打撲で痛い時にお風呂はOK?温めると症状が悪化することもある?
ものにぶつかり打撲になると、痛みが出たり腫れたりします。
冷やしたり湿布を貼ることはありますが、痛みがあるときにお風呂に入ってもよいのでしょうか?
打撲した部分を温めることで、症状が悪化する可能性はあるのでしょうか?
これから、打撲したときの正しい対処法と、温めた時の反応について詳しく解説していきます。
打撲とは
打撲は「打ち身」ともいわれ、転んだりぶつけたりしたことにより、皮下組織や筋肉が傷つくことでおこる症状です。傷口はなく痛みや腫れ、皮下出血などを生じることもあります。
傷ついた皮下組織や筋肉は、血液の栄養や酸素により修復されます。
しかし、修復する時に、傷ついた部分が炎症をおこし、腫れや痛み、熱感などが生じます。
打撲したときに、血管が傷つくと皮下出血を起こし、皮膚の下が赤色や青紫色に変化します。さらに、腫れが神経を圧迫すると痺れがおこることもあります。
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打撲と骨折の見分け方
強くぶつけたり転んだときは、打撲なのか骨折なのか判断が難しいことがあります。骨折していても、腕などは動かすことができます。
しかし、骨折すると打撲のような症状の他に強い痛みが生じ、さらに可動域が制限されます。
また、打撲はぶつけた部位に腫れたり痛みが出ますが、骨折の場合は腫れる範囲が広く、すぐに腫れ始めるという特徴があります。
治り方も違いがあります。
打撲は徐々に症状が落ち着き良くなっていきますが、骨折した場合は腫れや痛みが増すことも判断材料になります。
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打撲による皮下出血について
打撲により血管が傷つくと、皮下出血を起こします。
ぶつけてすぐは、皮膚から直接血液の色が見えているため赤色をしています。
しばらくして青紫色に変化するのは、血液中のヘモグロビンが壊れて色素が失われていくからです。
ヘモグロビンは血液の中の赤血球に存在し、肺で酸素と結合して全身へ酸素を運ぶ働きをするものです。ヘムという赤い色素を持っているため赤色に見えます。
さらに時間が経つと、皮下出血してできた血腫は徐々に体の組織に吸収されていきます。
その経過で色は、赤→青紫→青や緑→茶色や黄色に変化するのです。最終的にはすべて吸収され元の皮膚の色に戻ります。
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打撲の治療方法について
打撲したときの対処法は、処置の頭文字をとった「RICE」を心がけます。- Rは「Rest」で安静すること。
- Iは「Ice」で冷やすこと。
- Cは「Compression」で圧迫すること
- Eは「Elevation」で患部を心臓より高くすることです。
これを基本とし対処するよう心がけます。
打撲した部位を袋に入れた氷水で冷やします。
冷やす時に、保冷剤や湿布を使用する人もいますが、保冷材は冷やしすぎる心配があり、湿布には冷やす効果が期待できません。
一方氷水は、温度が一定であることに加え、熱を吸収する働きに優れています。
氷水を袋に入れることで、患部の形に合わせて変化するため効果的に冷やすことが可能です。
患部を心臓より高くするのは、血流が滞ることで皮下出血や腫れを少なくするためです。
さらに、患部を圧迫して安静にすることにより、皮下組織や筋肉の炎症や腫れ、皮下出血を抑えることができるのです。
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湿布の使用について
湿布には患部を冷やす効果は期待できません。しかし、湿布には鎮痛剤が含まれているものがあるため、打撲の痛みを緩和させる効果は期待できると言えます。
湿布を貼っても打撲が早く良くなるというわけではないので、あくまでも痛みを緩和させるというものであることを理解しましょう。
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温めるとどうなる?
打撲したときは冷やすことをお勧めしましたが、お風呂に入るなど、患部を温めるとどうなるのか見てみましょう。打撲してすぐは痛みや腫れが強い場合があるため、できるだけ入浴は控えシャワーにするとよいでしょう。
温めることで患部の炎症がおこり、痛みや腫れが悪化することが考えられるためです。
打撲から数日はシャワー浴にすることをお勧めします。
しかし、打撲から時間が経過し痛みや腫れが軽減してきたら、温めることで血流が促され、皮下出血が早く吸収されやすくなります。
温める場合も熱くする必要はなく、自然な範囲で温めるとよいでしょう。
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まとめ
打撲や皮下出血について詳しく見てきました。打撲直後はなるべく早めに冷やし、患部を安静にすることが大切です。
これにより、患部の炎症や皮下出血が抑えられ、症状が軽減することが期待できます。
入浴などで体が温まると、患部の血流がよくなるため、腫れや痛みが増加することが考えられるため、数日はシャワー浴とすることをお勧めします。