足の裏が黄色いのは肝臓が悪い?他にも症状があれば危険?
足の裏が黄色い気がするが原因がわからないことはないでしょうか?
皮膚が黄色くなると肝臓の病気と考える方も少なくありません。
ですが、肝臓以外も要因になることがあります。
そこでこの記事では、足の裏が黄色くなってしまう症状の原因や症状が起きやすい方の傾向をお伝えするとともに、対処法についてもご紹介させて頂きます。
目次
足の裏が黄色い原因
食餌性柑皮症
柑皮症とは、柑橘類や野菜ジュースなどのベーターカロテンを含む食品の過剰摂取により足の裏が黄色くなります。ベーターカロテンとは、皮膚の色素の内、黄色の色素を持っています。
皮膚の角質層に沈着しやすく、角質層の厚い足の裏や手のひらに溜まりやすいとされています。
柑皮症は子供から大人までなり、特に子供は皮膚が薄く、体も小さいため色が現れやすくなります。
体に悪影響はないとされており、黄疸のように白目が黄色くならないことで判別が可能です。
貧血
ヘモグロビンが減少すると赤色の色素が失われ、残りの皮膚の色素であるメラニン(茶色)、ビリルビン(黄色)、ベーターカロテン(黄色)により皮膚が黄色に変化する場合があります。溶血性貧血というものがあり、これは赤血球が破壊されヘモグロビンがビリルビンに変化することで、貧血と黄疸症状を併発します。
アレルギーが原因の場合はステロイド剤の内服が適応されます。
また急性の場合は脾臓の摘出をするケースもあるため、上記の症状があれば血液内科を受診してみましょう。
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黄疸
ビリルビンが増加し全身の皮膚や白目が黄色くなる症状が現れます。ビリルビンとは赤血球が古くなり破壊されたことでヘモグロビンが変化したものになります。
黄疸を起こす要因としては以下のものが挙げられます。
肝機能低下
肝臓にはアルコールの解毒作用があり、過剰なアルコール摂取が肝臓へ負担をかけます。また、刺激物や脂肪分の過剰摂取、抗生物質の日常的な使用も肝機能を低下させる要因となります。
新生児黄疸
新生児のほとんどに見られる症状です。赤血球の代謝機能が未完成な状態のため、色素の滞留が起こり、足の裏などが黄色く見えます。
これは、一週間程度で自然に治っていきます。
閉塞性黄疸
何らかの原因で胆管が狭窄、または詰まることで胆汁が排出されず黄疸症状が現れます。主に結石やがんなどから起こるとされます。
腎盂腎炎
膀胱や尿管から細菌の逆流が起こり、腎臓の腎盂という部位に炎症を起こします。症状には膀胱炎や尿路感染症などの炎症から始まり、高熱や黄疸症状が現れます。
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角質の蓄積
女性でヒールのある靴を履くことが多い方、運動や靴の着脱による摩擦で足の裏やかかとに角質が溜まっていきます。特に足の裏の中央に角質が溜まりやすく、皮膚が黄色く変化することがあります。
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どんな人がなりやすい?
高脂血症がある
先に記載した柑皮症の原因となるベーターカロテンは脂に溶けやすい物質になります。柑橘類などの過剰摂取をしていなくても、高脂血症がある際には血中のベーターカロテンが増量することで、手足が黄色くなる場合があります。
食習慣が乱れている
頻繁な外食やインスタント食品ばかりを摂取されている場合、添加物や脂肪分を過剰に摂取してしまいます。これらは、肝機能の低下を引き起こす要因となります。
また、栄養バランスが崩れることで貧血を起こす可能性も高まります。
慢性疲労
ストレスや疲労を蓄積していると消化器系や肝臓の不調を起こしやすくなります。日頃からストレスを溜め込んでいる方、睡眠不足の方は注意が必要です。
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対処法
食事を見直す
柑皮症により足が黄色くなっているのであれば、原因となる食べ物の摂取を控えれば症状は次第に落ち着きます。主に、柑橘系の果物、カボチャやニンジン、トマトなどを過剰に摂取していないか確認してみましょう。
肝機能の低下に効果のある食品としては、レバー、ナッツ類、ブロッコリーなどがあります。
貧血においては、鉄分、ビタミンC、ビタミンB12、たんぱく質を意識的に取り入れることで改善が見込めます。
外食やインスタント食品で食事をまかなっている場合は、頻度や量を見直すようにしていきましょう。
フットケア
足の裏やかかとに溜まった角質は、定期的にケアすることで改善が得られます。入浴時を利用して、湯船につかり足の皮膚を柔らかくし、皮膚用のヤスリや軽石で角質を削っていきます。
このとき、削りすぎると傷ができ水虫の感染場所となってしまうため注意しましょう。
入浴後は化粧水やクリームなどで皮膚の保湿を行うとより効果的です。
体を休ませる
慢性的な疲労は様々な不調を招きます。十分な睡眠による休息が重要となります。医療機関の受診
消化器や泌尿器系に何らかの異常がある場合、放っておくと病気が進行する恐れがあります。全身の倦怠感、かゆみ、腹痛や発熱がある際は肝臓や膵臓、胆管の異常を疑い内科や消化器内科を受診しましょう。
また、腎臓に問題が生じている際は、下腹部痛、頻尿や血尿、膀胱炎などの症状が現れます。
このような症状があれば泌尿器科の受診をおすすめします。
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まとめ
足の裏が黄色くなるのは、体に害のないものから、体の不調を表すサインとなっているなど様々な要因が隠れています。併発する症状にも気をつけながら対処していく必要があります。
特に、全身の皮膚が黄色い、白目が黄色いなどの症状を伴う際には、重篤な病気の可能性もあるため、早急に医療機関へ行くことをおすすめします。
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