膝に違和感がある!ブヨブヨした感じがする原因2つと対処法!
膝は日常動作を行う上でとても重要な関節であり、違和感があるだけで生活の質はグンと下がってしまいます。
触ってみるとブヨブヨしている場合は、世間でよく言われている「膝に水がたまった状態」であると考えられます。
膝に違和感や痛みがあり、更には水がたまっている感じがある場合そのまま放置しておくのは危険です。まずは、膝の違和感の原因を突き止める必要があります。
この記事では、そんな膝の違和感や膝に水がたまる原因・対処法についてお話したいと思います。
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膝に水がたまるって何?
そもそも膝に水がたまるとはどの様な状態なのでしょうか?突然聞かれてもはっきりと答えることが出来ないかもしれません。健康な人の膝の関節の中には「関節液(別名・滑液)」という5mlほどの液体が入っています。
この関節液は無色透明で粘り気があって、関節がスムーズに動くのを助ける潤滑油のような働きをしています。
さらには関節の軟骨に栄養を与える働きもあります。
関節内の滑膜(かつまく)という所が新しい関節液を作り、同時に古い関節液を吸収して量のバランスを保っています。
しかし、この滑膜組織に何らかの原因で炎症が起こると、関節液の分泌が過剰になります。
その結果、ひざの水(関節液)が多くなり、膝の皿の上部に水がたまってしまう状態になってしまうのです。
この状態を一般的に「関節水腫(かんせつすいしゅ)」と呼んでいます。
膝に水がたまっているか自分でチェックする方法
病院に行く前に、膝に水がたまっている状態を自分でセルフチェックしてみましょう。- まず足を伸ばします。
- 膝の上の膨らみがある太もも部分を手で軽く押さえつけます。
- 押さえつけながら、もう一方の手の親指を使って膝の皿を押してみます。
何か入っているかのような違和感がある場合は、残念ながら関節に水がたまっている可能性が高いです。
では次に、関節水腫の原因と考えられる病気についてお話したいと思います。
関連記事:膝に水がたまる症状がツライ!予防法や自然治癒するのかなどを解説!
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変形性膝関節症
膝に水がたまる原因で1番ポピュラーな病気は変形性膝関節症だと思います。加齢などによって長年繰り返される膝への負担などが原因で、関節の軟骨がすり減ったり、骨の変形が生じる病気です。
初期のころは膝のこわばり感があり、炎症が強い場合は関節水腫になります。
病気が進行すると歩行が困難になり、安静時でも痛みが生じるようになります。
男性よりも女性に多い病気で、高齢者になるほど罹患率は高くなります。
加齢だけが原因ではなく、靭帯や半月板損傷などの外傷の後遺症として発症することもあります。
整形外科を受診し、レントゲンや触診が行われて診断がつきます。
一度すり減ってしまった関節の軟骨は元に戻すことはできませんので、保存療法もしくは手術が行われることになります。
保存療法としては鎮痛剤の内服や外用薬を使用するなどの薬物療法に加え、日常生活の見直しを行って膝へ負担がかかる動作を減らし、サポーターなどの装具を使って膝関節の保護などが行われます。
生活習慣で気を付けることをピックアックしますと、まずは適度な運動を行って足の筋力をつけ、正座など膝に負担のかかる姿勢は控えるようにしましょう。
また、和式トイレも膝を曲げることになりますので、できれば洋式トイレにすると良いかと思います。
重いものを持ち上げることも控えてください。
病状が進行し、日常生活を送ることが困難になった場合は手術が行われます。
ただし、手術が行われたとしても効果は必ずしも永久に続くものではありません。
手術による感染や合併症のリスクもありますので、まずは医師の指示に従って膝への負担を減らす生活を心掛けるようにしましょう。
関連記事:膝のこわばりの原因を徹底解説!注意したい症状5つと対処法!
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関節リウマチ
関節リウマチとは自己免疫疾患の1つで、前述した滑膜という膜に炎症を起こし、進行すると軟骨・骨が壊れていく病気です。30~50代の女性に多くみられる病気だと言われています。
膝のこわばりなどの違和感だけでなく、手やひじ等といった関節にも違和感がある場合は関節リウマチの可能性もありますので、リウマチ専門医に相談しましょう。
リウマチは早期治療が重要になってきます。
起床後30分以内が症状の最も出やすい時間とも言われていますので、今一度自分の体の症状はどうなのかを振り返ってみてください。
レントゲンやMRI・血液検査などによって診断が行われます。
治療は薬物療法・リハビリが行われます。
日常生活の改善が期待できる場合は手術が行われることもありますが、リウマチの場合は他の関節にも障害があったり、内臓疾患を併発している可能性も高いので医師の判断に任せることも大切かと思います。
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まとめ
今回は考えただけでも不安になってしまう病気2つをご紹介いたしましたが、上記の病気ではなくても膝に水はたまります。膝の使い過ぎや、ケガなどの外傷などによっても滑膜に炎症が起こる可能性はあり、関節水腫になるのです。
まずは整形外科を受診し、医師の指示に従いましょう。
膝の水を抜くと癖になるという話も耳にしますが、これには根拠がありませんので気にしないようにしましょう。
膝の水を抜くことが癖になっているのではなく、水が増える原因の滑膜の炎症を抑えなければ、何度水を抜いても再び水はたまるということです。
炎症が起きる原因はそれぞれですので、それに合った治療を受けるようにしてください。
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