子供の吐き気の原因は自律神経の乱れ?気になる症状と解消法!

子供の吐き気の原因は自律神経の乱れ?気になる症状と解消法!

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子供が吐き気をうったえることはよくあります。

原因についても色々とあります。単なる風邪や食べ過ぎの場合はそれほど心配はないのですが、症状が続きいつまでも治らない場合は心配になって来ます。

ここで、突然ですが「自律神経失調症」という病名を聞いたことがありますか?

自律神経の乱れが原因で起こる症状の総称を自律神経失調症と言います。

症状としては、めまいや頭痛などが代表的なものですが、吐き気や下痢、耳鳴りなどが起こる場合もあります。

中には少し深刻な病気もあります。そして、大人と同じく子供にも発症する病気ですので周囲の大人は注意が必要です。

そこで、この記事では自律神経について解説をしていきます。

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自立神経が乱れるとどうなる?

神経性胃炎

タイトルにある吐き気に関してはこちらが該当する症状となります。

吐き気や胃もたれ・胃痛、違和感が主な症状です。胃の奥から酸っぱいものがこみあげてくる場合もあります。

自律神経が乱れた結果、胃酸が過剰に分泌されてしまうことが理由として考えられます。

胃酸の分泌を抑える薬を処方してもらうと改善されます。



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メニエール病

激しいめまいが10分以上続く発作が繰り返されます。

難聴や耳鳴り、耳が詰まった感じが伴うのが特徴です。吐き気やおう吐を伴う場合もあります。

自律神経の乱れにより三半規管(耳の奥にある気管で平衡感覚に関係する)に水が溜まったことが原因で、治療としては利尿剤を用いてこの水を排出させます。

完治には3か月から1年を要します。



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過呼吸症候群

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自律神経の乱れにより、脳の呼吸中枢に異常が生じます。

精神的なものが原因と考えられがちですが、運動後に症状が起こる場合もあります。

突然、酸欠状態のような呼吸困難を起こすので周囲の人は驚くかもしれません。


直接、命にかかわることはなく、発作の時間も20分程度の短いものです。落ち着ける場所に誘導して深呼吸を促してあげて下さい。


しかし、痙攣や失神が起きているようなら別の病気の可能性が高いです。その場合は、救急車を呼んだ方がよいでしょう。


パニック障害が根底にあることもあり、この場合は抗鬱剤が有効です。自律神経の乱れから起きている場合はカウンセリングや抗不安薬で対応します。

これらの病気は、自律神経の乱れと関わっていることは分かっているのですが、詳細に関してはまだよく分かっていません。

必要な場合は投薬などの治療を受ければよいのですが、日常生活の中で自律神経を整える工夫をすることで快方に向かうケースも多いと言えます。



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自律神経が乱れる理由

自律神経は心身のストレスによって乱れます。では、どんなことがストレスになるのでしょうか?

大人の場合は

  • 不規則な生活(昼夜逆転や寝不足が続くなど)
  • 更年期障害や加齢(ホルモンバランスや体の機能が低下すること)
  • 季節の変わり目(温度差や生活の変化)
  • 精神的なストレス(対人関係や適応しにくい環境)
などが、考えられます。

子供の場合は上記の他にも

  • いじめや受験勉強
  • 親の仕事の都合で、転校になった(親しくしていた友達が転校した)
  • 思春期になってくると、異性と上手く接することができない、自分の容姿に対してのコンプレックス
  • 祖父・祖母との死別
  • 両親の喧嘩を目撃した

などが、考えられます。

特に学校内での出来事は親には話さない事も多いので、子供がいつもと違い、元気がないなどの変化を見逃さないようにしましょう。


自律神経にまつわる症状を抱える人にとって、規則正しい生活や適応しやすい環境は重要であるといえます。

治療の必要な疾患にはきちんと対処するようにしましょう。

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自律神経を整える方法

自律神経は交感神経副交感神経とから成り立っています。

簡単に言えば体を起こしたり動かしたりするのが交感神経、鎮めたり休めたりするのが副交感神経です。

この二つがバランスよく動くことで体の働き、特に呼吸や心拍などの意識しない動きが統制されます。

バランスがうまく働かない状態が、自律神経が乱れている状態と言えるでしょう。


自律神経のバランスを整える方法は色々とあるのですが、ここでは朝に簡単に実践できる方法をご紹介しましょう。

朝、つまり寝起きは交感神経と副交感神経の仕事がチェンジする大切な時間だからです。体をしっかり起こすことは自律神経の働きに大きく貢献するのです。

布団の中でストレッチ

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目覚ましが鳴ったら、止めてしまい二度寝に入るのはやめましょう。

布団の上でもOKなので、軽くストレッチをしてみましょう。体を動かすことで交感神経に「起きろ!」と指示を出します。

起きたら日光を浴びる

交感神経と副交感神経の切り替えは日光によって促進されます。

起きたらすぐにカーテンを開けて太陽の光を浴びて下さい。散歩やウォーキングも良いでしょう。

コップ一杯の水を飲む

休んでいた胃腸を起こすことで自律神経も働き始めます。

シャワーを浴びる

皮膚に刺激を与えることで体が目覚めます。ただし冷えると良くありません。


また、ネットなどでは鍼灸やヨガ、漢方など東洋医学で自律神経が改善したという記事もよく見かけます。

自律神経に由来する症状を持っていて、通院してもあまり改善が見られなかったという場合は、これらの方法を試してみるのもよいかもしれません。



関連記事:自律神経がおかしい(乱れる)原因と整える4つのコツを解説!

まとめ

自律神経の乱れは様々な病気を引き起こします。

いわゆる自律神経失調症の他に神経性胃炎、メニエール病、過呼吸症候群など比較的大きな病気もみられます。


寝起きに体をしっかりと起こすことは、自律神経を整えるのに非常に効果があるので是非実践してみて下さい。


また、医学的な治療で劇的に改善するケースも多くみられますし、自律神経失調症だと思っていたら全く別の病気だったということもありますので、まずは専門医の判断を仰ぐことは忘れないで下さい。



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