?寝起きに酷い場合は病気の症状?

肘部管症候群

手


先ほど名前が出てきたので、ここで詳しく解説しましょう。

肘部管(ちゅうぶかん)とは、その名の通り肘の部分にあるトンネルのことで、肘関節の内側(小指側)の骨と靭帯によって構成されています。

肘を伸ばして内側を触ってみると骨の出っ張りがあると思います。

これが上腕骨の一部(上腕骨内側上顆)で、これと肘の先(肘頭)の間のくぼみに尺骨神経を触ることができます。


この肘部管がなんらかの原因によって狭くなって尺骨神経を圧迫してしまうと肘部管症候群となります。


その原因としては外反肘(猿腕)によるものや変形性肘関節症による骨の変形、後で述べるガングリオンの形成などがあります。


症状としては先ほどの尺骨神経麻痺と同様です。


検査はいくつかあり、紙を両手の親指と人差し指の腹ではさみ、両方向に引っ張った時に親指の第1関節が曲がればフローマンサイン陽性として尺骨神経麻痺と考えられます。

これに加えて神経が圧迫されている部分を軽く叩くと小指と薬指の支配領域に痺れが走ります(ティネル様徴候陽性)。


また、肘を最大限曲げ、手首を手の甲側に曲げた状態を5分間維持した際に小指や薬指にしびれや痛みが出ると肘屈曲テスト陽性となります。

ティネル様徴候や肘屈曲テストは肘部管症候群の診断において特異度が高い(陽性なら肘部管症候群の可能性が高い)ものになります。


肘部管症候群の手術治療として、先ほどの上腕骨内側上顆を切除する手術(キング法)や、尺骨神経の走行位置をずらす手術(リーモンス法)などがあります。

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ガングリオン

ガングリオンはゼリー状の物質を入れている腫瘤で、典型的には手の甲などにできますが肘にもできることがあります。

大きさは米粒くらいのものからピンポン玉大で、軟らかさも様々です。

関節に出来るものは関節を包んでいる関節包につながっていて関節液や滑液がガングリオンに送られゼリー状になっていきます。


診断としては注射針を使って腫瘤からゼリー状の中身を吸い出すことができればガングリオンと診断されます。

小さいものでは外側から触れられないので、MRIや超音波検査を利用して診断します。

物によっては症状が見られないこともあり、この場合は放置しても心配はありませんが、大きくなったり、痛みが強いものは診断の時と同様注射器で内容物を吸引します。

これを何回か繰り返しているうちに治ってしまうこともあります。しかし、治っていかないようであれば手術を行います。



関連記事:手の甲が腫れて痛い原因を5つ紹介!対象法も解説!

まとめ

いかがだったでしょうか。

手は日常生活では非常によく使う部位ですし、PCのキーボドで文字を使う際などには意識される部位です、そこに痺れが出てしまうと、仕事や勉強にも支障が出てしまいますので大変です。


手の甲に限らず、しびれの原因は神経にあることが多いです。しびれが続くようであれば早めに病院を受診しましょう。

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