食後に急に眠くなる理由は?注意したい病気を4つ解説!
食後に急激に睡魔が襲ってくることがあります。「春眠暁を覚えず」と言うように、季節や体調によってある程度の眠気を感じるのは自然なことのようです。
しかし、特に昼食を後の睡魔は、勉強や仕事に差支えがある場合もあり、眠気の程度によっては注意が必要かもしれません。
この記事では、食後に眠気が起こる原因となる可能性のある病気を4つほど解説していきます。
食後に眠くなる原因
食後に眠くなるのは胃に血流が集中して脳の血流が減るからだ、という説が少し前まで有力でした。しかし、最新の研究では脳内ホルモンが影響していることが判明しています。
オレキシンという脳内ホルモンは脳内で覚醒を司っています。食事をして満腹になると、このオレキシンの分泌が鈍ります。そのために眠気を感じるのです。
オレキシンは睡眠と覚醒の切替えにも携わっています。
食後に眠くなりすぎる人は、オレキシンがうまく分泌されていないといえます。
そして、不規則な生活がオレキシンの分泌を乱しますので、規則正しい生活を送るようにしましょう。
スポンサーリンク
眠気が発生する病気
日常生活に支障をきたすような眠気のある場合は、病気を疑う必要があります。低血糖
血液中の血糖値が下がっている状態で、脳が栄養不足でうまく働いかず眠気を感じます。糖が不足というと聞くと甘いものを食べよう、と考えてしまいがちなのですが、実際は糖分や炭水化物を取りすぎることが原因の場合が多いです(過剰なダイエットが原因のこともあります)。
血糖値を下げるホルモン(インスリン)が過剰に分泌され、血糖値を必要以上に下げてしまうのです。
食後の眠気も、一つにはこの血糖値が関係しています。インスリンの分泌がうまくいかなくても眠気は強く感じます。
特に食後は血糖値が突然上がるので、インスリンが分泌されます。
食後の血糖値の急上昇を避けるためには、ご飯やパンなどの炭水化物を控え、野菜を多く食べるのも一つの対策です。
また、急いで食べると先ほどのオレキシンの分泌に急激に影響します。時間をかけて食事をするのも対策の一つと言えます。
低血糖は悪化するとけいれんや意識障害などを引き起こします。
眠気やだるさの他に高血圧、異常な発汗などの症状が見られるようになったら内科を受診して下さい。
関連記事:めまいとあくびが止まらない!原因となる病気が気になる!
スポンサーリンク
糖尿病
インスリンがうまく分泌できず、血液中の血糖値が異常に上昇して体の機能に影響する病気です。低血糖と同様に眠気やだるさ、疲れやすさを感じます。
体重減少、異常食欲、視力の低下、体の冷えなどの症状が出ているようなら内科を受診しましょう。
合併症で失明したり、脳卒中や心筋梗塞を起こしたりする可能性があり大変危険です。
治療は服薬や注射でインスリンの分泌を増やしたり、過剰な糖分を排出したりします。
生活習慣と密接にかかわっているので、食事や運動の指導も行われます。
ひどくならないうちに生活習慣を見直すことで症状が大きく改善する可能性もあります。
関連記事:体がだるい・眠い・最近疲れやすい女性特有の原因6つ!!
肝臓疲労
常に眠気やだるさを感じる場合は、肝臓疲労を疑う必要もあります。
肝臓の働きが弱っている状態です。不眠や微熱、かゆみ等と言った様々な症状が出ます。
肝臓は体内の解毒に関わっています。添加物や脂分の多い食品、アルコールなどを取りすぎると、それらを解毒しようとして肝臓はフル回転します。
また、食後の喫煙も体内の酸素を減らすので肝臓に負担がかかります。これらの要因が重なると肝臓疲労が起こってしまいます。
食生活や喫煙・飲酒の習慣を見直すことで肝機能が回復し、眠気の改善につながる可能性があります。
放置しておくと脂肪肝や肝硬変に進行していく可能性もあります。
関連記事:何かを食べたらお腹が痛くなる!原因となる5つの病気を解説!
スポンサーリンク
ナルコレプシー
睡眠の異常が生じる病気で、昼間から午後にかけて急激な眠気が襲い、居眠りを発作的に繰り返します。詳しいことはよく分かっていないのですが、オレキシンの分泌コントロールと関係していると考えられています。
日本人に多いとされ、10代~20代の発症が多くみられます。服薬や生活習慣の改善である程度コントロールできるようです。
就職や運転免許の取得等に関しては注意が必要です。
ドリフターズの高木ブーさんがこの病気を患っており、コントの練習中に何度も眠りだし周囲を困らせたようです。
似た経験がある人は、精神科や心療内科の受診をお勧めします。
また、眠気と頭痛を同時に感じる場合は鬱病や脳の酸素不足が考えられます。
関連記事:自律神経がおかしい(乱れる)原因と整える4つのコツを解説!
まとめ
強い眠気を引き起こす病気を4つお伝えしました。体の痛みではないですし、食後の眠気は誰にでもよくある事なので軽視しがちですが、自己判断で放置すると命に関わる可能性もありえます。
単なる食後の眠気の場合は・ミント味のガムを噛む・机の上にうつぶせて15分ほど眠る等のちょっとした工夫でリフレッシュすることも可能です。
快眠グッズも沢山でています。色々と試すのも楽しいかもしれません。
症状が続く場合は一度、病院に行き医師に相談することをお勧めします。