のどの渇きが止まらないのは病気が原因?対策と注意したいこと!

のどの渇きが止まらないのは病気が原因?対策と注意したいこと!

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のどが渇くことはよくあります。

例えば、しょっぱい物を食べた後や、暑い夏の季節ではのどが渇くのは普通のことです。

夏場などは熱中症予防として、特に喉が渇いていなくても水分を多めにとる必要があります。


しかし、そんなのどの渇きも度をこして起こると少々心配になってきます。

そこでこの記事では、そんなのどの渇きで考えられる病気について原因などをお伝えしていきます。

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体と水分の関係は?

体内の水は、細胞の中に存在する「細胞内液」と血液やリンパ液などの「細胞外液」に分けられます。


ようは、体の水分と言われると血液だけを想像してしまう方が多いかも知れませんが、細胞の1つ1つにも水分は含まれているため、体はほとんど水で出来ていると言っても過言ではありません。


赤ちゃんは体重の約75%・成人は体重の約60%・高齢者は体重の約50%が水分で出来ていると言われています。

汗は蒸発するときに気化熱が生じますので、それにより体内の熱を逃して体温を下げる役割を果たしています。

暑さにより汗が出るのはそのためです。体の約2%の水分が失われると口の渇きなどの症状が出てきます。

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考えられる病気1:脱水・熱中症

暑い時期で汗をかいてしまったなどの原因がすぐにでもわかる場合で、のどの渇きがあるのであれば、おそらく脱水だと考えられます。


炎天下で脱水を放置していると、熱中症になります。


熱中症はのどの渇き以外にも、皮膚の紅潮や尿量減少・頭痛などの症状も出てきます。

ときに意識障害・失神することもあります。


赤ちゃんは体内の水分量が多く、腎機能が未発達であるため尿量も多く、水分を失いやすいため脱水になりやすいです。

また、高齢者も脳が暑さを感じにくいため水分補給などの対処が遅れやすく、もともと体内の水分が少ないため脱水になりやすいとも言われています。


脱水・熱中症が疑われる場合は、すぐに涼しい場所へ移動させ、衣服をゆるめて風通しを良くし、タオルを濡らしたりうちわで扇いだりして体を冷やすことに努めましょう。

特に首・わきの下・足の付け根には大きな動脈がはしっていますので、この3か所を重点的に冷やすと、より効果的です。


次に水分補給が大切なのですが、汗を大量にかいている場合は水だけを補給してしまうと体内の電解質がくるってしまって、痙攣などの症状を引き起こすことがあります。

できるだけ、スポーツドリンクや塩分の入ったものを補給するようにしましょう。


一番良いのはドラッグストアで販売されている「OS―1」という経口補水液です。夏は常備しておくようにするのも良いかも知れません。


意識障害がある場合は、無理に水分を取らせようとすると誤嚥(水が気管内へ侵入してしまうこと)してしまいますので救急車を呼ぶようにしましょう。

誤嚥させてしまうと、肺炎なども引き起こすことがあります。

木陰などで休ませても気分不良が改善しない場合も、救急車を呼んで病院で診察を受けた方が良いかと思います。


関連記事:熱中症で高熱が出る原因は?対処法や予防法も気になる!

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考えられる病気2:糖尿病

糖尿病とは膵臓から作られる「インスリン」というホルモンがうまく作用しなくなった病気です。

インスリンは血液中のブドウ糖(炭水化物が消化されたもの)を筋肉や肝臓などへ取り込み、血糖を下げる役割をしています。

そのため、糖尿病はインスリンの作用が不十分になるため高血糖の状態になってしまうのです。


糖尿病には自己免疫疾患などが原因のⅠ型糖尿病と、生活習慣などが原因のⅡ型糖尿病に分けられ、多くの糖尿病患者さんはこのⅡ型糖尿病です。


初期段階では、無症状で、健診などで血糖の上昇を指摘され発覚することが多いです。

進行した状態では、異常なのどの渇きが出たり、トイレの回数が増えます。

血糖が高くなると、脳は脱水状態と判断をし、水を飲んで血糖値を下げるように指令を出します。

そのためのどの渇きが生じるのです。


それに伴い、水を多く飲み、トイレの回数が増えてしまいます。また、尿にタンパク質が多く含まれる(尿タンパク)ため、尿が泡立ちやすくなります。


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糖尿病は神経(糖尿病神経障害)や目(糖尿病網膜症)、腎臓(糖尿病腎症)など様々な合併症を生じることが知られています。


心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因とも言われている動脈硬化も生じることが分かってきました。病気が進行すると腎臓機能が低下し、透析が必要になることもあります。


これらの合併症を予防するためには、しっかりとした血糖コントロールが必要になってきますので、はやく病院を受診して治療を受けましょう。

糖尿病の治療は食事・運動・薬物療法が基本です。

医師の指示に従って、生活習慣を見直せば多くの場合はうまく付き合っていく事のできる病気と思います。


関連記事:尿が泡立つ原因は?これは病気の症状なの?何科に行けば良いの?

まとめ

塩辛いものを食べたり、暑さで汗をかいたりしたという原因が分かっていてのどが渇いている場合は、症状がおさまるまで水分補給をして様子を見て良いと思います。

しかし、いつまでも症状が続く場合は一度病院を受診して診察を受けましょう。

のどの渇きは脳から体の異常を知らせるサインです。


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