何故か左のお尻だけが痛い!今すぐできる対処法と気になる原因は?
筋肉痛などでお尻に痛みが生じるときがあります。
しかしその場合は、お尻の両側に痛みが出ることがほとんどです。
では、左のお尻だけに痛みが生じるのは何故でしょう。これから痛みの原因と対処法について、解説をしていきます。
坐骨神経痛について
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが原因となり、坐骨神経が圧迫されたことで、お尻や太ももなどに痛みが生じるものです。腰部脊柱管狭窄症とは、50~60代の中高年に多く見られる病気で、腰にある脊柱管が狭くなり、そこ通っている神経が圧迫されることで症状が現れます。
老化などが原因となり、脊柱管が狭くなり、神経根や馬尾が圧迫されます。
圧迫される部位により症状は異なり、お尻や下肢の痛み、しびれや麻痺、場合によっては間欠跛行(かんけつはこう)が現れることもあります。
間欠跛行とは、歩いている途中で足に痛みが生じ、休むと痛みがなくなるためまた歩くことができるようになる症状です。
椎間板とは背骨の骨と骨との間にあり、クッションのような働きをしているものです。
バームクーヘンのような形をした繊維輪に、髄核という柔らかいゲル状のものが真ん中に入っているような形で構成されています。
髄核がはみ出て神経を圧迫することにより、しびれや痛みなどの症状が現れます。
これを腰椎椎間板ヘルニアといい、20~40代の比較的若い人に見られます。
重いものを持ち上げたり、激しいスポーツなどが原因となり発症すると言われています。
坐骨神経は、腰からつま先にかけて長く伸びている神経です。
圧迫されることにより、しびれや痛み、感覚が鈍くなるなどの症状が現れます。
症状は片側のみに現れることがほとんどで、左の神経が圧迫されると左側のみに痛みが生じます。
対処法について
坐骨神経痛の改善には、ストレッチが効果的です。腰の骨や筋肉を伸ばすようなイメージで、ストレッチを行うとよいでしょう。
加えて筋トレも行いましょう。
腰や太ももの筋肉を鍛えることにより、椎間板や脊柱管の負担を軽減することができます。
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梨状筋症候群について
梨状筋(りんじょうきん)は、仙骨と大腿骨の大転子をつなぐ筋肉で、三角形の形をしています。この筋肉が原因で、お尻に痛みが起こるものを「梨状筋症候群」といいます。
梨状筋の下を坐骨神経が通っており、股関節を回す動きをしたときに坐骨神経や血管を圧迫することで痛みが生じます。
梨状筋症候群をおこす原因は、ぎっくり腰やお尻を打撲したこと、長時間座っていることだと言われています。
梨状筋症候群の症状は、片側のお尻の真ん中に痛みが出たり、太ももの裏やふくらはぎのしびれ、痛みなどがあります。
症状は、座った姿勢や、足を内側に回す動きをすると悪化します。
対処法について
自分でできる「梨状筋ストレッチ」を行いましょう。仰向けで膝を立てて、野球ボールかテニスボールをお尻のコリが気になる場所に入れます。ゆっくりと体重をかけていきます。
1か所30秒程度としましょう。
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お尻の筋肉の痛みについて
お尻には「小殿筋」「中殿筋」「大殿筋」の3つの筋肉があります。大殿筋は、人間の体の中でも最も大きな単一筋肉でお尻全体をおおっています。
この筋肉は、主に足を後ろに振る動きや太ももを外向きに回す働きをしています。
中殿筋はお尻の外側上部にあり、主に足を付け根から外側に開く動きなどに関係しています。
小殿筋は中殿筋の奥に位置している筋肉で、中殿筋と同じような働きをしています。
これらの筋肉を鍛えることで姿勢が安定し、スタイルもよくなります。
しかし、これらの筋肉が緊張したりこったりすると痛みが出ることがあります。
原因は、足を組む癖がある、妊娠による体重増加、立ちっぱなしや座りっぱなしなどがあります。
対処法について
デスクワークの人は、長時間座りっぱなしなど同じ姿勢を維持する時間が長くなりがちです。仕事の合間に、意識して立ち上がったりストレッチをすると良いでしょう。
日頃から、お尻の筋肉を鍛えたり、ストレッチを行い筋肉を伸ばしておくと痛みを予防できます。
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まとめ
左側だけなど片側のお尻に痛みが生じる原因は様々あります。お尻や腰は、体を支える大切な部分で、筋肉が衰えると体を支えることが難しくなります。
日頃から意識的に筋肉を鍛え、ストレッチを行い筋肉を柔らかく保つよう努力が必要です。
合わせて股関節のストレッチも行うと効果的です。痛みのある部位をマッサージすることも、痛みの軽減に効果があります。
ストレッチや筋トレは、毎日継続して取り組むことで効果が現れます。継続して取り組みましょう。
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