喉のイガイガはいつまで我慢する?治らない症状の原因は?
喉のイガイガといっても、喉が痛い・喉の違和感・声枯れ・咳や痰が出る・息がしにくいなど様々な症状で現れます。
症状の特徴によって原因もそれぞれに分かれます。
また、風邪や少し体調が悪い時でも喉がイガイガすることはよくあります。
市販の風邪薬などで様子見をする場合もおおいのですが、いつまでもイガイガが続く場合は心配です。
この記事では、喉のイガイガの原因や対策について解説していきます。
目次
喉のイガイガが続く原因
喉がイガイガする場合、何らかの原因で喉に炎症が起こっている可能性があります。喉が炎症を起こす要因としては
- 細菌やウイルス感染
- 喫煙、過剰なアルコール摂取、声の出しすぎなどによる喉への物理的刺激
- アレルギーによるもの
- 逆流性食道炎
これらの原因により、喉の粘膜や扁桃腺、喉頭(声帯が存在する)などに炎症が起こります。
それ以外の原因として声帯ポリープ、喉頭がんなどの悪性腫瘍などによる影響が考えられます。
細菌やウイルス感染による喉の炎症
扁桃炎
舌の付け根部分の左右にある扁桃腺が腫れ、高熱が出て、喉に強い痛みが生じます。扁桃腺は体内に侵入する細菌やウイルスから体を守る働きがあります。
風邪やストレス、気温変化、空気の乾燥により細菌やウイルスが増殖することで炎症が起こります。
関連記事:痰がよく出る人が注意したい病気4つ!原因と対処法も気になる!
気管支炎
気管支とは、口や鼻で吸い込んだ空気を肺に取り込むまでの通り道のことを言います。症状には、咳や喉の痛み、痰などが現れます。
初期症状として喉のイガイガなどの違和感を覚えます。
気管支炎は細菌やウイルス感染以外にもアレルギー、喫煙などの影響を受けて起きる可能性もあります。
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感染以外の原因
声帯ポリープ
殆どの場合が声の出しすぎが原因となります。症状には、嗄声(かすれた声)が起こり、息が漏れるような感じ、低い声となりやすいです。
ポリープができることで、声帯が正常に振動しなくなる、声門が上手く閉じなくなるために上記のような症状がおこります。
初期の場合は喉の安静、発声方法の見直しをすることで症状が安定します。しかし、慢性化する場合や、重度の場合は摘出手術をする必要が出てきます。
関連記事:喉が張り付くような違和感の原因!苦しい時の対症法は?
喉頭がん
悪性腫瘍の一つであり、喉のつかえ、声のかすれ、咳、痰が長期で続きます。症状が2週間以上続く場合には注意が必要です。病態が進行すると飲み込みにくさや呼吸困難が生じます。
がんの進行により、リンパ節に転移がある際には、しこりで気づくこともあります。
逆流性食道炎が疑われる場合
逆流性食道炎とは、胃の内容物や胃酸が逆流することで、食道の粘膜を傷つけ炎症を起こす状態のことを言います。胃酸は酸性度が強く、食道の粘膜に強い刺激を与えます。
主な症状としては、胸やけ、呑酸(口の中が酸っぱく感じる)がありますが、場合によっては咳や喉の違和感を訴えることもあります。
ひどくなると、食事の際の飲み込みづらさ、声がれなども現れるようになります。
原因には、胃と食道のつなぎ目の筋肉の働きが低下する場合、ヘルニアが存在する、日常的に腹圧をかけている、不規則な食生活などが考えられます。
症状の予防方法としては、暴飲暴食や就寝前の食事は控える、甘いもの・脂っこいもの・刺激物の摂取を控える、食後すぐ横にならない、ベルトやコルセットで腹部を締め付けすぎないなどの点に注意して対処してみましょう。
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喉の刺激になるもの
喉への物理的な刺激としては、イガイガの原因の部分で喫煙やアルコールの過剰摂取、声の出しすぎなどで炎症を起こすことを挙げました。特にタバコの煙は喉の粘膜を傷つける恐れがあります。
さらに、刺激がある食品の影響も受けるため、辛味・苦味・酸味の強いもの、熱い・冷たいもの摂りすぎにも注意しましょう。
実際に喉の不調がある場合、状態の悪化を防ぐためにも喉に刺激の少ない食事をとりましょう。
具体的に挙げられる食品を以下に記載します。
- ゼリー
- 茶碗蒸し
- ポタージュ状のスープ
- おかゆ
- うどん
- 豆腐
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喉のイガイガの対処法
喉に違和感があると話しをする時、食事の際など日常生活の様々な場面で気になってしまいます。そこで、症状を和らげるための対処法をご紹介します。
喉の保湿
喉の乾燥により、細菌やウイルスの増殖、炎症が起こりやすい状況となります。うがい、水分補給、マスクの着用、加湿器の使用などで喉の乾燥を防ぎましょう。
喉を温める
人間は体が冷えることで免疫力が低下します。そのため喉を温めて細菌やウイルスの増殖を抑えましょう。喉に優しい食品をとる
先に記載したような、喉に刺激の少ない食品を摂取し喉への負担を軽減させましょう。症状がひどい場合は受診
風邪に似た症状であるため油断しがちですが、呼吸が苦しい、喉の痛みが著しいなど症状が強い場合は、無理をせず早めに病院を受診しましょう。関連記事:のどの渇きが止まらないのは病気が原因?対策と注意したいこと!
まとめ
喉は細菌やウイルスと接触しやすい場所であり感染による影響を受けやすいことがわかります。また、喉の酷使により炎症が起こる場合もあり、日頃の習慣にも注意が必要となります。
炎症は安静にすることで、症状の緩和が期待できますが、中には深刻な病気も隠れているため、症状が長引くようであれば、早めに病院を受診するようにしましょう。
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