足の感覚が無いのは病気が原因?症状が続く場合の対処法は?
正座をしたわけでもないのに足の感覚が無くなってしまう。
または、鈍くなるなどの感覚麻痺の症状が起こることがあります。
原因がわからないと対処も難しく、そのまま見過ごしてしまうことも少なくありません。
しかし、感覚が無いということは、明らかにどこかに異常がありますし、生活の中において危険も多くあります。
この記事では、足の感覚が無い時に考えられる病気や原因についてお伝えしていきます。
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目次
気をつけたい症状
片方の足だけ症状が出る
脳の障害が原因で起こる場合、体の片側に感覚麻痺が生じる可能性が多くあります。急に起こって、数分で治る
「一過性脳虚血発作」が起こった可能性があります。これは、脳梗塞の前兆とされており、その後の経過に注意が必要です。
感覚麻痺の他に、めまい・言語障害(呂律が回らない)・視野障害(物が2重に見える)などの症状が起こります。
靴下を履いているような感覚
脳や脊髄に障害が起きている場合、または糖尿病による末梢神経障害の影響などで起こります。スポンサーリンク
気になる病気の種類
脳の病気
ここでは、脳梗塞・脳出血などが原因として挙げられます。手足のしびれ以外に顔面神経麻痺、言語障害、物忘れが起こる場合があります。
また、頭痛、嘔吐、意識障害が併発する場合は脳出血の可能性が高くなります。
対処法
この場合、すぐに脳神経外科や神経内科を受診し、脳の損傷部の治療を受ける必要があります。また、先に述べた一過性脳虚血発作の場合も症状に気づいた時点で病院を受診し、適切な検査や内服治療を受ける必要があります。
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糖尿病による末梢神経障害
糖尿病による慢性的な高血糖状態が続くと、動脈硬化が進み血管の損傷、血行不良や末梢神経の感覚障害を起こします。また、糖尿病が進行すると傷の治りも悪くなり、加えて感覚障害が生じていると足先の傷に気づかずに足の壊疽を起こす可能性があるため注意が必要です。
そのため、糖尿病患者で神経障害を起こしている方は3〜6ヶ月毎の足の診察が勧められています。
対処法
糖尿病の場合、通院を続けて血糖値のコントロールをする必要があります。血糖値が安定しても通院を止めず経過を見ていくことが大切です。
治療には内服薬の使用、運動療法、食事療法があります。
それでも、血糖コントロールが不良の場合はインスリンの自己注射という手段をとる必要が出てきます。
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腓骨神経麻痺
脚の膝下から足の甲、及び小指以外の指の上面の感覚障害を起こします。また、足首や指の背屈(上に引き上げる)ができなくなる下垂足(drop foot)を呈します。
原因には、長期により仰向けで横になる、ギプス固定により下腿の外側部分が圧迫されることが挙げられます。
さらに、脚にできた腫瘍、下腿骨の骨折なども要因となります。
対処法
圧迫姿位やギプスの固定方法の改善により圧迫の除去を行います。また、足関節周囲の気力低下においては運動療法にて改善を図ります。
腫瘍など別の要因がある場合は、手術が適応されることもあります。それでも感覚麻痺や運動障害が残ってしまった場合は、下垂足に対し足の装具の使用などが検討されます。
上記のように足の感覚麻痺が続く状態になると、足の傷や温度変化などに気づきにくくなるため、日常生活においても以下のような点に注意が必要です。
- 足の傷、皮膚状態、冷えなどを観察する
- 暖房器具の使用時には、足の低温やけどのリスクを意識する
- 足がむれやすい靴の使用は控える
- 足の指の間などの清潔を保つ
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まとめ
今回は、足の感覚がなくなる原因について解説し、その対処法についてもご紹介していきました。一過性脳虚血発作のように一度症状が起きて改善するような場合でも、後に片麻痺や言語障害などの重度の障害を呈する可能性もあるため、違和感を感じた際にはすぐに病院へ行くことが大切です。
また、糖尿病のように長期的に足の感覚麻痺に悩まされる場合もあるため、原因となる病気の治療をしっかりと受けること、足のセルフケアを注意深く行うことで足の安全を守ることが重要となります。
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