肘の捻挫を早く治す方法!症状や腱鞘炎との違いも解説!

肘の捻挫を早く治す方法!症状や腱鞘炎との違いも解説!

肘


転んだ時などに肘を打って、痛みが続くなどの経験はありませんか。

肘を捻挫するなんてことは、あまり耳にしないかもしれませんが、足首と同じように、肘も関節があるため、捻挫してもおかしくはない部位です。


この記事では、そんな肘の捻挫について症状や原因と対処法を解説していきます。そして、後半部分では肘の捻挫と腱鞘炎との違いについてもお伝えしていきます。

捻挫とは?

捻挫とは関節付近の靭帯に起こる損傷を言います。

なぜ関節なのかと言いますと、関節は動く範囲がそれぞれ限られています。


関節が動くことのできる範囲を超えて、さらに関節に力が加わると関節部分は悲鳴を上げます。

この時に、関節に損傷が起こると、関節付近にある靭帯が傷付いてしまいます。

これが「捻挫になる」ということです。

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肘の捻挫の症状

捻挫の症状は、主に痛みと腫れがあります。

時には患部が熱を持っているときもあります。


身体の関節なら、どこの部分にも捻挫は起こりうるものですが、特に痛みや腫れが酷い状態だったり、動かせないほどの激痛だったりすると、捻挫ではなく骨折していたり、捻挫が酷いと靭帯が断裂してしまっていたりするために注意が必要です。


身体の関節で起こる捻挫で一番耳にするのは「足首を捻挫した」ということですが、実は肘も捻挫しやすい部位なのです。

そして、特に肘に起こる捻挫を「肘関節捻挫」といいます。


補足ですが、例えば腰の捻挫は、いわゆる「ぎっくり腰」と言われます。

膝の捻挫は、「膝関節捻挫」とは言わずに「靭帯損傷」などというストレートな表現をすることが多く、「膝半月板損傷」や「膝前十字靭帯損傷」などが「膝の捻挫」になります。



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肘関節捻挫になる原因と早く治す方法は?

原因は?

肘関節捻挫の一番多い原因は、転倒によるものです。

転倒したときに、手を付くことが多いです。

その時に一時的に肘には特に過度な負荷が掛かります。


ほんの一瞬ですが、肘が本来動くはずの方向とは違う方向へ伸びたり、ねじれたりすることにより、肘関節にある靭帯が傷付いてしまうのです。

また、スポーツをしていると肘関節捻挫を起こしやすいです。

特に、サッカーやラグビー、アメリカンフットボールやバスケットボールなどは、走って速度が出ている状態で他の人と衝突したり転倒したりしやすいです。

そのため、肘関節捻挫が起こりやすいスポーツです。



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治療方法は?

肘


肘を捻挫したからと言っても、スポーツを休んだり仕事を休んだりできない状況もあります。

安静にすることは当然必要になってきますが、とにかく早く治したい場合の応急処置を2つご紹介します。

応急措置としてとにかく冷やす(方法1)
どんな怪我でも共通して言えることですが、捻挫をした場合や、転倒して肘にダメージを受けたと思われる場合は、すぐに肘を冷やしましょう。

氷などを袋に入れて直接肘に当てます。冷たいですが、最低でも20分程度は冷やしましょう。

怪我の応急措置には「RICE」という言葉があります。

R(Rest) 安静にする
I(Ice) 冷やす
C(Compression) 患部を圧迫する
E(Elevation) 患部を心臓よりも高い位置にあげる

これは、出血を伴う怪我や、それ以外でも怪我全般の応急措置として必要な心構えです。

覚えておいて決して損はありません。

とにかく安静にする(方法2)
痛いのかな?とためしに、動かしたりすることは決してやめましょう。

動かして痛みが無ければ「大丈夫」だと判断しがちですが、とっても危険です。


とにかく安静にすることを心掛けて下さい。


病院などへ行った時は、捻挫であっても、包帯やサポーターなどで固定することが多くあります。


捻挫するということは、靭帯が傷付いている証拠ですから、痛みがあるにも関わらず無理に動かすことは、靭帯の損傷を悪化させることになります。


炎症を起こしている靭帯を無理に動かすと、靭帯の移植手術などが必要になることもあります。絶対に無理に動かさないようにしましょう。



とにかく早く治したい場合は、患部を冷やして固定することです。

この2点さえしっかり抑えておけば、捻挫なら数日から遅くても1週間程度で症状が治まってきます。


また、肘をテーピングやサポーターなどで固定する場合は、ピンと肘を伸ばした状態ではなく、ほんの少し軽く曲げた程度で安静に保つようにしましょう。

あまりにもピンと肘を伸ばした状態だと、損傷を受けた靭帯が痛んだり、逆にあまりにも曲げすぎてしまうと血流が悪くなったりします。



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捻挫と腱鞘炎との違いって?

捻挫と腱鞘炎の違いについては、見分けがつけにくいです。というのも、捻挫も腱鞘炎も症状が似ているからです。


しかし、大きな違いがあります。


それは、損傷して炎症を起こしている場所です。

捻挫は、先ほど述べたように関節付近の靭帯が傷付いて炎症を起こしているために痛みが出たりします。


腱鞘炎は、骨を固定している筋肉との間あたりにある腱鞘と、その腱鞘の中にある腱との間が炎症を起こしている状態です。


二つの疾患は、炎症を起こしている部分が似ているような気もしますが、腱鞘炎は文字通り「腱鞘が炎症を起こしている」状態で、捻挫は「靭帯が損傷して炎症を起こしている」ということが、大きな違いです。



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まとめ

膝関節捻挫は、あまり知られてはいないですが、意外と起こる可能性が高いです。

また、単に捻挫だと思っていても、数日たっても痛みが治まらなかったり、腫れが引かない場合は、骨折している可能性がありますので、整形外科を受診するようにしましょう。



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