空咳が続く原因は喘息ではない!注意したい病気と対処法!
季節が変わる時や、乾燥しているときは、咳が出やすくなります。また風邪を引いているときも咳は出やすく、症状としてはよくあるものです。
咳が出る原因は、主に身体に侵入した悪いものを排除しようとして起こるものです。
そのため、風邪などの菌やウイルス、埃や空気中の汚染によるもの(排気ガスなど)や、煙や時には食べ物が原因で咳が出ることがあります。
しかし、空咳のような咳がいつまでも続き治らない場合は、何か重篤な病気なのではないかと心配になってきます。
そこでこの記事では、空咳が続く原因や対処法を解説していきます。
目次
咳の役割について
咳は、身体の防衛機能の一つです。特に、呼吸器を守るために出る症状が咳ですので、咳の原因となる異物が、気管や気管支、肺などへの侵入を防ぐために咳をすることによって悪いものを体外へ排出しようとします。
例えば、鼻の場合だと咳ではなくクシャミをしたり、鼻水を出してウイルスや花粉などの異物を体外へ排出しようとするように、口からの異物の侵入は咳というわけです。
咳をしている人が近くにいると、なんだか風邪をうつされそうで嫌だと思う人がいますが、咳はこのように身体を防衛するために起こっているものですから、嫌悪感を示さず、そっと咳をしている人の近くから離れましょう。
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咳が続くことで考えられる病気は?
まず咳が続く期間や、咳の状態により、疑われる病気も異なります。アトピー性の咳
これは、元々アレルギー性鼻炎を患っている人が起こしやすい咳です。もともとアレルギーにより鼻水が出たり鼻が乾燥していたり、鼻への違和感が多く出ることから鼻炎と言われていますが、治療などによりアレルギー性鼻炎が改善したにも関わらず、アレルギー反応による身体的症状が咳に残ってしまうことを、アトピー性の咳とされます。
主に喉や気管あのある胸あたりがかゆくなり、咳は乾いているのが特徴です。
咳が特に出やすい代表的な原因(状況)は
- 冷たい風で口の中が急激に刺激を受けた
- 会話をしているとき
- タバコの煙(受動喫煙も含む)
- 息が上がるような運動をした
これらの状況では、咳が出てきやすくなりますので注意が必要です。
関連記事:軽い咳が続く原因は?2つの重篤な病気を徹底解説!
咽頭アレルギー
これは、主にハウスダストや花粉、大気が汚染されていることなどが原因で、起こる症状を言います。特に咳の症状が出るのが特徴的で、その咳は長引くことが多く、喉に違和感もあります。
残念ながら、咳止めはあまり効果がないことが多いです。
また、風邪などではないため、喉が腫れることはないため、喉の炎症による痛みはありません。
しかし咳の状態から、風邪の症状とよく似ており、勘違いしやすいです。
風邪だと思って風邪薬で対処をしていても、あまり効果が得られないので注意して下さい。
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気管支喘息
気管支喘息は、長期間症状が続きますその間、常に咳に悩ませている状態と言えます。気管支が炎症を引き起こしていることが原因により、気道が狭くなります。
そのため、咳が出やすい状態となっています。気管支が炎症を起こしていて、気道が狭くなっているため、少しの刺激などでも敏感に反応して咳が出ます。
ほこりや喫煙のような外的要因だけでなく、ストレスと言った内的要因もあります。
小児喘息とは区別されがちですが、子供でも気管支喘息を患う人はいます。
単に気管支喘息になった子供が未就学児や小学生などの場合は、小児科での治療を行うために小児喘息と言われているだけで、実際には気管支喘息です。
気管支喘息の咳は、痰が絡むような湿った咳が特徴的です。
特に喫煙している人は、痰が多く出るため、咳も当然多くなります。
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サルコイドーシス
聞いたことのない人は多いですが、これは肉の塊のようなものが出来る病気という意味です。その名の通り、肺に肉の塊のようなものが出来た時、肺が炎症を起こしたりするために咳が出やすくなります。
肺に肉芽腫が出来ると、呼吸困難になったり、胸が痛むなどの症状が出ます。
自覚症状として咳があるため、妙な咳があり、息がしづらい、胸が痛むなどの症状がある場合には、すぐに病院で検査を行いましょう。
悪性の腫瘍ではないため、ガンになったりする恐れはありませんが、肉芽腫が大きいとその分、呼吸がつらいです。
咳喘息
これは、気管支喘息と似ていますが区別されます。
咳喘息は、単に喘息とは違い、突発的に咳が出ます。
喘息前の初期段階であるともいえます。咳喘息を放置していると、喘息になるため、非常に危険で注意が必要な症状です。
急に咳が起こることは誰にでもありますから、喘息になるまで放置しがちですが、急に発作のように咳が出るという症状がある時は、咳喘息を疑いましょう。
関連記事:咳き込むとヒューヒューと音がするのはなぜ?4つの原因を解説!
結核
結核は、昔は隔離されていたほどに強力な感染力があります。感染症の一種である結核は、結核菌と言われるものが、体内に侵入し、肺の中でどんどん増えていきます。
そうすると、肺結核を発症します。
非常に感染力が強いですが、近年では感染率は減少しつつあります。
肺結核の症状は、風邪とよく似ています。
咳や痰がでる、微熱があり、息苦しさを感じる、食欲不振などの症状があります。
症状は風邪とよく似ていますが、非常に危険な感染症であるため、いつまでも咳が治らない場合は一度病院に行くようにしましょう。
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咳が止まらないときに気を付けたい事!
咳が止まらないとき、気を付けたいことや日常でできる予防法はどのようなことがあるのでしょうか。咳が止まらないときは、初期時に気を付けましょう。
喉を刺激するような食事や、水分を多く奪うような食事は避けるようにしましょう。
そして、とにかく部屋の中を綺麗に掃除して、ほこりや空気の汚染を防ぎましょう。空気清浄機などを利用するのも良いかと思います。
外出時には、マスクを着用して外的な感染などを予防することが大切です。外出から帰って来た時には手洗いとうがいを徹底する必要もあります。
これらの予防法で、かなりの予防効果が期待できますし、原因が大気汚染などであれば、咳の改善にも効果があります。
そして、少しでも違和感がある時は、とにかく病院へ行くことを強くオススメします。
関連記事:変な音の咳が続く!5つの原因と治らない時の対処法を解説!
まとめ
最後になりますが、大根には咳を止める効果がありますので、咳で悩んでいる場合は大根を積極的に食べるのも良いかと思います。いずれにしても、咳は万病の初期症状と言われるように、咳は何かしら身体が異常を知らせているサインです。
サインを見逃さず、しっかり対処することを心がけましょう。
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