タミフルの副作用で子供が異常行動?本来期待できる効果・効き目は?
冬場になるとインフルエンザが流行します。
毎年、予防接種を受けたり対策をされていると思いますが、予防接種を受けても100%感染しない、ということではなく、予防接種を受けていても、残念ながらインフルエンザに感染する事があります。
仮に、感染してしまった場合に病院で処方される薬の一つに「タミフル」があります。
タミフルを飲んだ10代の子供が異常行動を起こしたニュースがあり、その事でタミフルの名前を知っている人も多いのではなしでしょうか?
今回の記事では、タミフルの効果や副作用について書いていきますので、参考にして下さい。
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インフルエンザとタミフルについて
まず「タミフル」は抗インフルエンザ薬です。インフルエンザの症状は、高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状が急に現れ、のどの痛みや、鼻水、せきなどの症状があります。
3~4日熱が続いたのち回復し、その後はインフルエンザに対する抗体ができる病気です。
タミフルはインフルエンザウイルスに直接作用し、ウイルスの増殖をおさえます。
一般的なA型・B型ウイルスに適応します。
2009年に流行した新型インフルエンザにもタミフルは有効とされました。
感染初期に使用することで、症状の軽減、治療のほか、高齢者や持病のある人に、予防薬としても処方されます。
インフルエンザウイルスの増殖に欠かせない、ノイラミニダーゼという酵素の働きを阻害する作用があります。
また、タミフルはインフルエンザウイルスに直接作用する世界初の飲み薬です。
インフルエンザの薬としては他には
リレンザ(専用の器具を使って吸入)2008年に流行したインフルエンザには、リレンザの方が有効とされました。
リレンザは吸入薬なので、子供には難しいという難点もあります。
イナビル(粉末を吸入する外用薬)が、あります。いずれも発現から48時間以内に服用します。
また、鳥インフルエンザや豚インフルエンザにも有効とされていることから、各国で、備蓄もされています。
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タミフルの効果・効用・注意点
タミフルの効用
インフルエンザウイルス(A型・B型)感染症・予防服用に注意のいる方
- 腎臓の悪い人
- 妊婦は医師から勧められた場合のみ服用できます
- 授乳婦も服用はできますが、服用中は授乳できません
服用の際の注意点
タミフルを服用する際には、いくつか注意点もありますので見ていきましょう。- 注意事項や副作用について、十分説明を受けて、理解と納得の上服用します
- 腎臓の働きが悪いと、薬の排泄が遅れがちになり、血中濃度があがって、副作用が強まるおそれがありますので、服用量や服用間隔に十分に配慮します
- 5日間飲み続けます、カプセルは噛まずに、お水と一緒に服用してください(1日2回)
- 薬をもらったら、すぐに飲みます、症状の発現から2日(48時間)以内に、飲み始める必要があります。
- ハイリスクの人(呼吸器・心臓の病気、糖尿病、腎臓病、高齢者)に対して、予防として用いることもあります
- 妊婦の人でも服用は大丈夫ですが、医師からの説明、同意の元、服用します
- 授乳婦の人でも服用は大丈夫ですが、薬が効いてると思われる期間は、授乳を控えてください
- 解熱鎮痛剤との併用は慎重に注意を払います(インフルエンザ脳症との関連)非ステロイド系(ボルタレン)
- イブプロフェンなどは慎重に、アセトアミノフェンの併用を推奨しています(カロナールなど)
などが注意点としてあげられますので、病院へ行った際は医師の指示に従って服用をして下さい。
関連記事:バファリンとイブの違い!鎮痛剤の成分について解説!
タミフルの副作用
まだ、はっきりとは分かっていませんが、10代の若い人を中心に異常行動による、重大な事故事例が報告されています。
厚生労働省の大規模な研究においても、突然走り出すなど、危険な異常行動がタミフル服用時の方が、1.5倍以上高い傾向にあることから、10代へのタミフルの処方は差し控えている状況です。
幻覚や異常行動の恐れから、(主に未成年)服用後は、家族や周囲の方は注意を払いましょう。
それ以外の副作用については
- 吐き気
- 嘔吐
- 腹痛
- 下痢
- めまい
- 眠気
- 発疹
などがあげられます。インフルエンザの症状と重なる部分もありますし、重篤な副作用はめったにおこらないといわれていますが、体調の変化を感じたら、すぐ医療機関に受診してください。
関連記事:葛根湯の効果は風邪のひき始め!副作用や飲み合わせの注意点は?
まとめ
インフルエンザに感染すると、風邪とは全く違う症状で、辛い症状が続きます。また、持病をお持ちの方、高齢者の方が感染すると、重症化し、怖い病気です。
タミフルはそんなインフルエンザウイルスに直接作用し、症状にも早く効くこと、また、予防にも使われることも分かりました。
タミフルと異常行動の因果関係は、まだ分かっていませんが、早く解明される日が来て、幅広い年齢層にも使われる日が、来ると安心です。
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