朝におこる胸焼けは、お酒が原因?油断できない症状と解消法!

朝におこる胸焼けは、お酒が原因?油断できない症状と解消法!

女性


乗り物酔いやお酒を飲みすぎた後に起こる胸焼け。

それが朝起きた時に突然起こることもあります。

起床時の胸焼けには、前日の食事が起因しているものもあればそうではないものもあります。

前日に普段と変わらない食事をとっていたのにも関わらず朝起きるとつらい胸焼けに気分が悪くなってしまった、という人には一体どのような理由が考えられるでしょうか。

この記事では、朝におこる胸焼けについて解説をしていきます。

前日の食べ過ぎ、飲み過ぎ

いつも以上に食べ過ぎてしまったときや飲み過ぎてしまったとき、そのときに胸焼けが起こることはありますが、ある行動のせいで数時間たっているはずなのに次の日の朝に胸焼けが起こってしまうことがあります。


その行動とは、食べた後にすぐ寝てしまうことです。


通常、胃は食後ゆっくり時間をかけて胃の中の内容物を消化していきますが、寝てしまうと胃の消化機能が低下し、唾液の分泌も制限されてしまうため消化しきれずに胃の内容物が残ってしまいます。


そのため、胃酸が分泌され続け、逆流するなどして胸焼けを起こしてしまいます。

また、寝る前に甘いものを食べるといった行為も要注意です。

砂糖は胃の働きを止める作用があり、胃の内容物が十分に消化されずに残ってしまうため、翌日に胸焼けになることがあります。

解消法

まず第一として暴飲暴食は自重しましょう。

たまにはいいかな、と思ってしまいがちですが私たちが思っている以上に体には負担となってしまいます。

また、暴飲暴食をしてしまったあとは薬などで胃の働きを助けてあげるのも良いでしょう。

寝る前の食事には気を付け、食後は胃の活動が十分に行えるよう、すぐには眠らないよう心がけてください。



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胃食道逆流症

胃食道逆流症とは胃酸や胃の内容物が食道に逆流してしまう症状の総称のことで、代表的な症状の一つとして「逆流性食道炎」や「非びらん性胃食道逆流症」などがあります。


このような症状が出てしまう原因はいくつか考えられますが、食生活の乱れやストレスによるものも少なくありません。


逆流した胃酸によって食道の粘膜が炎症を起こして胸焼けなどの症状が出ますが、「非びらん性胃食道逆流症」では食道の粘膜が過敏な状態となっているので、内視鏡検査では炎症を見つけることができない場合もあります。


起床時にこの胸焼けが起きる原因としては、寝ているときは起きているときと違い食道と胃が同じ高さになるために胃酸や胃の内容物が逆流しやすく滞留してしまいがちになるためです。

解消法

起床時に胸焼けが辛いときは、水や牛乳を飲むことで食道にある逆流物を洗浄できるのでお勧めです。


また、クッションや布団を積んで上体を少し起こして寝たり、食後は胃液の分泌が激しいため数時間空けてから寝たりするとよいでしょう。



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浅い睡眠

一見関係がないように思われがちですが、睡眠の質が悪いと自律神経の調整機能が上手く働かず、体に様々な不調が起こります。

胸焼けの他にも動悸やめまい、全身のだるさなどの症状が現れます。

解消法

睡眠の質の悪さが原因となっているのでただ長く睡眠時間を取れば良いという訳ではありません。

早く寝なければ、という気持ちの焦りがストレスとなってさらに寝にくくなってしまうこともあります。


1時間くらいの遅寝は良いとして、いつも同じ時間に早起きすることを心がけましょう。


睡眠時間は短くなりますが、その分睡眠の必要性が高まり深い睡眠を得ることに繋がります。

遅い時間に寝て遅い時間に起きる、というのは生活習慣の乱れにも繋がるのでそうならないよう注意しましょう。



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胃潰瘍や十二指腸潰瘍

男性


なんらかの理由で胃酸過多の状態が続くと、胃酸の分泌と胃酸から粘膜を守るために分泌される粘液とのバランスが崩れ、粘膜が胃酸によって大きなダメージを受けてしまいます。


原因としてはストレスやピロリ菌などの感染症、薬の副作用によっても引き起こされることがあります。


空腹時に胸焼けを感じることが多く、起床時に胃が空の状態では特に症状が出やすい状態だと言えるでしょう。

症状が悪化すると胸焼けだけではなく、キリキリとした痛みが胃や十二指腸で起こります。

解消法

病院での治療が最優先ですが、普段の生活から予防や症状の悪化を防ぐことができます。

ストレスや食事、生活習慣などの観点から胃腸に負担を与えないよう心掛けなければなりません。

特にストレスは胃液の分泌を促進させることがあるため注意が必要です。


自分の生活を見直してみて強いストレスを感じる出来事があったり睡眠障害や昼夜逆転の生活が続いたりしているようであれば、無理をせずに一度ゆっくり休養をとられることをおすすめします。



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起床後すぐのコーヒー

朝一番に目を覚ますためにコーヒーを一杯飲む、という人が結構いますが実はこれ、空腹状態の胃にとっては大きなダメージとなります。

コーヒーに含まれるカフェインが胃の粘膜に刺激が強すぎ、胸焼けを引き起こしてしまうことがあります。

解消法

朝のコーヒーが日課となっている人は少なくはないはずですが、まずは水を一杯と朝食を取り、胃のコンディションが整ってから朝の一杯を楽しみましょう。

コーヒーだけではなく、ウーロン茶などにもカフェインは含まれているので飲み過ぎには十分注意してください。



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まとめ

一日の始まりの起き抜けに胸焼けになってしまうとのはなんとしてでも避けたいものです。

今回紹介した原因のほとんどが私たちの普段の食事などの生活習慣が起因しているものです。


ストレスを感じることによって暴飲暴食に走ってしまったり睡眠障害に陥ったりする人も多く、ストレス社会と呼ばれる現代の日本の環境ではこういった些細な体調不良も多くみられるようになりました。

ストレスに負けない体を作るためにもまずは食生活の改善、正しい生活習慣を心がけ、胃腸に負担をかけないようにしましょう。


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