耳から出る黒い塊や汁の正体は?気を付けたいを3つ紹介!

耳から出る黒い塊や汁の正体は?気を付けたいを3つ紹介!

耳かき


耳かきをしたときに、黒い塊が出てきたことはありませんか?

耳垢はほとんどの場合、薄い黄色やオレンジ色をしています。耳垢が黒くなる理由は、血液が固まったものである可能性が高いといえます。

これから耳垢ができる理由と、黒い塊や汁が出る理由について、詳しくみていきましょう。

耳垢の役割について

耳垢は、外耳道にある「耳垢腺」と「皮脂腺」から分泌される物に、剥がれ落ちた皮膚の細胞などが混じり合ってできています。

耳垢は外耳道を清潔に保つことで、鼓膜を守る役割を果たしているといわれています。


耳垢は、顎を動かすことで自然と剥がれて、外へと排出されます。したがって頻繁に耳かきをする必要はないのです。

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耳垢の種類について

耳垢には2種類あって、乾燥した耳垢と湿った耳垢に大きく分けられます。

乾燥耳垢は、カサカサしたものや薄いうろこのようなもので、日本人の7割がこの耳垢であるといわれています。


一方、湿潤耳垢は、ネコミミやアメミミなどと言われることが多く、褐色でアメ状になった耳垢のことを言います。

乾燥耳垢に比べ皮脂腺からの分泌量が多いことが関係していると考えられています。

比較的日本人には少ないのですが、西欧人には多く、約9割がこのタイプの耳垢の持ち主です。



関連記事:耳から臭い汁が出るのはなぜ?原因や対処法は?

耳かきの方法について

女性


耳の中には「迷走神経」があり、耳かきで刺激されると気持ちよさを感じます。

しかし、頻回な耳かきは良いことばかりではありません。

耳垢を取りすぎると、菌やカビが繁殖することがあります。


また、耳垢を奥に押し込んでしまい、鼓膜を傷つけてしまう危険性もあるため注意が必要です。

さらに、頻回に耳かきをすることにより、外耳道炎をおこしたり出血したりすることもあります。


耳かきは、耳の入り口から1cmが目安で、耳かきや綿棒などでそっとこするようにすると良いでしょう。

耳かきや綿棒以外のもので掃除をすると、外耳道に傷がつきやすくなるため注意が必要です。

耳かきは月に1~2回で十分です。やりすぎると外耳道炎をおこしたり、細菌や真菌の感染のリスクが高くなります。


耳鼻科では治療の一環として、耳垢の掃除をしてくれます。

自分では掃除しにくい耳の構造の人や、大きな耳垢が詰まっている場合は、無理に自分で取ろうとせず受診することをお勧めします。

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黒い耳垢について

黒い耳垢が出る原因は、耳かきをしていて外耳道など耳の中に傷がついて出血したものが固まったものと考えられます。


習慣的に耳かきをする人の中には、力が強すぎて耳の中に血腫という血豆のようなものができることもあります。

すると、鼓膜の動きが悪くなり、難聴になってしまうこともあります。


また、高齢者の場合は耳かきをせず放置した場合、黒い耳垢が出ることもあります。

耳かきは1か月に1~2回、耳の入り口付近をそっとなでる程度で十分です。

頻回に耳かきをすると、傷を付ける可能性が高くなるため注意が必要です。


赤ちゃんも黒い耳垢が出る場合があります。

これはお母さんのおなかの中にいた時に、羊水が耳に入り黒くなったものと考えられます。徐々に薄い黄色の耳垢になっていくため、心配はいりません。

しかし、黒い耳垢が臭ったりねばねばするなど、いつもと違うときは細菌などの感染の可能性があります。

早めに耳鼻科を受診することをお勧めします。



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黒い汁について

アスペルギルスという真菌が耳の中に感染すると、黒や青緑など様々な色の耳垢や汁が出ることがあります。

この病気にかかると、耳垢が増え、かゆみが生じます。

この耳垢は、菌が作り出す「菌膜」でできており、普通の耳垢とは違います。

真菌はカビの仲間です。自然に治ることは期待できないため、治療を受ける必要があります。真菌をやっつける薬を根気強く使用し治療することが大切です。


また、耳はいつも外の空気や風にさらされています。

そのため、外からゴミやほこりなどが耳の中に入ることがあります。

すると、綿棒で耳かきをしたときに黒いものが付着することがあります。埃っぽい場所に長くいた時は、耳の入り口付近をきれいにすると良いでしょう。



関連記事:耳の入り口が腫れる原因4つ!できもの正体や治し方も解説

まとめ

耳の中には気持ちよさを感じる「迷走神経」が走っています。

そのため、毎日のように耳かきをしている人も多いでしょう。

しかし、頻回な耳かきは、耳の中を傷つけたり、感染の危険性が高くなるため、控えるようにしましょう。


耳垢は、自然と排出される仕組みになっています。耳かきは月に1~2回、耳の入り口をなでる程度に留めるようにしましょう。 

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