お腹が冷たいとすぐに下痢になる?気になる症状や対策をチェック!

お腹が冷たいとすぐに下痢になる?気になる症状や対策をチェック!

お腹


「お腹を冷やして下痢をした」という経験は多くの方がしたことがあると思います。

子供の頃などはもちろんですが、大人になってからでもしょっちゅうという方も多いかと思います。


この症状は男女に関係なく共通した悩みです。しかも、多くの人が悩まされる症状であるのですが人にはなかなか聞きにくい面もあります。


なぜ、お腹の冷えが下痢につながるのかと疑問に思ったことのある方も多いでしょう。

この記事では、そのような疑問に答えるべく、お腹を冷やすことによって下痢が起こってくるメカニズムについて対処法と一緒に解説していきたいと思います。

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お腹を冷やすと下痢になる原因

人間の体は自分で自分を守ったり、治したりして体の状態を一定に保とうとします。

このような働きを「人体の恒常性」といい、「ホメオスタシス」とも呼びます。

皮膚に傷ができれば皮膚を再生させることで修復し、細菌が侵入してくれば白血球が中心となって侵入者を排除しようとします。


そして、このホメオスタシスはお腹の冷えについても当てはまるものがあります。つまり、お腹が冷えた時にはお腹を温めようとする反応が起きます。

身体を温める時には、筋肉の収縮と弛緩を繰り返すことで温めることが多いです。

寒いところで用を足した時に身体が震えることがあるのもそのためです。


お腹の場合は体表に近い骨格筋(関節を動かす筋肉)ではなく内蔵に備わっている平滑筋を利用します。

平滑筋は内臓を外側から包んでいて、特に消化管などに備わっています。平滑筋の収縮と弛緩によって消化管の内容物を出口の方へと送り出すのが主な作用です。

このような運動を蠕動(ぜんどう)といいます。


お腹が冷えた場合には自律神経の調節を介して蠕動運動が活発になり、腸を活発に動かすことでお腹を温めようとします。

その一方で、蠕動運動が起こると腸の中身である便がどんどんと肛門の方に送られてしまうので下痢となってしまいます。


さらに、体内の水分を汗としてではなく便として排出する機構もあります。

特に大腸は水分の吸収という働きもありますから、蠕動運動の活性化と水分吸収の抑制を同時に行うことで体温の上昇に関しては一石二鳥になります。


水分の排出が汗によるものでないのは、汗として排出してしまうと皮膚表面の体温を奪うことになりお腹の冷えに対しては逆効果になるためです。

このようにして、お腹の冷えに対する反応が起こることで結果として下痢が起こってきます。


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下痢以外の症状

先ほどお腹が冷えると蠕動運動が活発になると書きましたが、これは下痢だけでなく「腹痛」をきたすこともあります。


冷えに対する反応ですので、いつもとは異なる激しい腸の動きによって痛みが出てきます。


ただ、このタイミングで虫垂炎(いわゆる盲腸、アッペ)など他の疾患に罹ってしまうと冷えによる痛みなのか、他の病気による痛みなのかわからないこともあるので、医者に話す時には「いつから」「お腹のどの辺りが」痛むのかや、「海外旅行に行ったか」などを性格に伝えるようにしましょう。

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下痢の対処法

下痢止めについて

「下痢を薬で止めてはいけない」と聞いたことはありませんか?この下痢止めで下痢を止めてはいけないと言う説は、果たして本当に正しいのでしょうか?


確かに、先ほどのホメオスタシスや細菌感染の時には、早く便を出して菌や毒素を排出した方がいいなどの見方もあり、ひとえに下痢を止めることがいいこととは限らないケースもあります。このことは間違いないと思います。


しかし、その一方で下痢が続くことによって体力を消耗したり、水分を過剰に排出したりすることによって脱水状態になってしまうこともあるので、症状が現れたらすぐに病院に行くか、一度市販薬で症状が改善するかを試してみるというような姿勢が重要です。


また、市販薬を使用した際にはそのことを医者に伝えるようにしましょう。


関連記事:胃腸風邪の症状で発熱はある?早く治すための対処法も解説!

お腹を温める

さて、お腹の冷えによる下痢に対しては、やはりお腹を温めるのが一番です。

自分の体の反応を助けるという意味では、腹巻きなどをつけるのも効果的です。

カイロや湯たんぽなどもありますが、これらは低温やけどの恐れもあるので使用の際は注意しましょう。


また、お腹だけでなく手足も冷えてしまっている場合があるので、布団の中でゆっくりと過ごすのも大事です。


食事に関しては一般的に言われているように消化の良いものが適しています。

具体的にはおかゆや重湯、野菜スープ、すりおろしたリンゴ、煮込みうどんなどです。

これらを組み合わせてバランスよく食べると良いでしょう。脂肪の多い肉や魚、ラーメン、菓子パンなどは、もってのほかなので注意してください。


関連記事:下痢が続く原因は自律神経の乱れ?簡単にできる改善方法4選!

まとめ

いかがだったでしょうか。

夏場などの季節は、夜も寝苦しい日が続き、クーラーをつけっぱなしにして寝ている方も少なくないと思います。


寝る時には布団をかぶっていても、起きる時にはお腹を出して寝ていてお腹を冷やしてしまっていたということは往々にしてあるので、今回紹介したようなことは誰にでも起こり得ることです。

ぜひこの記事を参考にしていただいて、少しでも早く体調を戻してください!!


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