胃下垂になりやすい人の特徴!症状や原因を分かりやすく解説!
胃下垂という言葉を耳にしたことがあるかと思います。この胃下垂は意外となってしまっている方が多いです。
ご自身を含め周りにも数人いるという人もいるかと思います。
胃下垂自体は病気ではありませんので、胃下垂だから手術を行うなどといったことはありません。
この記事では、胃下垂になりやすい人の特徴や発症予防について解説していきたいと思います。
胃下垂とは
通常胃という臓器は横隔膜のやや下を境にして食道と接続しています。そのため、正常な胃の高さとしてはへそよりも上で、あばら骨の下辺りにあるということができます。
胃の下方奥には膵臓があり、さらに下には小腸、大腸と様々な臓器がお腹の中に収まっています。
しかし、後で紹介する色々な原因によって胃が本来の位置よりも下の方に下がってきてしまうことがあり、これを「胃下垂」と呼びます。
イメージとしては小さい子どものお腹のような感じです。
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胃下垂になる原因
胃下垂は痩せ型の女性に多く見られます。特に昨今はモデルのメディア露出が増え、過度なダイエット、減量を行う方が増えてきたので増加傾向にあると言えるかもしれません。
なぜ痩せ型の女性に多いかというと、痩せているがためにお腹の筋肉や脂肪が少なく、お腹の中の臓器を支えることができずに胃が下がってきてしまうためです。
女性はホルモンの関係で男性と比べると筋肉質になりにくいので、同じような体脂肪量でも胃下垂を起こしやすいと考えられます。
他にもストレスが関係していたり、暴飲暴食が関わっているなどと言われています。
これらはあくまで「こういう傾向にある」ということで、まだ胃下垂の明らかな原因は明らかになっていないというのが現状です。
筋力不足が原因となっている例は小さい子どものお腹ですが、これは筋肉の成長が追いついていないというのが原因であり、成長に伴って改善されていく生理的なものなので特に注意は必要ないでしょう。
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胃下垂の症状
「胃下垂」という言葉はあくまで胃の形状・位置を指していうものなので、診断が「胃下垂」となることはありません。一般的には無症状とされていることが多く、バリウムを飲んでレントゲン撮影を行った所たまたま発見されたという症例も少なくありません。
症状が現れる場合には胃が下にあることによって、胃もたれやお腹が張っている感じ、食欲の低下などの症状が見られることが多いようです。
また、ご飯をお腹いっぱい食べた後に、下っ腹が大きく張り出すような形になることで胃下垂を自覚することもあります。
通常であればあばら骨の下あたりが大きくなりますが、おへそより下が膨らんでくる場合には胃下垂を考えても良いでしょう。
胃下垂によって症状が出てきたものは「胃下垂による胃腸症」というように診断されることになるでしょう。
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胃下垂の対処法
胃下垂が生じてくる場合には腹部の筋力低下、ストレス、悪い食習慣が関係しているということでしたので、これらを解消していくというのが主な対処法になります。食生活・ストレス
暴飲暴食をしないことは当然ですが、仕事の関係で家に帰るのが遅くなってしまったり、朝ご飯を食べる前に家を出発しなければいけないといった場合も多くあると思います。この様は、場合には片手で食べられるような軽食を時間を定めて食べるようにするなど規則正しい食生活への改善を図ることがもっとも重要です。
食事内容も脂肪分が多いとオーバーカロリーになってしまうので、消化の良いものを選ぶと良いでしょう。
ストレスに対しては溜め込まないことが重要です。
睡眠をしっかりととり、週末には近所を散歩したりショッピングに出かけたりなどして体を動かすようにしましょう。
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筋力
筋力低下に関しては胃下垂と姿勢が悪いことが、関係しているデータはなく大きな関与は少ないと考えられます。
しかし、プロポーション的な意味も含めて改善していきたいという方も少なくないと思うので、お腹の筋肉のトレーニングを紹介しましょう。
よく腹筋のトレーニングとして行われている「上体起こし」ですが、これはあまり腹筋を鍛えるのには効果的ではありません。
というのもこの運動では主に太ももを上げる「腸腰筋」という筋群が働いていて、腹筋の主な作用は「お腹を上下方向に縮める」というものです。
筋肉の図譜を見てみても腹筋はお腹を縦走しているだけで、股関節を動かす働きは無いことがわかります。
というわけで、腹筋を鍛えるためにはお腹を縮める、つまり背中を丸めるという運動が効果的だということになります。
座っている状態で背中を丸めてしまうと頭の重さで簡単に運動できてしまうので、横になった状態で丸まるようにしてお尻を持ち上げるという動きを20回を1セットとして数セット行います。
他にも腕立て伏せの姿勢から肘をついて、身体を一直線にしたままキープする「クランチ」というトレーニングも効果的です。
クランチは初めてやる場合にはまず1セット30秒を目標とし、辛い場合は膝をついて行うと良いでしょう。
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まとめ
いかがだったでしょうか。胃腸の調子が良くないと気分的にも良くありません。
今回ご紹介した生活習慣の見直しや筋トレは胃下垂だけではなく、健康全般に効果が期待できますので、継続して行うようにしましょう。
また、あまりにも胃腸の調子が優れない場合は、一度病院に行き医師の診察を受けるようにして下さい!!
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