肘を伸ばすときに痛い!原因のセルフチェックのやり方と対処法!

肘を伸ばすときに痛い!原因のセルフチェックのやり方と対処法!

肘


ゴルフ肘やテニス肘・野球肘といった言葉をご存知でしょうか?

これらは、その名の通りゴルフやテニス・野球などのスポーツが原因で肘に負担がかかって炎症を起こしてしまうという病気です。


正式な病名は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」・「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」です。


現代ではスマートフォンが普及しており、スマホが原因で肘に痛みが生じている方も増加してきています。

いわゆる「スマホ肘」と呼ばれているのですが、これも前述した上腕骨内側上顆炎・外側上顆炎という病気なのです。

ここでは、肘を伸ばすときに痛い、曲げるときに痛いなどの症状が出る、これらの病気についてお話をしていきたいと思います。

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上腕骨内側上顆炎

上腕骨内側上顆炎は指や手首・肘を曲げる筋肉に負荷がかかり、炎症を起こすため痛みが生じる病気です。

20~60代の幅広い年代の方が発症しやすく、男女差はないと言われています。


原因としては加齢による筋力の低下や運動前のストレッチ不足・ラケットなどでスイングをするときの過負荷などがあげられ、妊娠・出産期・更年期などといった女性特有のホルモンも関与しているという説もあります。


安静時にはほとんど痛みはなく、スポーツをしている時や仕事などで肘を曲げたり伸ばしたりと反復作業をしている際に痛みを感じます。

肘の内側の骨が出っ張っている部分を押すと激しく痛みます。


整形外科を受診するようにしましょう。病院ではレントゲンやMRIの検査によって診断がつけられます。

「リスト・フレクション・テスト」・「フォアアーム・プロネーション・テスト」というテストも行われると思います。(このテストについては後述しますので、参考にしてください)

治療法としては基本的には保存療法となります。


関連記事:肘が曲がらないほど痛い!原因は筋肉の疲労だけじゃない!

痛みがあるときの対処法

まず、スポーツや仕事が原因と分かっている場合はそれらの動作を控えて安静を心掛けるようにして下さい。


病院では消炎鎮痛剤や湿布が処方されるかと思います。

炎症が生じているのでアイシングも効果があると思いますので試してみてください。炎症を抑える目的で痛みがある部位にステロイドの局所注射が行われることもあります。


手は日常生活を送る上で使用頻度が高く、「安静にしてください」と言われてもなかなか難しいかと思います。

その場合は、エルボーバンドという物を装着すると肘への負担軽減がはかれます。インターネットでも2000円前後で購入することができますので、一度検討してみてください。


前腕屈筋群のストレッチも症状緩和・再発予防に効果があります。

痛いところが伸びるように10~20秒持続的にストレッチをし、これを2~3セット行いましょう。


3ヶ月ほど上記の保存療法を行っても症状が改善せず、日常生活などに支障をきたしている場合は手術が行われることもあります。

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リフト・フレクション・テストとは?


  1. 握りこぶしを作って、腕を前に伸ばし、手の甲を下側にします。

  2. 反対の手で握りこぶしを押えます。

  3. こぶしは手前の自身の体に向かって返そうとします。この時、反対の手はその動きを制するように下に押さえつけるようにしてください。
この時に肘の内側に痛みが出た場合は「陽性」ということになります。

フォアアーム・プロネーション・テスト

  1. 握りこぶしを作って、腕を前に伸ばし、手の甲を下側にします。

  2. 反対の手で握りこぶしを押えます。

  3. こぶしを内側にひねるようにします。この時、反対の手はその動きを制するように外側に向かって押し返します。
この時に肘の内側に痛みが出た場合は「陽性」ということになります。


関連記事:肘が痺れるような痛みの原因は?寝起きに酷い場合は病気の症状?

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上腕骨外側上顆炎

テニスのバックハンドストロークなどで、肘の外側に過負荷がかかった場合に生じる病気です。

雑巾を絞ったりドアノブを回したりする動作の時に痛みが生じます。こちらも整形外科を受診してください。


レントゲンなどの検査に加え、「トムセンテスト」・「中指伸展テスト」・「チェアテスト」が行われます。(これらのテストについては後述します。)


治療法としては、内側上顆炎と同様に保存療法となります。

テニスなどのスポーツが原因の場合は控え、アイシングを行って安静を心掛けましょう。それに加えてストレッチを行うと効果があると思います。

トムセンテスト

手のひらを下にして肘を伸ばし、手首を手の甲側へ反るようにします。

反対の手でその動きに抵抗を加えます。

この時に肘の外側に痛みが出た場合は「陽性」となります。

中指伸展テスト

中指を手の甲側に反らすようにします。

反対の手でその動きに抵抗を加え、肘の外側に痛みが出た場合「陽性」となります。

チェアテスト

肘を伸ばして手のひらを下に向けた状態で椅子を持ち上げます。

この時に肘の外側に痛みが出た場合「陽性」となります。

椅子を用いて検査を行うためチェアテストと呼ばれていますが水の入ったペットボトルなど、少し重みのあるものなら何でもOKです。


関連記事:手首の小指側が痛い!腫れあがって熱を持つ原因3つと対処法!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

アイシングをして安静にしていても痛みが改善しない場合は靭帯損傷など他の病気の可能性もありますので、一度整形外科を受診することをオススメします。


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