膝を曲げると音がするのはヤバい?痛みなしでも注意が必要?
膝を曲げると、ポキポキ、コキコキ、ゴリゴリと様々な音がする場合があります。
誰でも一度は膝の音を聞いたことがあると思います。
一時的であれば、あまり心配する必要はないと考えられますが、症状が続くようであると気をつける必要が出てきます。
そこで、ここでは膝の音が鳴る原因や注意点、改善方法などについてご紹介していきます。
膝関節
膝は膝の皿、大腿骨(太ももの骨)と下腿骨(ひざ下の骨)、それらの間でクッションの作用をする関節軟骨によって膝関節ができています。その周りを包むように、関節包という袋状の組織や滑膜が存在します。
その中には、関節の動きを滑らかにする潤滑油の役割を担う滑液が分泌されるようになっています。
いずれかに、問題が生じると膝から音が出る、さらには痛みや腫れなどの他の症状を招く恐れもあります。
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痛みはないが、音がなる
膝の関節を曲げ伸ばしするとポキポキ、パキパキといった何かが弾けるような音がする場合があります。これは、膝の関節包内にある滑液に加わる圧力が上昇することで、関節内にある気泡が潰れたことで生じた音の可能性が高いです。
関節にゆるみが生じていると、起こりやすいとされています。
また、この場合、痛みがなくても放置していたり、必要以上に音がなる動作をすると、関節に負担をかけて関節炎などを招く恐れがあります。
その他にも、運動不足による筋力低下や膝の柔軟性低下により、関節に負担がかかっていることが考えられます。
また、しゃがみ動作などの膝関節や軟骨に負担のかかる動作を頻回に行っている場合も注意が必要です。
関連記事:膝に水がたまる症状がツライ!予防法や自然治癒するのかなどを解説!
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痛みが伴う場合
変形性膝関節症
膝の皿と大腿骨の摩擦や膝関節の軟骨の摩擦が原因で炎症を起こし、膝関節の痛みや腫れとともに、膝がゴリゴリと音がすることがあります。膝のお皿を上から押す、膝関節の内側や外側を押すと痛みを感じます。
そのままにしておくと、膝の変形や歩行への支障も出てくるため注意が必要です。
日頃から膝を使いすぎていないか、歩く際に不安定感がないか、内股など歩き方が崩れていないかを確認してみましょう。
また、肥満傾向の場合であると膝への負担が大きくなるため、合わせて注意が必要です。
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タナ障害
「タナ」とは、膝のお皿と大腿骨の間にある滑膜でできたヒダのことを言います。このヒダが、物をのせる棚のようだというところからタナと呼ばれています。
この部分が、膝の皿と大腿骨の間に挟まり、炎症を起こすことをタナ障害と言います。
膝の曲げ伸ばしの際に、膝の皿のあたりに引っかかりを感じ、コキコキといった音がなります。
膝の屈伸運動や打撲の多いスポーツで発症しやすいとされています。
主に野球・バスケットボール・バレーボール・陸上競技などは発症リスクが高まります。
また、太ももの筋肉が疲労していると、タナの摩擦が強まり炎症を起こしやすくなります。
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改善法
食事
栄養バランスの良い食事を心がけることで、体重増加を予防し膝への負担軽減を図ります。食生活の見直しも重要であり、高カロリーの食事、間食、早食い、就寝前の食事などの乱れを見直すことで効果が期待できます。
また、筋肉を強化するタンパク質の摂取を心がけて、膝関節周囲のサポート力を高めます。
適度な運動
適度な運動を継続的に行うことで、肥満の予防、関節の柔軟性向上や筋力向上が期待でき、これらにより膝への負担軽減につながります。比較的膝への負担が少ない、水中運動、ウォーキング、自転車などが取り組みやすい内容となります。
これらの運動は息を止めずに行える有酸素運動であるため、運動に自信がない方も実施しやすいものです。
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ストレッチ
太ももや膝裏の筋肉をストレッチすることで、膝関節がスムーズに動かせるようにすることが予防方法として有効です。すでに膝関節周囲の筋肉の柔軟性が低下しているようであれば、入浴後など体が温まっている時を利用しストレッチを行いましょう。
例えば、椅子に座った状態から、片足を前に伸ばしそのまま体を前傾させ膝裏のストレッチが行えます。
10秒程度キープする、これを2〜3回行うだけでも効果が得られます。
この時、膝が完全に伸びない方は、無理をせずに、膝を軽く曲げた状態で行っても、ストレッチ効果が得られます。
改善しようと試みたが症状が良くならない、または、症状が悪化するようであれば無理をせずに整形外科を受診し医師に相談することをおすすめします。
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まとめ
はじめは膝の音だけだったものが続くようであると、痛みや腫れなどの別の症状を誘発してしまう場合があります。音が続く、また別の症状を伴っているようであれば、膝関節周囲のケアをしていくことが重要になります。
また、過度な体重は膝に大きな負担を与える原因となります。
普段の食生活の見直しや運動を取り入れることで、予防ができることもあります。
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