甲状腺の違和感はストレスが原因?気になる症状と対処法を徹底解説!

甲状腺の違和感はストレスが原因?気になる症状と対処法を徹底解説!

女性


喉というのは身体の中でも自分で触りやすい部位で、少しの違和感でも感じ取ることができます。

喉の臓器といえば気管や食道がありますが、この記事では、甲状腺にスポットを当てて注意したい病気について紹介していきたいと思います。

バセドウ病

バセドウ病はグレーブス病とも呼ばれている疾患です。

通常甲状腺は脳の「下垂体」という部分からの「甲状腺刺激ホルモン」を「甲状腺刺激ホルモン受容体」というもので受け取り、「甲状腺ホルモン」を産生、分泌しています。


似たような名前のものが多くややこしいのでシンプルに説明すると「脳の司令によって甲状腺ホルモンを作る」ということになります。

この甲状腺ホルモンは全身の代謝を高める作用を持っています。


バセドウ病では「抗甲状腺刺激ホルモン受容体抗体」という自己抗体(自分の組織に対する抗体)が生じ、脳下垂体からの甲状腺刺激ホルモンが来ていないのにも関わらず甲状腺ホルモンがどんどん作られるようになってしまいます。


バセドウ病は女性に多い疾患で、しかも中年以降に見られた場合更年期障害と勘違いされてしまっていることも多いです。


原因としてはよく分かっていませんが、過度なストレスや過労が関係しているという説もあります。

好発年齢は20歳代から30歳代と若い年齢で、次いで壮年期となっています。

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バセドウ病の症状

症状は特徴的なものが多く、甲状腺が腫れる(甲状腺腫大)、眼が大きく飛び出る(眼球突出)、脈が速くなる(頻脈)というのが3大症状と言われています(メルゼブルクの三徴)。


また、代謝が高まることから体温が上がり汗を大量にかくようになります。

単純に汗の量が増えるだけでなく、夏は暑さに耐えられなくなり、冬は暖房をつけなくても「暑い」と感じるようになります。

他にも手の震えが出てきたり、意識障害になったりすることがあります。

眼球突出が顕著になると眼球がうまく動かせなくなることもあります。



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検査や治療について

首


検査としては甲状腺ホルモンの量が著しく増加していること、甲状腺刺激ホルモンが著明に減少していること、そして高甲状腺刺激ホルモン受容体抗体が陽性となっていることが有意な検査値であり、これに加えて甲状腺に超音波エコーを行うことで他の疾患と区別することになります。


治療は甲状腺ホルモンの合成を抑える抗甲状腺薬が使用されます。


この薬によって血液中の甲状腺ホルモンの濃度を調節することで健常な人と変わらない生活をおくることができますが、一方で抗甲状腺刺激ホルモン受容体抗体がなくなってしまうまで服用を続ける必要があるため完治には長い期間が必要となります。


また、手術によって甲状腺自体の量を減らし、甲状腺ホルモンの量を調整することもあります。

こちらは治療期間も短く再発も少ないですが入院が必要であったり、場所が場所なので傷跡が目立ったりということがあります。

日本代表の某サッカー選手も以前眼球突出があり、甲状腺の辺りに絆創膏をしていたことからバセドウ病ではないかと言われています。



バセドウ病は、基本的に命にかかわる病気ではありませんが、頻脈から心房細動を起こし、脳梗塞を起こす場合や、急激に重篤化することもあるので、バセドウ病の症状が見られた場合にはすぐに内分泌内科などの病院を受診するようにしましょう。



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甲状腺がん

甲状腺がんは種類にもよるものの基本的には進行が遅く比較的治りやすいがんだと言われています。

進行が遅い分、自覚症状が少なく健診のときに偶然発見されることが多いです。


主な自覚症状としては甲状腺のしこりで、その他近くにある神経を巻き込むことによる声のかすれ(嗄声)、食べ物の飲み込みにくさ(嚥下障害)、呼吸のしづらさが見られることがあります。


しかし、これらの症状は甲状腺がんでない病気でも起こってくることがあるので詳しい検査が必要です。

甲状腺がんにはいくつかの種類があり、代表的なものは「乳頭がん」、「濾胞がん」、「髄様がん」、「未分化がん」の4つになります。

乳頭がん

乳頭がんは最も多いタイプで、40歳代から50歳代の女性に多く見られます。

進行はゆっくりで治療後の経過(予後)も良好です。

濾胞がん

濾胞がんは甲状腺がんの約5%ほどと言われており、比較的高齢者に多いです。

このタイプは血流に乗って遠隔転移をすることがありますが遠隔転移のない場合、予後は良好になります。

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髄様がん

髄様がんは1~2%と言われています。


乳頭がんや濾胞がんは甲状腺ホルモンを作る細胞(濾胞細胞)ががん化したものですが、髄様がんはカルシウムを調節するホルモンを作る細胞(傍濾胞細胞)ががん化したものです。


リンパ節や骨、肝臓に転移しやすいという性質があり、進行も前の2つより早いとされています。

未分化がん

未分化がんも甲状腺がんの1~2%に見られ、他の3つに比べて男性にも多く発症してきます。

甲状腺の痛みや嗄声をきたしてくるのはこの未分化がんになります。

進行も速く周囲組織への広がりや遠隔転移もし易い傾向にあります。



治療はステージとがんのタイプによって変わってきますが、基本的には手術によってがんを取り去るというものになります。



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まとめ

いかがだったでしょうか。

甲状腺の病気は女性に多いですが、男性に起こらないということではありませんので、症状が見られた場合にはすぐに病院を受診するようにしましょう。



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