食あたりの時に市販薬を服用すると危険?注意したい4つのこと!

食あたりの時に市販薬を服用すると危険?注意したい4つのこと!

お腹


食あたりというのは、いわゆる食中毒です。

感染すると主に激しい症状が引き起こされますが、自然治癒するものが多いです。


ですが、症状がとても強い場合…例えば血便がでたり、意識が朦朧としてきたりしたら、すぐに病院に行きましょう。


この記事では、食あたりの原因や、食当たりの時に注意したいことを解説していきます。

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食当たりの際に注意したい4つのこと

腹痛や下痢症状などがでたら、血便などはないけれどとても辛いので何か市販薬を飲みたい、という人がとても多いと思います。

ここで、注意したいことが4つあります。

むやみに下痢止めを飲まない。

下痢症状は、体の中から菌を出そうとしているために起きている症状です。

それをとめてしまったら、体の中にずっと菌がいるという状態になってしまいます。

辛いと思いますが、下痢止めは飲まないでおきましょう。

市販薬を飲むなら整腸剤にしましょう。

整腸剤は腸の調子を整えます。これで症状がだいぶ改善されたり、体の強い人なら治ってしまう人もいます。

OS-1を飲みましょう。

市販薬とはちょっとずれてしまいますが、薬局で売っている経口補水液です。

飲む点滴とも言われているもので、電解質と糖度のバランスを考えて作られたものです。


中等度から高度の下痢・嘔吐症状が出ている場合にお勧めです。


嘔吐や下痢がひどいと脱水症状を起こすことがあるので、水分はしっかり摂取しましょう。

冷やしたものですと胃腸に負担がかかるので、常温にしたものを飲むようにした方が良いです。

解熱鎮痛剤もむやみに飲まない。

こちらも下痢と同じように、菌を外に出そうと体が頑張っている証拠です。思いっきり発熱した方が治りが早いです。


このように、症状が辛いとすぐに市販の薬に手が伸びてしまうと思うのですが、以上のことを注意しながら飲みましょう。

嘔吐症状のある人では、仰向けに寝ると吐いたものが喉につまってしまって、誤嚥性肺炎というものを起こしてしまうので、横向きで寝るようにしましょう。


あとはとにかく安静にしていることが一番です。

水分をとって、食べたいと思うものだけ食べましょう。食べられない場合は、無理をして食べる必要はないです。

また、数日たっても治らない場合や、症状が激しいようなら医療機関を受診する必要があります。


関連記事:急な吐き気と水下痢の原因は?気をつけたい3つの事はコレ!

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食中毒を起こす可能性がある菌

ウイルス性

ノロウイルス
ウイルスに侵された二枚貝を十分に加熱せずに食べたり、調理者が感染している、吐しゃ物・嘔吐物からの感染が原因となります。

症状としては、嘔吐、下痢などの胃腸症状です。

潜伏期間は1~2日で通常は数日で回復します。子供や高齢者は体力が無いため注意が必要です。

細菌性

サルモネラ菌
肉などを加熱せずに食べる。ウイルスに侵された肉から他の食べ物へ菌が増殖するなどの原因で感染します。

強い腹痛が起こります。下痢は食中毒の中では一番激しく、水様便を呈することもあります。

また、便が緑色がかっている場合もあります。

カンピロバクター
鶏肉や牛レバーに汚染されていることが多く、加熱不十分な場合に感染します。

初期症状は頭痛、発熱、関節痛などで。腹痛、吐き気を経て下痢の症状が現れます。下痢は主に水様便です。

ウェルシュ菌
加熱調理されたものを常温で保存していた場合に感染しやすいです。

主に下痢と腹痛が症状として現れますが、軽度なことが多いです。

腸炎ビブリオ
夏場に多いです。

20度以上になった海水で菌が増殖し、それが付着した魚介類を食べた時に感染しやすいです。

主に激しい腹痛と下痢を呈します。

黄色ブドウ球菌
普段は人の皮膚などに存在しています。

菌がある血液が付着したときや、調理したものを適切な温度で保管していない時などに感染します。

直接手で調理した時なども、感染することがありますので注意しましょう。

症状は、主に激しい下痢が現れます。



他にもあるのですが、原因菌となることが多いものだけ挙げました。

充分な加熱をしてないものが食中毒の原因になる場合が多いです。


関連記事:食中毒になったら回復までにかかる期間は?種類別の症状をチェック!

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食中毒の予防法

今までは食中毒になった場合のことについて述べてきましたが、やはり食中毒にならないようにすることが大事です。

調理をする際には必ず手を洗い、清潔にしておく

特に、調理中にトイレに行くなど調理以外のことをした時も、必ず手を洗ってから調理を再開しましょう。

菌はどこからでもくっついてきます。

食べ残したものは長時間常温で置いておかずに、すぐに冷蔵庫に入れる。

基本的に菌は常温だと増殖しやすいです。

ただし、冷蔵庫に入れても完全に繁殖が止まるわけではなく、ゆっくりと増えていくので注意が必要です。早めに食べましょう。


また、冷凍庫や冷蔵庫に入れるようなものを買ってきた時は、家に帰ったら放置せずにすぐに入れるようにしましょう。


冷蔵庫は常に10度以下、冷凍庫は15度以下を保つようにし、あまりものを詰め込みすぎないようにする。

ものが詰め込まれすぎていると冷気がうまく循環せずに、すべての場所がまんべんなく冷えなくなります。

肉は、中心部までしっかりと加熱する

多くの菌は、加熱することで死滅します。


関連記事:便が緑っぽいのは病気?理想的な色に戻す方法は?

まとめ

食中毒による症状の多くは数日で自然治癒します。ですが、下痢や嘔吐などの症状が1日に何度もあると、とても辛いです。

下痢を1日10回以上するような感染症もありますので、やはり食中毒にはならない方がいいに越したことはありません。


ちょっとした調理での注意をするだけで、食中毒にはならないで済みます。

たいがいの菌は、高温になるほど繁殖しやすく、マイナス15度以下になると増殖は止まります。


食中毒の主な原因は、加熱が充分にされていないことです。

肉も、調理する時は肉汁が他の野菜などにつかないようにしましょう。


また意外に、卵が原因で食中毒になることもあります。サルモネラ菌というのがついていて、下痢や嘔吐、発熱などの症状を引き起こし、子供や高齢者では、死に至ることもあります。


サルモネラ菌に汚染されている卵は、0.0029%ととても低いのですが、ゼロではないので、調理する際は気を付けるようにしましょう。


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