手首を回すと痛みが出る!安静にできない人はどうする?

手首を回すと痛みが出る!安静にできない人はどうする?

手首


ふと手首を動かすと痛みを感じることがあります。

普段何気なく使用していますが、生活の中で手首は特に多く使用されている部位になります。

物を取ったり、ドアを開けたりと様々な場面で使用されているため、少しの痛みでも生活への影響は大きな物となります。

そこでこの記事では、手首を動かしたときの痛みについて解説し、症状への対策もご紹介していきます。

腱鞘炎

関節付近には腱鞘という腱や神経の通り道があります。

過剰な関節運動をしたり、ホルモンバランスの乱れにより、腱鞘炎が起こる場合があります。


代表的な腱鞘炎の一つに「ドケルバン病」があります。

これは、親指の付け根あたりにある腱鞘に炎症が起こり生じます。

症状としては、親指を動かした時に手首が痛む特徴があります。

物をつかんだり、ドアノブを回したり、スマホ操作の際などに痛みが生じます。

主に女性が発症しやすく、妊娠中や更年期の方に起こりやすくなるとされています。

また、手首を酷使することの要因の一つになります。パソコン作業や家事動作による手の使いすぎには注意が必要です。

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腱鞘炎の対策

基本的には痛みの出る動きを避けて、安静にすることが大切です。

しかし、普段通りの生活を送ろうとすると安静にするというのは難しいものです。


そこで、なるべく手首に負担をかけないために、手首を固定する装具やサポーターを使用するという方法もあります。

手首を固定するポジションとしては、手関節を軽く手の甲側に反らした状態にし、指は軽く曲げた状態で保持できるようにします。

そのため、手のひら〜手首をまたいで固定できる装具やサポーターを選定します。

サポーターは柔らかい物ではなく、金属の支柱がついている固定性のある物を選択しましょう。


その他の対策としては、患部を温めるまたは冷やす場合があります。

手首が熱を持っていたり、少しの動きで激しい痛みを伴うなど炎症性の強い場合は、冷やす必要があります。

アイシングは15分程度を繰り返し行うと効果が期待できます。

炎症性が低い場合には、逆に温めることで血流を促進し痛みを和らげるようにします。

いずれも、症状をしっかりと把握し適切な処置をすることが重要です。


関連記事:手首の腱鞘炎は腫れる?気になる3つの病気についても解説!

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手根管症候群

手首には手根管が存在しています。これは、指を曲げる筋肉につながる腱と正中神経の通り道になります。

何らかの原因でこの手根管に狭窄がおこり、神経が締め付けられると親指のしびれや脱力感を感じるようになります。

その他にもペンを持ったり、ビンの蓋を開ける動作で手首や指にしびれ・痛みが出現します。


指の症状が出る範囲は、正中神経の支配を受けている親指〜薬指の半分までに起こります。

また、夜間から明け方にかけて症状が強く出るという特徴があります。

症状が進行すると、母指球の萎縮が始まり、OKサインが上手くできなくなっていきます。

原因には、手首にできる腫瘍、滑膜炎、糖尿病や腎臓病などの内部疾患、妊娠や更年期によるホルモンバランスの乱れなどが考えられます。

場合によっては突発的に起こるもの、手首を酷使した場合に起こるものもあります。

対処法としては、腱鞘炎同様、装具やサポーターによる固定をすることがあります。

さらに、症状が続くようであれば手術にて神経の圧迫を除く方法も選択されます。


関連記事:手の甲がしびれるのはナゼ?ピリピリする違和感の原因4つ!

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ガングリオン

ガングリオンとは関節の周囲にできる腫瘤のことを言います。

大きさは小さいものから大きなものだと、ピンポン球ほどになる物もあります。

硬さも様々でブヨブヨとするものから硬いものまで存在し、症状がないものもあります。

原因としては、関節液が貯留することで濃縮されゼリー状になっていくことで生じています。


関節を包む関節包に隣接して形成されるため、関節周辺の神経や血管が圧迫されて、その周辺にしびれや痛みを引き起こします。


主に手や足の関節が好発部位となり、20〜50歳代までの女性に多く発症するとされています。

男女差については原因がはっきりしていないようです。

症状がなければ、保存的に様子を見ていてよいとされています。

場合によっては消失することもあります。

しかし、症状が続く、腫瘤が大きくなるような場合は、摘出手術を受けることも選択肢になっていきます。


関連記事:手首の小指側が痛い!腫れあがって熱を持つ原因3つと対処法!

まとめ

手首の痛みに関する情報をご紹介していきました。

手首は、普段、何気なく使用している部位ではありますが、大切な神経や血管が存在しています。

そのため、使いすぎには十分注意が必要になります。

また、症状によって痛めている部位が変わってきます。

ご自身の症状の特徴をしっかりと把握した上で、適切な処置を行えるようにしていきましょう。


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