耳が痛い！圧力がかかったような違和感の原因4つと対処法！

日常生活の中で、ある時突然耳が痛む、圧力がかかったような違和感があるといった症状でお困りではありませんか。

耳が痛む原因は様々で、軽い痛みの場合もあれば、ズキズキと強い痛みが出る場合があります。

そこでこの記事では、耳に圧力がかかったような違和感や痛み原因やと対処法について解説します。
　

耳垢が溜まっている

耳垢とは、耳の中の皮膚が壊れて剥がれたものです。


耳垢が耳の中に溜まると、初めのうちは痒みやゴソゴソする感じが出ますが、それを放置しておくと、耳垢が耳の奥の鼓膜に張り付いて圧迫してしまい、圧力がかかったような違和感や痛みが出ます。

対処法

耳掃除は２週間に１回程度、綿棒のような柔らかい清潔な繊維を使用して行います。

頻繁に耳掃除をすると、耳の穴から鼓膜にかけての外耳という部分に傷ができ、そこに細菌が増殖して炎症を起こし、外耳炎となる場合がありますので注意が必要です。



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外耳炎

外耳とは、耳の穴から鼓膜にかけての通路です。

外耳炎とは、この通路に炎症が起き、炎症によって耳の中の組織が腫れて、圧迫感や痛みが出る状態を言います。


外耳炎の原因の多くは、耳掃除のやりすぎです。

耳が痒いからと耳かきで強く耳の穴をゴリゴリ擦ってしまったり、毎日耳掃除をしたりすると、外耳に傷が入り、そこに細菌が増殖して炎症を起こしやすくなります。


耳は少しでも傷が入ると、皮膚を修復するための黄色いジュクジュクした液体が出るのですが、それが耳の中の皮膚に付着すると、痒みが一時的に強くなります。


そうなると、痒みが強くなったからと再び耳掃除をしてしまう人も少なくありません。

これも外耳炎になる原因の１つになっています。


外耳炎は初めのうちは少し耳の中が腫れて軽い痛みが出る程度ですが、ひどくなると耳の穴が塞がるほどに腫れあがり、耳の中の圧迫感、痛み、耳が聞こえにくい、あるいは聞こえないという状態になりますので注意が必要です。

対処法

炎症を抑えることを目的として、外用ステロイド剤を使用します。

傷口が化膿している場合、抗生物質を使用することもあります。



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中耳炎

中耳とは、耳の鼓膜よりも奥の空洞です。

中耳炎とは、この中耳に炎症が起き、炎症によって耳の中の組織が腫れて膿が溜まり、圧迫感や痛みが出る状態を言います。

鼓膜の奥は鼻と繋がっており、鼻に細菌が溜まるとそれが耳管という通路を通って中耳に侵入してきます。

そして侵入してきた細菌が中耳で増殖し、炎症が起こり、中耳炎となります。


風邪が原因となる場合が多く、免疫力の弱い子供に発症しやすいので注意が必要です。


中耳炎の痛みはたいてい１週間程度で治まりますが、中耳に溜まった膿が消えるまでには１カ月程度かかります。

炎症がひどい場合、２～３か月続く場合もあります。

膿が溜まっている間は、耳の奥の圧迫感、耳がきこえにくいといった症状が続きます。

対処法

痛みを取ることが第一ですので、痛み止めの薬を使用します。

膿が中耳全体に溜まると、自然と鼓膜に穴が開いて膿が外耳へ出てきます。


出てきた膿は放置せずに耳鼻咽喉科で吸い出してもらいます。

中耳に膿が溜まっても自然消失しない場合には、鼓膜を破り、膿を吸い出す処置を行います。

また、鼻からの感染を防止するため、鼻水をこまめに出すようにします。

自宅では鼻水がうまく出せなかったり、鼻水の量が多い場合、耳鼻咽喉科で鼻水を吸い出す処置を行います。



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急性心筋梗塞

耳の症状でなぜ急性心筋梗塞が？と疑問に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、心筋梗塞の状態によっては、耳の痛み、耳の中の圧迫感を訴えるケースがあります。

心臓には、冠動脈という心臓に栄養を送るための３本の血管があります。

この血管のどこかが詰まって、心臓の筋肉が壊死してしまう状態が心筋梗塞です。


心筋梗塞の症状としては、胸が激しく痛む、胸が重苦しい、呼吸が苦しいといった症状を訴えることが多いですが、人によっては、耳の奥に痛みや圧迫感として感じたり、肩が痛い、歯の奥が痛い、喉が痛いと訴えることがあります。


耳には異常はないのに耳の奥に痛みや圧迫感があり、それが急激に進行するようであれば急性心筋梗塞の可能性が考えられます。

対処法

緊急で心臓カテーテル治療、または、心臓バイパス手術が必要です。

冠動脈が詰まって心臓への血流が途絶えてしまっていますので、ステントという網状の金属を詰まった冠動脈に入れて膨らませ、心臓に血液を送り出せるようにする手術を行います。

ただ、状態によっては心臓カテーテル治療が行えない場合もあり、そのときは心臓バイパス手術を行います。



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まとめ

耳垢を放置しておいても痛みや圧迫感の原因になりますし、耳掃除のしすぎでも痛みや圧迫感の原因となりますので、耳掃除は２週間に１回程度、清潔な柔らかい綿棒を使用して、優しく行うことが大切です。


また、心筋梗塞など以外でビックリする疾患もあえて紹介しました。これは命の危険もある重篤な疾患です。


もし痛みや圧迫感の症状が出た場合には、そのまま放置せず、早めに医療機関を受診しましょう。



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