片腕がだるい3つの原因!脱力感が続く時の対処法も解説!
腕のだるさが長く続いてしまっていて放置している方はいらっしゃらないでしょうか。
この、腕がだるい脱力感を放置してしまうと実は大変な病気に発展してしまうこともあります。
そこでこの記事では、片腕のだるさが続く疾患についていくつか紹介していきたいと思います。
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胸郭出口症候群
名前からどのような病気かを想像するのは難しいですが、簡単に言うと腕へ伸びている神経や血管が骨や筋肉によって、締め付けられることによって腕のだるさやしびれなどを生じる疾患です。腕を動かすための神経は首のあたりの脊髄(頸髄)から伸びていて、前斜角筋と中斜角筋の間、鎖骨と第一肋骨の間、小胸筋と肩甲骨の間を通っているため、それぞれの部位で締め付けられる可能性があります。
また、腕への血管として最も需要な鎖骨下動脈という動脈も同じような所を通っているため、筋肉が凝っていたり、なで肩であったりすると胸郭出口症候群を発症するリスクとなります。
また、職業柄重いものを持ち運ぶ方にも多いようです。
症状としては腕のだるさに加えて吊革をつかむような姿勢を取ると指先から徐々に皮膚が白くなってきたり(ライトテスト陽性)、同じ姿勢で指をグーパーすると前腕のだるさから、3分程の短い時間でも姿勢をキープできずに腕をおろしてしまったり(ルーステスト陽性)といった症状が見られます。
予防としては、前述の腕を上げた状態での仕事や重いものを持ち上げる、リュックで重いものを担ぐといった動作を避けることが重要です。
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頚椎椎間板ヘルニア
よく「ヘルニアをやった」と聞きますが、この言葉の多くは腰の椎間板ヘルニアを指しています。ヘルニアというのは臓器が本来の位置から脱出した状態を指し、椎間板の他にも腸やへその緒に対して使われることがあります。
首のところの背骨を頚椎といい、7つある頚椎のそれぞれの間にある椎間板の中身がはみ出してしまうのが頚椎椎間板ヘルニアです。
ちなみにこの椎間板の中身のことを髄核といい、加齢に伴う椎間板の変性によってヘルニアを起こしやすい状態となり、さらに「ずっと下を向いている」などの要因が重なって発症します。
背骨の中には脊髄という脳からの神経の束が通っており、髄核が脊髄やそこから枝分かれする神経を圧迫することで部位によっては、腕のしびれやだるさを生じてきます。
片方の腕だけに症状が現れる場合には、髄核が真ん中よりも片側に偏って脱出している可能性があります。
近年ではデスクワークの増加やスマートフォンなどの普及によって、長時間下を向き続ける習慣ができつつあるので、適度に休憩を挟むことが重要です。
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動脈硬化
動脈硬化と聞いて良いイメージを持つ方はいらっしゃらないかと思います。それもそのはず、動脈硬化は脳梗塞や心筋梗塞の基となる疾患で、これら心血管系と脳血管系の病気を合わせるとがんによる死亡者数を上回ることになります。
それほど動脈硬化は命に関わりかねない疾患ですが、心臓や脳の血管にダメージを与えるにとどまりません。
動脈硬化は血液中を流れるLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が血管の壁に沈着し、それを処理しようと集まってきた細胞とその死がいによって血管の内腔が狭くなってしまうものですので、全身の血管に起こりえます。
よって心筋梗塞など重大な疾患を引き起こしていなくても、動脈硬化による症状が現れることがあります。
その1つとして考えられるのが腕のだるさやしびれです。
先ほども書いたように腕へ行く血管の大元は鎖骨下動脈という血管です。
この血管は比較的太くて動脈硬化が起こってもあまり影響はありませんが、その枝分かれの血管や毛細血管が細くなってしまうことで筋肉やその他の細胞に栄養(特に酸素)が行き渡らなくなり、腕のだるさやしびれといった症状を呈してくることがあります。
初めは片腕ですが、動脈硬化の進行に伴い両腕、脚などにも症状が現れはじめ、最悪の場合は心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な疾患に発展する可能性があります。
たかが腕のだるさと思わず、医療機関を受診した方が良いでしょう。
また、動脈硬化は生活習慣との関係が深く、脂肪の多い食事や塩分の高い食事、運動不足といった要因がある場合には改善していく必要があります。
これらは糖尿病の因子でもあり、これらの生活習慣を見直すことは、一石二鳥どころの話ではないで、できるだけ早く取り組んでみましょう。
始めはウォーキングなどの軽いものからはじめ、慣れてきたら運動負荷の大きいものを行うようにしましょう。
水泳や自転車なども効果的です。
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まとめ
いかがだったでしょうか。この記事では血管系と神経系に異常があることが原因で、腕のだるさが現れることをお伝えしました。
胸郭出口症候群の一部は先天的な構造異型が原因となっていることもあり、残念ながらこれには対策(予防う)のしようがありません。
その他に関しては(ヘルニアや動脈硬化)、いずれにしても予防策を取ることができ、かつ効果的に予防できるものですので、積極的に取り組むことをおすすめいたします。
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