足のむくみ、だるさの原因はコレ!試してほしい7つ解消法も紹介!
夕方ころになると足がだるくなることがあります。ふと足をみると象さんの足のようにむくんでいることに気が付くでしょう。
特に立ち仕事をしている方や、女性はこの症状に日々悩まされることも多いのではないのでしょうか??
足のだるさの症状はほとんどが、「むくみ」によるものですが、このむくみの原因や対処方法を理解することで不快な症状を少しでも軽減することができます。
この記事では、そんな足(脚)のむくみやだるさについて解説していきます。
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目次
むくみの原因
まず、だるさの原因でもあるむくみについて見ていきます。むくみと関連するものは下肢の静脈です。下肢の静脈は血液を心臓に送る役目がありますが、心臓が高い位置にあるため、重力に逆らって血液を送らなければなりません。
静脈は動脈と異なり、心臓のポンプ作用がないため、静脈周囲にある筋肉の圧力によって血液を送っております。また下肢の静脈には重力に負けないように弁がついており、逆流を極力防ぐ構造になっております。
しかし、モノには限度があって、立っていることや座っていることが多いと、下肢の血液がうっ滞してしまうことがあり、これがむくみの原因であります。
また他の原因として、血液の水分が血管外に漏出することで、細胞外への水分が溜まり、下肢以外にも顔や腕に浮腫がでることがあります。いずれもむくみは血液が関与していることがよくわかりますよね。
関連記事:足がむくまない方法は?まずは原因とメカニズムを理解しよう!
むくみは病気か?
絶えず重力という負荷がかかっていることから、健常な方でもむくみが多少なりとも出現します。では、病的なむくみとはいったい何でしょうか。
まず、血液の走行路である静脈の病気があります。ひとつは、重力以外に血液が心臓に戻る道に妨げがある場合にうっ滞が増強します。
これは静脈の循環不全となりますが、下肢の静脈と心臓の間で何かの影響により静脈が圧迫されている状態を指します。
下肢の静脈と心臓の間にある下大静脈の血行障害
- 肥満・・・脂肪による下大静脈の圧迫
- 妊娠・・・胎児の成長による下大静脈の圧迫
- 腫瘍・・・女性性器などの腫瘍増大による下大静脈の圧迫
- バッド・キアリ症候群・・・原因不明の肝門部下大静脈閉塞
もともと下肢の静脈には逆流防止弁がありますが、毎日長時間立ちっ放しなどの負荷が毎日続くことで、逆流防止弁に障害がおきます。
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下肢静脈弁の機能障害
下肢静脈弁の機能障害としては、下肢静脈瘤が代表的です。これは、静脈にある弁に障害が起き、静脈のうっ滞から瘤を形成してしまう疾患です。血が出るとやがて時間と伴に固まります。
これは血液の中に固まる機能があるためですが、この固まる機能が異常を起こすことで血液が固まりやすくなり、静脈を閉塞させてしまうことがあります。
下肢の静脈に起きると静脈の循環不全を起こし、結果的に足が急激に浮腫むことがあります。
血液凝固異常
下肢深部静脈血栓症が考えられます。これは、心臓へ繋がっている下肢の静脈が血栓により閉塞する病気です。この血液凝固異常においては、もともと血が濃い方や先天性の血液凝固因子の異常がある方に発症するケースが多いのですが、最近では、このような病気もないのに下肢深部静脈血栓症になる方が女性の間で増加しております。
これは婦人科で処方されることのある、低容量ピルによるものです。
このピルの副作用のひとつに血液を固まりやすくなることがあり、近年女性の間で服用が増加したため、下肢深部静脈血栓症が相対的に増加しております。
当然、処方の際には副作用について十分に説明されておりますが、発生を事前に察知することが難しく、足のむくみが増強する場合は、注意する必要があります。
その他
他に静脈の終点である心臓において、心臓の機能障害により静脈の流れが滞り、足がむくむことがあります。これは静脈からの血液が心臓に入った後、肺に流れ込みますが、肺の血管が狭いなどにより、肺に流れ込む際に抵抗が強いと、それ以前の心臓や静脈に影響が出て血液が滞ることがあります。
このような状態になると結果的に足が浮腫むことがあります。これを心不全、正しくは右心不全といいます。
高齢者の方に多く、心不全は心臓の病気が基礎にあって発症します。
心臓弁膜症や心筋梗塞、肺高血圧症などが心不全を起こしやすい病気です。
関連記事:足がつりそうなときが多い原因は?病気の症状の可能性も!
