腕のむくみが取れないのはなぜ?痛い場合の原因5つ!
浮腫み(むくみ)と聞くと、足のむくみを想像する場合が多いですが、腕にも起こる場合があります。
足に起こるむくみの場合は、立ち仕事などで疲れた、重力の関係で夜にはどうしても足がむくんでしまうなど、何となく思い当たることもあるかと思います。
では、腕のむくみの場合はどうでしょうか?原因に心あたりがないと、解決策も分からず困ってしまいます。
そこでこの記事では、腕のむくみを引き起こす原因についてご紹介していきます。
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目次
腕がむくむ、原因5つ
胸郭出口症候群
腕や肩、肩甲骨周囲の運動を司る腕神経叢という神経の集まりと、鎖骨下動脈が何らかの原因で圧迫されて起こります。むくみ以外の症状には、手や腕の倦怠感・しびれ、肩甲骨周囲の痛み、握力の低下などがあります。
上大静脈症候群
腕や頭を流れる静脈血を心臓に戻す血管を上大静脈といいます。この上大静脈が閉塞または圧迫されることで、血流が滞り、腕や頭がうっ血し、むくみが生じます。
原因の一つに、肺がんとの関連があるとされています。
その他には、縦隔腫瘍、胸部大動脈瘤があります。
原因となる病気の治療が必要となるため、上半身のむくみがある場合は、上記の病気を疑い、医療機関の受診をすることをお勧めします。
腎臓病
腎臓は体内の老廃物をろ過し、尿として体外に排出する働きがあります。腎機能が低下すると、老廃物が溜まりむくみが生じます。
この場合、痛みを伴うことがあります。腕のむくみだけでなく、脚や顏などの全身に及びます。
病気の種類には、腎臓の炎症による腎炎、ろ過機能の低下を起こすネフローゼ症候群などが挙げられます。
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甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気であり、女性に多く発症する特徴があります。症状には、むくみ以外に代謝の低下による活動性低下、倦怠感、記憶低下、体温低下、脱毛などがあります。
むくみは顔や脚にも生じ、押してもへこまず硬いむくみを起こします。
リンパ浮腫
このむくみは、がんの手術などによるリンパ節の切除、リンパ管の狭窄などにより生じます。原因不明である一次性のものと、術後のリンパ管の狭窄や圧迫による二次性のものがあります。
多くの場合が二次性となります。
初期は夕方に手足の末端にむくみが現れます。
状態が進行すると、皮膚が象の皮膚のようになる象皮症を引き起こします。
さらに、蜂窩織炎と言ってリンパ管や皮膚組織の炎症を起こした状態になると、浮腫んでいた部分が熱を持って腫れてしまいむくみの悪化に繋がります。
関連記事:腕がだるい!眠れないほど違和感が続く原因と対処法!
自分で出来る、むくみ解消法
腕の運動
両手を心臓より高く上げて、手のグーパー運動をする。末端の血流を促すことで、腕に溜まった血液を心臓へ戻すことを助けます。
肩・肩甲骨・腕のストレッチ
これらの部位の筋肉が凝り固まると、血流が低下しむくみを助長する恐れがあります。特にパソコン作業などの同じ姿勢で作業をする場合は、定期的なストレッチを行うと良いでしょう。
塩分の過剰摂取は控える
塩分は体内に水分を取り込ませる働きがあります。また、過剰摂取は腎臓への負担にもなるため、バランスの良い食事を意識しましょう。
塩分が気になる方は減塩の食品に切り替えるなどしてみましょう。
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運動習慣を身につける
運動不足の状態であると、全身の筋肉量の低下を起こし、代謝や血流の低下も生じるようになります。無理のない範囲で、ウォーキングや軽い筋トレなどの運動習慣を取り入れてみると良いです。
リンパ浮腫の軽減
リンパ浮腫は完全に治すことは難しい症状です。しかし、就寝時などにむくみみのある腕を挙上しておく、マッサージや運動、ストッキングによる圧迫療法で軽減が期待できます。
また、マッサージは力を込めて行うと逆効果になるため、優しくさするように行います。
マッサージの方向は鎖骨周辺から肩、腕、手先にかけて行い、そのまま逆方向に戻るようにして繰り返します。
指先がむくんだままだと流れが滞るため、指先を揉んであげることも重要です。
病院の受診
自身で解消法を実践しても、なかなか症状が改善しない場合は一度病院を受診し、状態を診てもらいましょう。関連記事:手が冷たいのは単なる冷え性じゃない?気になる病気と改善方法!
まとめ
腕のむくみの原因を解説していきましたが、重篤な病気が隠れていることもあり、あなどれない症状であることがわかります。また、腕がむくむ場合には顔や全身にも症状が現れることが多いです。症状に気づいた際には一度、医療機関に相談してみることも重要になります。
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