首筋がすぐにつるのはなぜ?痛みが治らない場合は危険?

首筋がすぐにつるのはなぜ?痛みが治らない場合は危険?

男性


あくびをしたときなど、首筋がつってしまうシーンは意外と多いです。

あくびに限らず、口を大きく空けたときに首筋に激しい痛みが起こることがあります。

つってしまうと痛みもそうですが、痛みが引くまで他の動きができなくなってしまうのがつらいところです。

そこでこの記事では、首筋がつりやすい人にはどのような特徴が当てはまるのか、そして痛みがなかなか引かない場合の注意点について紹介していきたいと思います。

首筋がつる原因

「つる」というと多くの方はふくらはぎや足に起こるというイメージがあると思いますが、首筋がつってしまうのも足がつるのと共通した原因があります。

多くは4つにわけられ

  • 筋肉の疲労
  • 冷え
  • 血行不良
  • ミネラルバランス
が挙げられます。それぞれについて詳しく見てみましょう。

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筋肉の疲労

筋肉とその腱には「筋紡錘」というものと「腱紡錘」というものがあり、それぞれ「筋肉が伸びすぎないように」、「腱が伸びすぎないように」筋肉の動きを調節しています。


腱は筋肉が収縮するときに伸びるため、腱紡錘の働きは「筋肉が縮まないように」調節していると言い換えることができます。

この2つは絶妙なバランスでもって筋肉の平静を保っていますが、過度の運動によって腱紡錘の働きが弱まると「つってしまう」ということになります。

ちなみに、ふくらはぎがつったときにアキレス腱を伸ばすようにするのは、この弱まった腱紡錘の働きを取り戻すためです。


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冷えと血行不良

首筋に限らずですが、「つってしまう」という経験を思い出してみると、冬場が多いかもしれないという方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

これには冷えと血行不良が深く関わっています。

筋肉も細胞からできているので、酸素などの栄養が必要です。


しかし、周囲の気温低下などによって筋肉が冷えてしまうと筋肉は固くなってしまい、筋肉繊維の内部を通っている血管が圧迫されてしまいます。

すると、それより先の筋肉に栄養が行き届かなくなってしまい、筋肉が異常に収縮してしまうことにつながります。

この部分については次の項でさらに詳しく説明します。

また、筋肉のこわばり自体も「つってしまう」ことの要因になります。

これらを考えると冬場の朝方は気温も低く、長時間眠っていて体を動かしていないことによって「つってしまう」ことが多くなると考えられます。


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ミネラルバランスのみだれ

代表的なミネラル分を挙げていきますと、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、クロール(塩素)などがあり、この内カルシウムは筋肉の収縮の主体となります。

さらに、マグネシウムはカルシウムと対になるような働きをしており、カルシウムが過剰に働くことを抑制する作用を持っています。

ケースとしてよくあるので、ふくらはぎがつってしまうことを例に取りましょう。

ランニングや各種スポーツをしているときに、ふくらはぎがつってしまうという経験をしたことがある方は多いと思いますが、この時、先ほどの筋肉の疲労に加えて、ミネラルの喪失も起こっています。

どういうことかというと、汗とともにミネラル分が身体の外に出てしまっているからです。

汗を舐めてみるとしょっぱい味がします。それは、汗の中にナトリウムが含まれているためです。

そして、ナトリウムだけでなく、その他のミネラルも同時に失われているのです。


このことによって体内のミネラルバランスがくずれ、「つりやすく」なってしまうと考えることができます。

ミネラル分の喪失は運動時の発汗だけでなく、嘔吐や下痢なども原因となります。


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隠れた誘引である「加齢」

人間は必ず歳を取ります。

そこには「筋力低下」が避けられません。

しかし、頭の重さは変わりません(髪の重さは微々たるものです)。

そのため、頭を支える筋肉は衰えているものの、頭の重さが変わっていないので首の筋肉にかかる力や疲労は若い頃と比べて大きくなります。

すると筋肉の凝り固まりも相まって血行不良も引き起こし、首筋がつりやすくなってしまうということになります。


また、四肢の筋力が低下することで転びやすくなり、転倒時に頭や首に外傷を受ける頻度が高くなるため、これが首筋の「つり」を引き起こすことも予想されます。


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痛みが良くならない場合

筋肉がつった状態というのは、筋肉にとって過度な緊張ですので、筋肉は傷んでしまいます。

つまり、首筋がつって痛いからといって「冷やしたり」、以前はすぐに治まったからと「何もしなかったり」すると筋肉のダメージは蓄積し、痛みが長引いてしまうことになります。

そうならないためにも首筋がつった場合には筋肉をすぐに伸ばし、温めてやるというのが重要になります。


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まとめ

いかがだったでしょうか。

筋肉がつってしまう原因を考えると、自然と対処法も見えてきます。

「つりやすい」という方は、まず食事と休息に重点を置いて生活習慣を見直してみると良いでしょう。


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