膝のこわばりの原因を徹底解説!注意したい症状5つと対処法!
膝がこわばるとは、どのような状態のことを指すのでしょうか?
主に膝が動かしづらく、同時に痛みを伴うこともあります。
膝が動かせないと、立ち座りしづらい、歩行や階段の昇り降りがおっくうになるなど日常生活に支障をきたします。
この記事では、そんな膝のこわばりの原因を解説し、症状に合わせた対処法も合わせてご紹介したいと思います。
目次
膝がこわばる原因は?
膝がこわばる、そもそものきっかけには以下のことが考えられます。- 事故、過度なスポーツなどによる怪我
- 加齢、肥満、日常生活による膝の使い過ぎ
- 病気に伴う膝の障害
そこに、外傷や過度なスポーツの経験、肥満による関節への負担、新たな病気が加わるとさらにリスクが高まります。
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様々な膝の障害と病気の影響について
靭帯損傷
膝を強い力で打った、急な方向転換やストップ動作、ジャンプから着地した際などに損傷されます。例えば、接触の多いラグビーや方向転換やジャンプ動作の多いバスケットボールの競技中の損傷が多いです。
半月板損傷
膝関節の中にはクッションの役割をしている半月板という軟骨組織があります。これが体重のかかる状態で、膝を過剰に曲げたり、ねじった際に傷つき、壊されることで起こります。
変形性膝関節症
加齢や肥満により、関節軟骨が変形、破壊されます。体は組織を修復しよう働きますが、正しく修復されずに骨棘(骨のトゲ)を作り、それが続くことで関節が変形していきます。
関節が変形すると、炎症が起きやすく痛みを伴います。
関連記事:反り膝が原因で痛みが出る病気になる?治し方が気になる!
筋萎縮
足を怪我してギプスで固定されていた。
何らかの病気で寝たきりの状態だったなど、極端に足を使う機会がなかった場合、足の筋肉はあっという間にやせ細り萎縮してしまいます。
特に、寝たきりになると太ももから膝上にある大腿四頭筋の萎縮が目立ちます。
関節ねずみ(関節内の遊離体)
膝関節の骨や軟骨の一部が欠けて、関節内を移動すると、挟まる、他の組織を傷つけるなどの悪さをします。激しい痛みや関節がロックされたように動かせなくなる場合があります。
ランナー膝・ジャンパー膝
ランナー膝では、太ももの外側にある腸脛靭帯が膝の外側の骨との摩擦により炎症を起こし、痛みが生じます。ジャンパー膝では、膝蓋骨と脛の上を通る膝蓋腱が傷つき炎症が起き、膝蓋骨の下の部分に痛みが生じます。
重症の場合、膝蓋腱断裂が起こります。
関節リウマチ
あらゆる関節に炎症が起き、軟骨破壊や骨破壊、最終的に関節の変形が生じます。本来、細菌やウイルスと闘う免疫系が自身の正常な細胞まで傷つけてしまう自己免疫疾患の一つとされています。
多くは、朝のこわばり、腫れや安静時の痛みが起きます。
関連記事:中指・薬指の第一関節が腫れて痛い!原因と注意したい4つの疾患!
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膝のこわばりでも特に注意したい症状
最初は軽い痛みやこわばりだけだったのが、進行した場合さらに別の症状が出てくるかもしれません。以下の5つの症状がある場合は注意が必要です。
膝に水が溜まる、腫れている
- 膝のお皿を押すとプヨプヨする
- 膝の違和感や圧迫感を感じる
膝の不安定感、異常歩行
- 膝に力が入らない
- グラグラする、膝が外れる感覚がある
膝を動かすと音がなる
- 膝の曲げ伸ばしをする際“コリッ、コリッ”と鳴る(クリック音)
- 膝をぶつけたり、捻った際に“ブチッ”、“グリッ”と音がした
関連記事:肘がポキポキ鳴って痛い!気を付けたい症状と原因を解説!
膝の変形がある
- O脚やX脚がある
- 曲がったまま固まる(屈曲拘縮)
関連記事:XO脚の人の特徴は?歩き方や座り方で改善できる?
膝の動きが制限される
- 限られた範囲でしか膝の曲げ伸ばしができない(関節可動域制限)
- 膝が曲がったまま伸ばせず、強い痛みを伴い足がつけない(ロッキング)
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膝のこわばりへの対処法は?
腫れや炎症、足がつけない程の痛みがある場合
無理をせず、膝を休ませましょう。スポーツ等での負傷直後には、アイシングや病院の受診をお勧めします。
食の見直し
暴飲暴食に気をつけましょう。特に体重の増加は膝への負担へ直結します。運動習慣
適度な運動は、体重増加の予防になり、骨や筋肉の強化に繋がります。
また、ストレッチにより筋肉の柔軟性を高めることで、膝の動きが滑らかになります。
水泳は、関節への負担が少ない状況で運動でき、有酸素運動による脂肪燃焼も期待でます。
歩く際の補助
膝の変形や荷重時の痛みがある場合は、歩くことが難しくなります。靴のインソールや装具の使用、杖などの歩行補助具の使用も検討し、膝の負担を軽減しましょう。
日常生活での動作
しゃがみ動作は膝の負担が大きくなります。床や布団の生活はなるべく控え、椅子やベッドに変えてみるのも良いでしょう。
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まとめ
膝は消耗品であり、普段の生活習慣や加齢など様々な影響を受けて損傷が起こります。膝が動かないと、立ち座り、歩くなどの当たり前に行っている動作ができなくなります。
今回紹介させて頂いた症状に気をつけながら、膝が長持ちするよう体に優しい生活を送っていきましょう。
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