インフルエンザに風邪薬は危険?解熱効果ぐらいはあるの?
インフルエンザにかかったことがある人なら、インフルエンザの症状がいかに辛いものかは想像できるかと思います。
しかし、熱が出たらやっぱり解熱剤を飲むのが通例ですし、風邪だと自己判断をして市販の風邪薬で対処してしまうかもしれません。
仮に風邪薬で対処して本当はインフルエンザだった場合は危険なのでしょうか?
そもそも、インフルエンザに対して風邪薬は効果があるのでしょうか?
そこでこの記事では、市販薬を買う前に、本当に市販薬でいいのかについてチェックしたいことや、風邪との違い、インフルエンザの予防法などについてご紹介します。
市販薬を買う前にチェックする項目
市販薬を買う前に気をつけたいのは、風邪とインフルエンザの症状の違いについて知っておくことです。実際にインフルエンザにかかった時に、これはきっとインフルエンザだと分かれば、市販の風邪薬で対処せずに病院に行かなくては、と思う科と思います。
事前にインフルエンザを疑うべき症状を知っておくことは重要なことです。
ではチェックする項目です。
症状 | 風邪 | インフルエンザ |
---|---|---|
熱 | 38度前後 | 一度に40度近くの高熱が出る |
咳・鼻水 | 最初に出る | 出ることも |
関節痛 | なし | 強く出る |
悪漢 | 熱があればあることも | 強く出る |
風邪とインフルエンザの一般的な違いは、このような感じです。
全てのケースが上記に該当するかと言うと、一概にそうとは言い切れない部分もありますので、あくまでも参考程度にして頂きたいと思います。
例えば、インフルエンザでもワクチンを打っていたら、インフルエンザにかかっても熱がそんなにでなかったり、風邪でも高熱がでることもあります。
上記の表以外では、症状が出ている季節にも注目しましょう。主に冬場の11月~2月か3月くらいまではインフルエンザが流行している季節です。
インフルエンザが流行している時期に、似た症状がでたら風邪かと思っても病院に行き診察を受ける方が無難です。
逆に、インフルエンザが流行らない時期には、市販の風邪薬で様子をみても大丈夫な場合が多いです。
まず市販薬を買う前に、これなについてチェックしておくと良いかと思います。
関連記事:予防接種のおかげ?インフルエンザなのに熱が出ない場合もある!
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風邪薬は効果はあるのか?
結論から言うと、インフルエンザを治すには、インフルエンザウイルスに対して有効な、抗ウイルス剤しか治す方法はありません。風邪薬では効果はほとんど期待できないと考えましょう。
市販薬の解熱剤などで熱を下げても、元になるウイルスを根絶しないと、熱はまた上がります。
とても辛い状態が続くだけどころか、インフルエンザの特にA型は感染力が強いので、周りの人にインフルエンザウイルスをまき散らしてしまうことになってしまいます。
またインフルエンザの薬は、発症後48時間以内に抗ウイルス薬を飲まないと、効き目がでなくなってしまいます。
市販の解熱剤や風邪薬で症状を改善させようと思っている間に、周りの人に移してしまったり抗ウイルス薬が効くタイミングを逃してしまったりと、インフルエンザに対して風邪薬を服用することはデメリットばかりと考えましょう。
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インフルエンザの伝染力・感染経路・予防法
インフルエンザに対して風邪薬を服用することはNGだと分かりました。ここからは、インフルエンザについて少し解説をしていきます。
インフルエンザの感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
飛沫感染とは、くしゃみや咳をした時や話をしている時にウイルスが飛んでいって他の人にうつるものです。
接触感染というのは、例えばインフルエンザの人が触ったドアノブなどに他の人が触る(正確には触った手にウイルスが付きそれが元で感染する)とうつってしまうことです。
インフルエンザは、結構簡単に伝染してしまうことがお分かりでしょうか。
更に、インフルエンザウイルスは、湿度の低いところでは、人体から離れてもかなりの間活動することができます。
ですので、予防法としてはまず、手洗いとうがいをしっかりすることです。
何かに付着したウイルスに触れた手などを、手洗いやうがいをすることで体から追い出します。特に手洗いは五本の指の間までしっかり行いましょう。
そしてウイルスの活動を抑えるために、加湿を徹底することも重要です。
関連記事:インフルエンザの子供を同じ部屋で看病する!うつらない方法7選!
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インフルエンザの潜伏期間
また、インフルエンザのウイルスには、感染する時期や潜伏期間がある事も覚えておきましょう。潜伏期間を一言で言うと、体内にウイルスは入ってしまっているが、症状がまだ出ていない状態のことです。
この潜伏期間の間も実は他の人に感染する可能性があります。
この状態の時は本人もインフルエンザに感染したと分からない状態ですので、対症も難しい期間とも言えます。
やはり、インフルエンザの流行る時期にはうがい、手洗いなどを励行するようにしましょう。
潜伏期間の間にもウイルスは人の体の中で増殖を続け、そして症状を発症します。
発症すると激しい症状が現れるわけですが、症状が激しい時期には感染力も強い傾向にあります。
もちろん熱が下がったあとも感染する可能性があるのですが、発症したあと約5日後でウイルスの排出はほとんどなくなると言われています。
それでも、近くにインフルエンザにかかっている人がいる場合は、念のためしばらくうがい手洗いをするようにしましょう。
関連記事:インフルエンザがうつらない人、うつる人の決定的な違いを徹底解説!
まとめ
インフルエンザに風邪薬が効くのか、風邪との違いや予防法についてを述べてきました。少しは掴めたでしょうか?インフルエンザにはA型、B型、C型があります。先にもお伝えしたように、A型が一番感染力が高いです。
一気に爆発的に流行ります。A型が猛威を振るったあとに、B型が流行りだしてくるのが通例です。C型はほとんどみられません。
インフルエンザウイルスは、ものすごいスピードで増殖します。毎年、今回はインフルエンザの型が違うと言われますが、その理由は、増殖スピードにあります。
人間も含めて、生きているものはすべて、増殖しているうちに突然変異体が現れます。
ただほとんどのものは増殖がゆっくりなので、あまりそのようには感じないかもしれません。
そして、インフルエンザウイルスは増殖スピードが高いためにすぐに突然変異体が生まれます。
そのような理由から毎年型が違うウイルスが現れるのです。
ですので、一度かかってもまた翌年にはかかってしまうということもあります。
それを防ぐためにも、しっかりと予防法のうがい手洗いをすることがとても重要なのです。
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