手首の疲労骨折の症状は?原因や対処法も徹底解説!
疲労骨折はスポーツをしている人に起こりやすいイメージがあります。
聞いたことはあってもなぜ起こるのか、また予防するにはどうしたらいいのかなど知らないことが多いのではないでしょうか?
これから手首の疲労骨折に焦点を置き詳しく解説していきます。
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目次
疲労骨折とは?
疲労骨折は、骨の同じ部位に繰り返し力が加わることで、骨が折れたり、ひびが入ったりすることです。繰り返し力が加わることで、筋肉が疲労して骨に負荷がかかり骨折を起こす場合と、繰り返し筋肉を引く動作により骨折を起こす場合の二つがあります。
急に練習量が増える時期に起こりやすく、高校や大学に進学した直後に起こるものが多くなっています。
女性は女性ホルモンの影響や食事の制限などにより、骨が弱くなってしまうことがあります。
日常生活でも繰り返しの動きで負荷がかかると、疲労骨折につながることがあります。
疲労骨折の症状
骨折している部位を押すと痛んだり、腫れたりします。
初期は骨折部位に負荷がかかるような動きを繰り返しているときに痛みがありますが、動きをやめると痛みが軽減します。
痛みがそれほど強くないこともあり、骨折は気が付かず動きを繰り返すことで悪化していきます。
骨折が進むと安静にしているときも痛むようになります。
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手首について
手首は手根骨と橈骨、尺骨とたくさんの筋肉や腱が集まってできている複雑な関節です。これにより屈曲・進展、外転・内転、回内・外内の複雑な動きが可能になります。
手首を動かすために前腕の筋肉も使われています。
手首が疲労骨折を起こす原因は?
運動によるもの
ものを握って肘や手首を動かす競技でおこります。剣道やテニスは、道具を持ち繰り返し振ることによりおこります。
ソフトボールではピッチングの時の手首の動きにより起こりやすくなります。
また、ダンベルなどを使用し筋肉トレーニングをしている人も手首に負荷がかかることとで疲労骨折につながります。
それぞれに共通するのは、短期間でハードな練習をすることや自分のレベルにあっていない練習を行うこと、筋力不足、手首の硬さなどがあります。
日常生活によるもの
日常生活で疲労骨折を起こしやすいのは、骨粗しょう症や過度のダイエットをしている人などです。過度のダイエットをすると、無月経になることがあります、無月経になると女性ホルモンの分泌が低下し骨密度が低くなってしまいます。
いずれの場合も骨密度が低下したことで骨粗しょう症となり骨折に結びつくものです。
日常生活で疲労骨折を起こす頻度は少ないのですが、骨粗しょう症がある人は同じ部位に負荷をかけないよう注意することが大切です。
関連記事:すねの疲労骨折の症状と対処法を解説!歩ける場合も要注意!
治療と完治までの期間
疲労骨折の初期の段階では、自覚症状が少ないため気が付かず運動を続けてしまうことで骨折が悪化します。骨折の状態が比較的軽ければ、ギプスや装具での固定は不要で、運動を中止して安静にすることで改善に向かいます。
一般的に改善まで最低1~2ヶ月程度かかることが多いので焦りは禁物です。
症状が改善した後は、医師と相談しながらリハビリを行い徐々に運動に復帰していくことになります。
疲労骨折の状態が重い場合は、安静にする期間が長くなることが多くリハビリに要する期間も長くなります。
安静だけで改善しない場合は手術を行うこともあります。
安静にしている期間は、骨折部位に負担をかけないような運動は可能なことが多いので、医師と相談してみましょう。
関連記事:足の甲の疲労骨折の症状は痛い?完治までの対処法も気になる!
疲労骨折をおこさないために
疲労骨折を起こさないためには、自分の体力や筋力、柔軟性に合わせた運動を行うことが最も大切なことです。高校や大学で入部当初は、自分の体力以上の運動を行うことも多いでしょう。
しかし、疲労骨折をおこしてしまうと、長期にわたり運動ができない状態となってしまいます。
そうならないためには自分に合った運動の負荷をかけること、徐々に運動量を増やしていくことが大切です。
また、痛みや腫れなどの症状が出た場合は、放置せず受診することで初期の段階で疲労骨折に気が付くことができます。
関連記事:かかとの疲労骨折の原因と症状を解説!治療法も気になる!
まとめ
疲労骨折は自覚症状が少ないため気が付かず、骨折が悪化してしまいがちです。骨折の状態によっては治療とリハビリに長い時間がかかることが多いので、なるべく早めに骨折に気が付き治療を開始することが大切です。
痛みや腫れが続くときは、運動を中止して受診することをお勧めします。
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