足の裏が冷たいのに汗はかく!違和感の原因をチェック!

足の裏が冷たいのに汗はかく!違和感の原因をチェック!

足の裏


汗というと夏場や運動時など「熱い」と感じるときに出るものだと思われていますが、時に皮膚が冷たいのに出てくることがあります。

その中には病的なものも含まれています。


そこでこの記事では、足裏に出てくる汗の本来の役割と、足の裏が冷たいのに汗が目立つ原因について解説していきたいと思います。

足裏の汗の役割

現代人は靴下、靴を履いて生活しているため足裏の汗はニオイやかゆみの原因となって我々を悩ませているものですが、本来は人間が生活していく上で欠かせない働きをしているものです。


ここからは、かつては裸足で生活していたということを頭にイメージしながら読んでみてください。

まず、汗というと、「体温調節」という働きがあるということは皆さんの多くがご存知のことだと思います。


体温が上がりすぎると身体の機能を調節しているタンパク質が変性し、機能が低下してしまうため体内での代謝などがおかしくなってしまいます。

そうならないように人間は汗をかいて、汗が蒸発するときに熱を奪っていってもらうという「気化熱」を利用しています。

今でこそ靴下を履いているため足裏の汗というのはあまり意識しない生活になっていますが、実は足裏では1日にコップ1杯以上の汗をかいていると言われています。


体温調節にも一役買っている足裏の汗ですが、その他にも「精神性の発汗」という機能があります。

よく、「緊張すると手汗が出る」といいますが、これと同じことが足裏でも起こるということが知られています。


これには大昔の人間の生活が深く関わっていて、狩りをするときや野生動物から逃げるときなどは手足が汗で多少湿っている方が物を掴んだり、地面を強く蹴ったりするのに都合が良くなると考えられます。

ポリ袋の口を開けるのに指が乾燥していると開けづらく、指を舐めたり濡れタオルに触れたりするのと同じです。

このように、足裏の汗には生理的なものもありますので、今まで気に留めていなかったところに少し増えただけでも「汗が増えた」と感じてしまうこともあるかもしれません。

次の項からは実際に汗の分泌が増える原因について解説していきましょう。


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多汗症

多汗症というのはその名の通り汗が増加してしまう疾患です。

大きな分類としては全身性多汗症と局所多汗症にわけられ、前者はさらに原因不明のものと感染症や内分泌代謝異常、神経疾患に合併するものにわけられます。

後者も同様に原因不明のものとその他の外傷や、腫瘍などの神経障害によるものなどにわけられます。


足の裏やわきの下にのみ汗が増えるのは局所性多汗症に分類され、多くは原因がよくわからないものになります。

多汗症になるメカニズム自体もよく分かっておらず、現在では発汗を促す交感神経(緊張により活発になる神経)が人よりも興奮しやすいのではないかと考えられているに留まっています。


また、回外では多汗症の患者の60%程度に「親族にも同様の症状のある人がいる」という報告があり、家族内発症であることが考えられたり、遺伝子や染色体に関連があるのではないかとも考えられたりしています。


多汗症の重症例ではしたたり落ちるほどの発汗が見られ、手足は絶えず湿って指先は冷たくなり紫色になってきたりします。

治療には塩化アルミニウムの塗り薬が用いられ、皮膚炎の副作用が出てきた場合には治療を一旦休止したりステロイド軟膏を用いて対処します。


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体温調節異常

先ほど足の裏でも体温調節のために汗が出るという話をしましたが、これはあくまでも体温が生存に対して不利になるときに起こるものです。

そのため、足が冷えている時には発汗が低下することになります。

しかし、いつも足裏の体温が低く、この状態が長く続いている場合には身体が「このくらいの体温が平常なのだ」と思ってしまい、足裏が冷たいのにも関わらず汗は出るという状態になります。


すなわち、汗をかき始める温度が普通の人、他の部位よりも低めになってしまうということです。

また、単純に温度調節機能がおかしくなり、必要以上に汗をかいてしまっているということも考えられます。

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精神性の発汗

こちらも先ほど少し紹介したものです。

プレゼンを控えているなど、緊張する場面では足裏の発汗が増加します。

しかし、現代社会において私たちは常に緊張状態にあるといえます。

というのも携帯電話の普及によりいつでも仕事の連絡がつくようになってきたり、満員電車や街にあふれる人などストレスになる要素がたくさんあるためです。

精神性の発汗には身体を落ち着かせてリラックスすることが一番ですので、休日や有給休暇をうまく使ってリフレッシュすることを心がけましょう。


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まとめ

いかがだったでしょうか。

足裏の汗が目立つのには3つの原因が考えられ、中には精神的に汗が増えてしまっているというものもあるということでした。

精神性の発汗は対策も立てやすいものだといえるでしょう。


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