ぶつけてないのに脚にあざができる原因は?消す方法も徹底解説!

ぶつけてないのに脚にあざができる原因は?消す方法も徹底解説!

女性


ぶつけた記憶もないのに、脚に「あざ」が出来ていた経験ありませんか。

どこかでぶつけたり、何かが脚に当たった記憶があるなら「あざ」が出来ても「あの時に出来たあざかぁ」と思えますが、どんな衝撃も脚に加えてないのに「あざ」が出来ると少し不安になります。

そんな身に覚えのない(出来る記憶のない)「あざ」について見ていきましょう。

そもそも「あざ」とは?

「あざ」とは、何らかの衝撃により皮膚下で内出血が起きている状態を言います。

例えば階段で脛をぶつけたときや、人によっては採血をしたときに、皮膚がダメージを受けて内出血を引き起こします。

女性にあざができやすい理由

あざは、何故か男性よりも女性の方ができやすい傾向にあります。

これは、男性に比べ女性は筋肉量が全体的に少ないため、衝撃を受けた部分の血管の止血が遅いのです。


止血が遅れるために、あざが広がりやすく、大きな怪我のような状態になりやすいです。

また、女性は生理の関係上、鉄分が不足しがちです。

鉄分不足により血管を守る成分が形成されにくく、あざができやすい状態になります。

そして、比較的、女性に多いホルモンバランスの乱れも血管には大きく関係していて、ホルモンバランスが乱れることで血管がもろくなってしまい、すぐにあざが出来てしまいます。



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ダメージを受けた記憶のない「あざ」

どこかに脚をぶつけたり、転倒した記憶があるなら、あざが出来てしまっても理由があるので、特に不安になることはありませんが、どこにも脚をぶつけた記憶はないのに、気が付いたらあざができていることは珍しくない事だと思います。


いつもの事だからと自然に治るのを待っている人も多いかと思いますが、それは、大きな病気の前触れかもしれませんので、注意が必要です。
 
ここからは、可能性のある病気について幾つかご紹介していきます。

血小板減少性紫斑病

「けっしょうばんげんしょうせいしはんびょう」と読み、突発性血小板減少性紫斑病(とくはつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)とも言います。


これは、血液中の血小板という成分が減少する病気です。

血小板が減少する副作用のある薬の服用や、これといった大きな病気がないのに関わらず、血小板が減少するのが特徴です。


血小板は、出血した血を止める働きのあるものです。

例えば、怪我をして出血しても、怪我が軽度であれば、数分程度で出血は止まります。これは、血小板が働きかけているからです。

この血小板が減少することで、出血を止める働きが弱くなり血が止まりにくかったり、少しの衝撃でも出血したりすることがあります。


血小板減少性紫斑病の大きな特徴としては、衝撃を加えた記憶のない場所にあざが出来ることです。

これは、毛細血管が破れることで生じる内出血が多くみられるためです。


あざといっても、ぶつけたようなあざではなく、赤く小さな点々のあざが特徴的です。

それに加え、鼻血や歯茎からの出血が多く止まりにくい、血尿や血便が見られたり、女性であれば月経過多も症状として現れます。

これが酷い状態になると、脳内や消化器内に出血を引き起こすこともあります。


発症原因が不明なために、予防法が見付かっていないのが現状です。


すね


急性型血小板減少性紫斑病の場合は、多くが子供に見られますが、発症から数週間から長くても半年以内には自然と治り完治することがほとんどです。


しかし、成人が血小板減少性紫斑病を患った場合は、9割以上の確率で慢性化するために、長期間のホルモン治療や薬物投与による治療が必要となります。

ホルモン治療が困難なほど重度な場合は、脾臓の摘出手術をします。


最近、鼻血がよく出るようになった、ぶつけた記憶がないのに小さな赤いあざができるようになった、歯磨きをすると歯茎からの出血がみられる、などの症状が現れた場合は、血小板減少性紫斑病を疑い、すぐに医師の診察を受けましょう。



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白血病

白血病は、血液中の白血球と呼ばれる成分が異常に増殖することで血小板が減少し、ぶつけた記憶がないのに脚などにあざが出来てしまいます。

これは、血液の癌とも呼ばれ、早期発見がとても重要です。

時には発症から数か月以内に命を落とす危険性のあるとても怖い病気です。


白血球増加により血小板が減少することが大きな特徴で、白血病の症状としては、微熱や体重減少、貧血などが挙げられますが、血小板減少により出血しやすい状態になります。

発症年齢はじつに幅広く、とくに若年層では死亡率の高い癌とされます。


足


白血病も、発症原因はわかっていません。

ですが、遺伝子異常が発症原因だと考えられています。遺伝子異常とはいっても親子間での遺伝性などは一切なく、また他人へ伝染することもありません。


発症原因が明確ではないため、効果的な予防法は存在しないのが現状ですが、生活習慣による予防策は効果的だと言われています。


喫煙やアルコールの摂取などは、白血病の発症リスクを高める原因となりますので、控えるようにしましょう。

最近、妙にしんどいし、ダイエットをしているわけではないのに痩せた、貧血が酷い、記憶にないあざが多くなった、などの症状が見られたら、すぐに病院へ行き適切な診断を受けるようにしましょう。

死亡率は高い癌ですが、早期発見・適切な治療により完治可能な病気です。



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扁平母斑(へんぺいぼはん)

これは、聞きなれない名前ですが、茶色がかったあざであることが特徴です。

先天性の場合と後天性の場合がありますが、どの場合も悪性ではないため、問題はありません。

これは、脚だけでなく身体のどの部分にでもみられるあざであり、シミのようなものもあれば、小さな点が集まっているようなものもあります。


女性より男性に多くみられ、悪性化することはないですが、自然に消えることもありません。

原因は、メラニン色素によるものとされていて、悪性化することがないため、医療目的での治療は行うことができません。

どうしてもあざを消したい場合は、形成外科や美容気ななどを受診してレーザー治療などで消すことが出来ます。



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まとめ

血小板減少性紫斑病や白血病の場合は、病気そのものを治療しなければ、血小板の減少が抑えられないために、あざを消すことは難しいです。


一時的にあざが消えても、血小板数が正常数まで戻らないかぎりあざは出来続けます。

扁平母斑の場合は、レーザー治療が一般的で、それ以外の単なる「あざ」に関しては、皮下出血が原因となりますので、炎症が起こっていれば炎症を鎮めるために冷やし、あざの色を消すには血行を良くするために温めるなどして、適切な処置を行いましょう。



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