足の指がつるのはなぜ?動かす癖がある人は注意が必要?
寝起きなどに足の指がつってしまう、症状に悩んでいる人は多いです。
寝起きに足の指がつってしまうと、一気に目が覚めてそれはいいのですが痛みのあまり朝から嫌な思いをします。
なんでこんなにつりやすいのかと疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、足の指がつってしまう原因とその対処法、予防法について紹介していきたいと思います。
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足の指がつる原因
「つる」という状態は足の指だけでなく、ふくらはぎや首筋でも起こることがあります。しかし、部位は違っても起こるメカニズムとしては共通しているといえます。
まずはその原因について紹介していきましょう。
筋肉の疲労
筋肉には筋紡錘というものと、腱紡錘というものが備わっています。それぞれ筋肉、腱が伸びすぎないように筋肉の動きを調節しています。
筋肉が縮むということは、腱は伸ばされる方向に動くため、腱紡錘の腱が伸びすぎないようにするという働きは、筋肉が縮みすぎないようにする働きであると言いかえることができます。
要は筋肉の伸び縮みに深く関わっているということです。
しかし、筋肉が疲労していると腱紡錘の働きが弱まってしまい、筋肉の異常収縮につながります。
これがいわゆる「つった状態」になります。
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冷え及び血行不良
筋肉も細胞ですので、酸素や栄養が必要です。これらを運んでいるのは血液ですので、身体が冷えていることなどが原因で血行が悪くなっているとつってしまうことがあります。
足の指は冷え性が起こる代表的な部位ですので、つってしまいやすい部位と言えるでしょう。
では、血流が悪くなるとなぜつってしまうかというと、これにはミネラルが関係しています。
私たちが腕を動かそうとする時、脳からの司令は運動神経を伝わっていきます。
この司令は電気信号で、神経と筋肉がくっついている(ようにみえるところ)に到達すると、神経の先からアセチルコリンという物質が出て、筋肉の細胞にミネラルの一種であるナトリウムを取り込ませます。
このナトリウムの流入は、筋肉の細胞内にあるカルシウム貯蔵庫からのカルシウム放出を引き起こします。
カルシウムは筋細胞がもつ線維に働きかけ、収縮させます。
そのため、血流が悪くなってしまうとミネラルのバランスが崩れ、筋肉が異常収縮をしてしまいます。
少し難しくなってしまったので簡単にまとめると、筋肉の収縮にはミネラルが関係しており、冷えなどによって血流が悪くなるとつりやすい状態になっているということです。
関連記事:足の指が曲がる原因は?注意が必要な病気を徹底解説!
筋力の低下、筋肉の硬直
普段あまり意識しませんが、足の指は歩くときに地面を蹴り出したり、立ったまま姿勢をキープするときに踏ん張ったりなど、意外と重要な役割を担っています。そのため、先ほど紹介したような筋肉の疲労に繋がるわけですが、一方であまり筋肉を使わないことで、つりやすくなるということもあります。
考えられる要因としてはハイヒールやパンプスといった、つま先の狭まっている靴を長期間履くことによって浮き指となり、足の指が地面と接しない状態になってしまうと筋肉がその形で固まってしまい、使いづらくなります。
もちろん、これらの履物が悪いということではなく、オンとオフをしっかりと切り替えて足の指のケアを行うことが重要です。
関連記事:足の動きが悪い感じがするのは病気?違和感の原因は?
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足の指がつった時の対処法
さて、ここまで足の指がつってしまう原因について見てきましたが、ここからは対処法について見てみましょう。どんな病気でもそうですが、原因を知っていることが治療の第一歩になります。
足の冷えが原因と考えられるのであれば足先を冷やさないように厚めの靴下を履いたり、温かい飲み物を飲んだり、あるいは湯船に浸かるといったことをするのが良いでしょう。
あるいは筋肉の疲労がある場合には、あまり無理をせず休息をとりましょう。
このような予防をした上で、なおつってしまうこともあるでしょう。
実際に足の指がつってしまった場合には、つっている筋肉を伸ばすと良いです。
ただし、スポーツをしているときに足の指がつったと思われる場合には、安易に指を伸ばそうとしてはいけません。
というのもスポーツにおいて足の指は骨折や脱臼が起こりやすい部位であり、その場合は「固定」がなによりも重要です。
そのような状況において、指がつったとして力を加えてしまうとケガが悪化してしまいます。
ですので、痛くなった状況をよく考え対処する必要があります。
関連記事:足の指が冷たい!症状が片足だけの場合の原因と対策を解説!
まとめ
いかがだったでしょうか。朝方につりやすい方は「どちらかというと冷えが関係しているのではないか」とか、仕事が忙しくなってからつり始めたという方は「疲労が溜まっているのかもしれない」というようにある程度の予想が立てられそうです。
いずれにしても水分を取っていなかったり、栄養バランスが偏っていると本文で紹介した予防法も効果が薄くなってしまうので、三食のバランスが取れば食事を心がけるようにしましょう。
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