尿に血の塊?おしっこが真っ赤になる原因となる2つの病気を解説!

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記事を参考という形で読んでいただき、病院を受診する際の参考にしてください。

尿に血の塊?おしっこが真っ赤になる原因となる2つの病気を解説!

男性


我々は毎日500~2000ccの尿を排泄しています。

もちろん水分の摂取量や汗の量によっても変わってきますが、およそこの範囲に収まっています。

意外と沢山の量の尿を毎日排泄しているのです。

そのような尿に血液の塊が出てきたり、血尿になっているとビックリしますし、非常に心配になってしまいます。

そこでこの記事では、血尿をきたす疾患を良性の疾患、悪性の疾患、それぞれ一つずつ紹介していきたいと思います。

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血尿について

まずは、尿潜血と血尿の違いについて解説をしていきたいと思います。


この違いは、難しく医師などの専門家ではない限り、ご存知ではないと思います。しかし、せっかくの機会ですので、この二つの違いを頭の片隅に入れておくようにしましょう。


尿潜血と血尿の違いは、簡単に言うと検出する成分が異なっています。


尿潜血ではミオグロビンという成分を基準に判定し、血尿は赤血球が尿中に見られる場合を指します。


血尿はさらに肉眼的血尿と顕微鏡的血尿に分けられ、前者は見た目が赤く尿をとっただけで血尿と判断できるようなもので、後者は一見普通の尿ですが、顕微鏡で拡大してみると赤血球が見られるものを言います。

これら3つのなかで、尿潜血と顕微鏡的血尿が重大な病気につながっているというケースはそれほど多くありません。

もちろん放置しておいて良いというわけではありません。


それに対し肉眼的血尿は癌などが発生している場合があるので注意が必要です。

ここまで、血尿について大ざっぱではありますが解説をしてきました、ここからはどちらも血尿の原因となる病気である、膀胱癌と膀胱炎について解説をしていきます。



関連記事:尿が泡立つ原因は?これは病気の症状なの?何科に行けば良いの?

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膀胱癌

成人の場合、肉眼的血尿のほとんどは尿が作られた後に血液が混ざる、泌尿器系の疾患が原因となっています。


その中でも悪性腫瘍によるものが重要で、膀胱癌や腎盂尿管癌、腎癌などが挙げられます。

膀胱癌や腎盂尿管癌は尿路上皮という粘膜から発生するので、まとめて尿路上皮癌とも呼びます。

膀胱癌のリスク要因としては喫煙がほぼ確実であると言われています。

喫煙というと肺癌のイメージがあると思いますが、肺で吸収されたタバコからの発癌物質は血液に乗って全身に回ります。


全身の老廃物などは最終的に尿として体外に排泄されるため、尿に発癌物質が濃縮されてしまいます。


そのような尿が膀胱に溜まっている間に、発癌物質が膀胱の内側にある尿路上皮の細胞の遺伝子を傷つけて癌化すると考えられています。


女性


また、タバコだけでなく化学染料に含まれている2-ナフチルアミンやベンジジンといった発癌性の強い化学物質にさらされることも膀胱癌のリスク要因となります。

ただしこれらについては、法律によって製造や使用が禁止されているので現在は問題となることはありません。


膀胱癌の症状として最も多いのは(肉眼的)血尿です。およそ患者の80%以上に認められます。

膀胱癌の場合は排尿時に痛みを伴うことは少なく、血尿を主な訴えとして病院を受診した人の約30%弱が膀胱癌と診断されています。


これに対し顕微鏡的血尿は他の泌尿器疾患によることが多く、膀胱癌と診断される割合は約5%前後と言われています。

ただし、50歳以上の場合は膀胱癌によるものである可能性が高いので注意が必要です。

膀胱癌の他の症状は頻尿や残尿感などがあります。

膀胱癌は尿路上皮から発生しますが、これは膀胱の1番内側の層で、腫瘍が増大してくるとその外側の筋肉の層に達してこれらの症状が出てきます。

しかし、これらは膀胱炎とよく似ているのでしっかりと見極めることが重要です。

治療としては、膀胱をすべて取ってしまう膀胱全摘手術や抗癌剤が患者の重症具合によって選択されます。



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膀胱炎

膀胱に炎症が起こっている状態です。

直腸にいる大腸菌がなんらかの理由で尿道から膀胱へと侵入し、粘膜に感染します。

通常は排尿によって尿道内の細菌は洗い流されますし、もし膀胱に細菌が到達したとしても免疫によって排除されるので感染を起こすことはありません。


しかし、疲れが溜まっていたりストレスなどで免疫力が低下していると、大腸菌が感染し炎症を起こしてきます。


また、大腸菌の感染によることが多いということですが、男性よりも女性の方が肛門と外尿道口が近いので、大腸菌が尿道に侵入しやすくなっています。

膀胱は尿を溜めるために非常に柔らかくなっており、炎症が起きると容易に出血してしまいます。

他にも頻尿になったり排尿時痛、残尿感が現れたり、尿が白っぽく濁っている、下腹部の痛みなどが見られることもあります。

これらの症状を放置しているとどんどん症状が悪化していき、細菌が膀胱から尿管を逆行して腎臓に感染して腎盂腎炎になってしまうというケースもあります。

治療としては、数日間薬を内服することで症状は次第に治まっていきます。



関連記事:腎盂腎炎と膀胱炎の違いが知りたい!症状から違いを探る!

まとめ

いかがだったでしょうか。

血尿を引き起こす疾患は他にも前立腺肥大症などがあります。

泌尿器系の疾患は少し恥ずかしくて人に言いにくく、病院へ行くのも億劫になってしまいます。


特に女性はその傾向が強く、しかも放置することによりさらに重症化してしまい、「なんでもっと早く来なかったんだ!」と怒られることを想像するとなおさらです。

ですが、早めに治療をすることで、その後の経過は必ず良くなるので普段と違うと感じたらすぐに病院を受診するようにしましょう。

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