腰がしびれるのはなぜ?痛くない場合は普通の腰痛と何が違う?

腰がしびれるのはなぜ?痛くない場合は普通の腰痛と何が違う?

腰


腰に関する症状は「ぎっくり腰」から「慢性的に腰が痛い」など様々あります。

そんな腰の症状の中でも腰が「しびれる」もしくは「しびれる様な違和感」がある人も多いかと思います。


腰が痺れるという表現は、少し難しいですが、手や足がしびれることはよくありますので、腰でも当然しびれることがあります。

そして、腰が痺れるということは少し痛みが伴うことがあります。(もちろん、痛みを伴わないときもあります。)


単に腰が痺れると言っても、大きく分けてその原因は2つあります。

神経障害によるものと神経障害以外によるものです。

この2つは、それぞれ痺れる原因が異なるため、治療法も異なります。

この記事では、神経障害による腰のしびれと、神経障害以外による腰のしびれについて原因や症状、対処法を解説をしていきます。

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神経障害によるもの

脳疾患

脳梗塞や脳出血などの脳血管障害や、脳疾患により腰が痺れることがあります。

脳内にある神経が刺激され圧迫などの障害を受けることで、基本的には身体の左右どちらかに痛みや痺れを生じさせます。


脳の右側に異常がある場合は身体の左側、脳の左側に異常がある場合は身体の右側に痺れなどの症状が起こります。

腰の左右どちらか一方側が痺れる場合で、その痺れが手足などにも広がっている場合は、脳疾患によるものが原因であることも考えられます。



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神経根

脊髄と呼ばれる背骨の中にある神経が集まっている部分や、この脊髄から全身に神経が伸びているその根元部分(神経根)がヘルニアなどにより圧迫されたり障害を受けると、痺れる症状が出ます。


椎間板ヘルニアにより脊髄が刺激を受けている場合は、腰から足にかけて痺れがあり、痛みを伴うこともあります。

脊髄や神経根が障害を受けると、排尿・排便障害や筋力低下などが現れ、日常生活に支障をきたすこともあります。



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末梢神経

末梢神経とは、神経根が根元であるのに対し、神経が通っている端の方を指します。

末梢神経が障害を受けると、痺れ症状が出ます。

痛みを伴うこともありますが、神経の圧迫などが原因の場合は主に痺れるほうが強く感じます。


末梢神経が障害を受ける原因は、アルコール中毒や薬物中毒、免疫異常や糖尿病などが挙げられます。

末梢神経が出る症状の部位は、主に手足だと言われていますが、腰や背中などに痺れを感じる人もいます。


ヨガ


身体の神経に障害があるとなぜ「痺れ」てしまうのでしょうか。

それは、電気が関係しています。神経が脳からの指令を身体の様々な部分へ伝えるのに電気を利用しています。


神経が電気を通しているだけなら身体に電気が触れることはなく、痺れる症状が出ることはありませんが、神経に障害があると、伝わった電気が行き場を失い身体に触れることになるため、その電気が身体の各部分に「痺れ」る症状を生じさせるのです。


神経に何らかの障害があったり刺激を受けると痺れる症状が出るということは、電気の伝わる神経の仕組みを考えると少し納得できるかもしれません。

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神経障害以外によるもの

血流障害

血流が悪かったり、血液が滞っていたりすると、その部分が痺れ症状を所持させることがあります。

本来その場に留まることのない血液ですから、異常を知らせるために痺れ症状を生じさせます。

心因性

精神的ストレスなどが原因で、身体の様々な部分に痺れを生じさせることがあります。

自律神経が乱れることにより、身体の様々な指令が間違えてしまったり、適切な情報が適切に送られないなどの問題が発生します。


また実際には問題ないのに、精神的ストレスにより身体の一部が痺れるような感覚になることもあります。

これはストレスが原因ですので、ストレスを解消するように心掛けることで、痺れを改善することが出来ます。

坐骨神経痛

これは、坐骨神経という部分の神経が障害を受けるために、痺れや痛みを伴う症状を言います。

主に腰椎椎間板ヘルニアの人は、坐骨神経痛を経験したことがあると言います。


この坐骨神経痛は、腰に近い部分の神経であるために、腰が痺れたり、腰から下の下半身が痺れたりすることがあります。

椎間板ヘルニアではないのに坐骨神経痛の場合は、痛みよりも痺れるほうが強く症状が現れます。

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ただの腰痛との違いは?

一般的に理解されている腰痛と腰がしびれる症状の違いは、微妙なものです。

しびれの症状があり、痛みもあるという場合は「腰痛」に分類されることも多いです。


一つ違いをあげるとすれば、腰痛は腰自体の筋肉や筋の問題であったりすることが多いですが、腰の痺れを伴う痛みは腰自体に問題があるというより、神経障害やストレスなど、直接腰に関係することが比較的薄いといえます。


なので、腰痛と違い腰の部分に湿布を貼っても症状が改善しな場合も多いです。

腰をひねったり、変な姿勢を長時間していたなど腰に負担をかけたことに心当たりがあり、その後に腰に痛みや痺れが出て来た場合は、腰を冷やしたり湿布を貼ったりするのも効果が期待できます。

しかし、特に思い当たることがないのに腰が痺れている場合は、単なる腰痛とは違うかもしれません。

いずれにしても、自己判断でどうにかできる問題ではないので、一度、病院に行って医師の診察を受けるようにしましょう。



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まとめ 腰の痺れの改善方法はある?

神経障害が問題の場合は、神経内科や脳神経外科などを受診して、神経が圧迫している部分を発見してしっかり治療することが重要です。

下半身をよくストレッチすることで血行を良くして、痺れが改善されることもあります。

この場合、無理をしないようにしましょう。

無理にストレッチを行うと余計に身体を痛める可能性があります。


仮にストレッチをしても痺れの改善が期待できない場合は、すぐに病院へ行き、適切な治療を行いましょう。



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