突き指の痛みが続くのは何故?治らないのは違う病気が原因なの?
ボールを使うスポーツの場面などでは、よく突き指が起こります。
突き指はほとんどの人が経験したことがあると思いますが、だいぶ前に起きた突き指なのになかなか治らないと原因が気になりますし、もしかしたら突き指ではないのかもしれない!!と心配になってきます。
骨折やヒビが入っている場合は大変ですし、突き指でも長引く痛みの場合、そのままにしておくと、悪化するかもしれません。
この記事では、突き指の正しい対処法や気をつけたい症状をお伝えしていきます。
目次
突き指の知識
軽傷の場合は、打撲や捻挫が含まれます。関節の靭帯や腱、軟骨の損傷を伴います。重症の場合では、関節の脱臼、骨折することもあります。
以下に突き指の症状を記載します。
- 関節の痛み、腫れ、熱感
- 指の曲げ伸ばしができない
- 指先が曲がり、変形している
- 指がグラグラして、不安定になる
- 関節がズレて、変形している
また、突き指にも種類があります、患部の位置から以下の症状を起こします。
槌指(つちゆび)
マレット変形とも呼ばれます。要因として、指を伸ばす筋の損傷によるもの、第1関節での骨折による2つがあります。症状には、第1関節が屈曲したまま、腫れや痛みが起こります。曲がった部位を自分で伸ばすことが出来なくなります。
側副靭帯の損傷
指の関節の左右に存在する靭帯の損傷のことです。主に第2関節の腫れと激しい痛みが伴います。
掌側板の損傷
指の第2関節の手のひら側にある軟骨組織の損傷になります。指に衝撃が加わり、第2関節が反るよう突き指を起こした際に受傷してしまいます。
また、掌側板の付着部位の剥離骨折を起こす可能性もあります。
さらに、放置していると指が曲がらなくなってしまう場合もあるため注意が必要です。
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骨折や脱臼かもしれない症状
上記のように、突き指にも様々な症状がありますが、次のような症状の場合は、骨折や脱臼をしている可能性があるため、すぐに病院を受診し、適切な処置を受ける必要があります。- 激しい痛みがある
- 指の明らかな変形を認める(横に変形、関節がズレている など)
- 指がグラグラして、不安定になる
- 指が完全に曲がらなくなる
- 腫れや内出血がひどい、関節が通常の2倍にも腫れている
突き指の症状は、約1〜2週間で軽減してくるものですが、それ以上長引くようでしたら、医療機関の受診をおすすめします。
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突き指の応急処置
突き指直後の手当てや病院を受診するまでの間の対応について記載します。まずは、患部の安静を保つことが重要です。
突き指をした部位は、強い衝撃により関節や靭帯、骨の損傷をしている可能性があります。
そのため、受傷直後より炎症が起こります。炎症を抑えるための応急処置の基本としてRICE処置を知っておくことが大切です。
- RICEとは
- Rest:安静
- Ice:アイシング、冷却
- Compression:圧迫
- Elevation:挙上
アイシングを行うことで炎症を抑える効果があります。
また、圧迫や患部を心臓より高くすることで腫れや炎症の軽減に繋がります。
これらを1〜2時間ごとに15〜20分程度行います。
注意点として、炎症が起こっている間は、関節をむやみに動かしたり、患部のマッサージなどは控えましょう。
患部の損傷を悪化させてしまう危険があります。
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骨折が疑われる場合の対応
関節や骨折部位を動かなくさせるよう副子を当てて、弾性包帯などで固定しましょう。ちなみに、副子とは、患部の固定装具のことで、金属や木で出来たプレート状のものです。
受傷した現場では、すぐに副子が手に入らない場合も考えられますが、厚紙を重ねたもの、棒状のもので代用が可能です。
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突き指の治療
テーピングやサポーターで患部を固定し、2週間程度は様子をみます。
変形や脱臼があった場合には6〜8週間の固定を要することもあります。
骨折した場合には、手術による骨の整復が必要となり、完全に骨が癒合する(くっつく)までに2〜3ヶ月を要します。
固定期間が終了したら、硬くなってしまった関節の運動を始めます。
反対の指で関節運動を促したり、お風呂の中で温めながらマッサージするのも、関節の柔軟性向上に効果があります。
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まとめ
突き指は運動をしていた方などでは、「あの頃は、よく突き指したなー」と、なじみのある怪我です。しかし、症状によっては、靭帯損傷や骨折が隠れており、後に、指の変形や関節運動に制限を起こすなどの後遺症が残る可能性もあります。
よく起こるからこそ、症状の正しい知識と対処法を知っておくことで、悪化を予防したい怪我の一つです。
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