正露丸が臭いのはなぜ?効能があるの?
お腹が緩いとき、下痢のときにお世話になるのが「正露丸」です。
誰しもが一度はお世話になったことが、あるのではないでしょうか??
あの独特な臭いを放つ黒い丸薬は、100年以上の歴史を持ち胃腸薬としてご家庭などで常備されています。
そんな正露丸ですが、正しい服用の仕方や副作用についてきちんと理解した上で服用する必要があります。今回は正露丸について書いていきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
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正露丸の特徴
正露丸は、1904年に日露戦争の際に日本軍が製造し、陸海軍に配られました。当初は征露丸という名前でしたが、途中で名前や成分を変え現在の「正露丸」となりました。臭い
正露丸と聞くとまず思い浮かべるのが、あの独特な臭いだと思います。人によってはあの臭いが苦手な人も、あの臭いが効きそうだと感じる人もいると思います。正露丸のあの臭いは、正露丸の主成分である日局木(もく)クレオソートという生薬の臭いです。
日局木(もく)クレオソートはブナやマツなどを炭化したときに出る煙をから、液体をとりそれを繰り返し蒸留して作られています。
正露丸のあの独特な臭いは、自然の生薬である証拠でもあるのです。
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効果・効能
まずは、正露丸を服用することで改善が期待できる症状ですが- 下痢、軟便
- 食あたり、水あたり
- はき下し
- くだり腹
- 虫歯痛
などがあげられます。
正露丸がこれらの症状に作用する、仕組みとしては
- 大腸のセロトニン受容体に作用して、腸の過剰な運動を正常に戻していく
- 腸内の水分を抑制して、調整する
ことがあげられ、主要成分である木(もく)クレオソートは、腸内にある善玉の乳酸菌やビフィズス菌の働きや発育を妨げることがありません。
効果が現れる時間は服用後、約30分が目安です。
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糖衣Aとの違い
正露丸とセイロガン糖衣Aの違いは、まずは見た目の色が黒か白の違いがあり、臭いも糖衣Aの方は正露丸特有の臭いがありません。正露丸の臭いが苦手である人も糖衣Aであれば服用できるのではないでしょうか??
効果・効能の違いは、どちらも下痢や軟便などに効き、効果が現れる時間も服用後約30分位であることはほぼ同じですが、
正露丸(黒)の方は虫歯痛に対して、その部分に正露丸を詰めることよって、虫歯痛に対しての効能があります、この点が糖衣Aとの違いとなります。
成分も正露丸が木(もく)クレオソートを含む、5種類の生薬が配合されているのに対して、糖衣Aの方は木(もく)クレオソートを含む、3種類の生薬が配合されているという、配合されている生薬の違いもあります。
臭いや、状況によって使い分けるのが好ましいです。
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副作用
正露丸を服用することで、おこるかもしれない副作用は- 発疹、かゆみ、浮腫
- むくみ
- 嘔吐
- 便秘
- 食欲不振
- めまい
- 頭痛
などがあり
重篤なものでは
- 肝機能障害
- 黄疸
などがあります
また、服用に注意が必要な人としては、アレルギーのある人、歯科にて歯の治療を受けている人、血便のある人、高齢者、腎臓病・肝臓病の人は服用に際して注意が必要となりますので、医師の診断を仰ぐようにしましょう。
そして、正露丸は他の下痢止め薬との併用は厳禁です。
病院で処方された薬を服用している人はそちらを優先するようにしましょう。
まとめ
今回は下痢止めとしては、よく知られていて誰しもが一度は、お世話になった事があると思われる正露丸について書いてみました。突然の下痢や軟便にとても便利な正露丸ですが、きちんとした用法・用量を守って服用する必要があります。また、希にではありますが重篤な副作用がある場合もありますので注意が必要でもあります。
常備薬としては大変便利な正露丸ですが、服用しても症状が長期に続くようでしたら、病院にて医師の診察を受けるようにしましょう。
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