むくみの解消法7つ
ここまで、足のむくみやだるさの原因となる可能性が高い疾患について代表的なものを幾つか、見てきました。
ここからは、足のむくみに対して自宅でも簡単に行える解消法(対処法)をご紹介していきます。
横になる
むくみは下肢の静脈の流れが悪くなることが原因のひとつです。いわば静脈の流れを維持できれば、むくみを解消できる訳です。下肢の静脈は重力に逆らって血液を送血していることから、重力の負荷をできるだけ解除するために「横になる」回数を増やすことをお勧めします。
こうすることで下肢静脈と心臓の位置が横一線になるため、重力の負荷を解除できます。
もうひと工夫として、横になった姿勢で下肢を挙上すると、重力の作用で下肢の血液が心臓に流れやすくなる効果があります。
しかし、日常生活が忙しく中々横になれない方には、少しの時間で良いので定期的に歩行や屈伸、足踏みなどの運動をお勧めします。
これは下肢静脈のポンプ作用は筋肉であることを利用した解消法です。
下肢の筋肉を使うことでポンプ作用が向上し、血液の流れを良くする作用があります。
ストッキング
弾性ストッキングの着用もお勧めです。弾性ストッキングは絶えず締め付けた状態であり、ちょっとした運動でポンプ作用を高めてくれます。医療用ストッキング以外にも市販されている弾性ストッキングでも効果があります。色も豊富で、女性のみならず男性も着用しやすい物となっています。
マッサージ
下肢マッサージを行うのもむくみ対策には有効な方法です。ふくらはぎ全体を優しく揉みほぐすようにして下さい(強い力を入れる必要はありません)。足の血行が良くなりむくんでいた足が楽になります。
膝を立てた状態で座り、両手で足を握るようにして、親指の腹で揉みほぐすとやりやすいと思います。足の血行が良くなると快眠効果もありますので、お風呂上りなどに行いそのまま眠りにつくのも良いです。
入浴
お風呂に入ると、温まることと水圧で血行が良くなりますので、足のむくみには効果が期待できます。ウォーキング・ジョギング
定期的な運動も効果的です。運動は足のむくみ以外にも効果がありますので、できるだけ時間を作って軽めの運動を日常生活に取り入れるようにしましょう。特に激しい運動をする必要はなく、軽めの有酸素運動を定期的に続けることが大切です。
ストレッチ
運動と似ていますし、一般的にイメージする足をしっかり伸ばすストレッチも有効ですが、座っているときに足首を回したり、立ち上がる時に屈伸を1~2回行うだけでも、足のだるさを軽減することができます。また、しっかり伸ばすストレッチを行うときには伸ばしたときに60秒ちかく止めておくと効果的です。
すぐに戻したり反動を付けて動かすだけでは効果が薄いので気を付けて下さい。
塩分を控える
塩分をとり過ぎると、摂取した水分が余分に全身にいきわたってしまいますので、塩分を控えることもむくみ対策には効果的です。日頃から濃い味付けの食事を好んで食べている人は、この機会に薄い味付けにしてみることを検討して下さい。
塩分の取り過ぎは足のむくみだけではなく、様々な病気にかかるリスクを高めますので食生活を見直すことも、健康的な生活を送るためには必要なことです。
関連記事:くるぶしが腫れてるのに、痛みはなし?原因や対処法を解説!
まとめ
ここまで主に、足の重だるい原因のひとつである「むくみ」について書いてきましたが、一言にむくみといっても様々な原因が考えられます。また、足のむくみをとる方法は色々とありますが、気を付けたいのは、病気が原因でのむくみは、あくまでも原因となる病気を治療することが前提となります。
単純に、疲れがたまっただけの場合は心配ありませんが、症状が続く、ひどくなるといった場合は病気のサインである可能性が高いので、病院にて医師の診察をうけ正しい治療を行うようにして下さい!!
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