耳の上あたりがズキズキする頭痛に注意!原因となる病気!

耳の上あたりがズキズキする頭痛に注意!原因となる病気!

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雨の日などに頭痛を感じる人は多いでしょう。

しかし、耳の上の側頭部が痛むような場合や、耐え難い痛みを感じる場合は注意が必要となってきます。


頭痛があると何をやるにしても気分が乗らず、日常生活も思うように過ごすことができなくなってきますので、早めに治療を受けることが必要です。


この記事では側頭部が痛むような頭痛についてお伝えしていきます。

後頭神経痛

首のあたりから出て後頭部の方へ伸びていく神経があり、中でも耳の後ろから耳の上あたりを支配している神経が小後頭神経です。

他にもまさに後頭部を支配している大後頭神経ともいいます。

これらの神経が支配している領域に生じる神経痛をまとめて後頭神経痛といいます。


大後頭神経の痛みが多いと言われていますが、もちろん小後頭神経によるものも少なくありません。

痛み以外には痛みを感じるのと同じ場所に違和感やしびれを生じたり、頭皮の知覚過敏が起こることもあります。


主な原因はストレスで、仕事が忙しかったり、風邪を引いているといったような肉体的なストレスや精神的なストレスがかかっている状態であることが多いです。

また、首のあたりから出ている神経なので、首の周りの筋肉が凝り固まっていると痛みが出ることがあります。

すなわち、長時間のデスクワークなどにより肩こりや首こりが酷い時に後頭神経痛が起こってくることがあります。


子どもの場合はビタミンが足りていないことも考えられます。

野菜を食べない、即席ラーメンばかりの食事になっていないか注意しましょう。


治療は経過観察で1週間ほど見ているうちに自然に症状が良くなってくることが多いです。

ですが、診察の結果他の病気が疑われる場合にはCTやMRIといった検査を行い、腫瘍の有無や血管の異常の有無を確認します。

後頭神経痛との診断がくだされれば鎮痛薬などの薬によって痛みの軽減を図ります。



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偏頭痛

片頭痛とも表記することがありますが、いずれにしても主に頭の片側だけに発生するのでこれらの字が当てられています。

偏頭痛を起こしてくる原因は未だ明らかになってきていませんが、血管が急激に拡張することによって炎症が起き、痛みを生じているという説は多くの研究家が支持しています。


症状としては片側の側頭部がズキズキと痛み、脈を打つようだと表現する方もいます。

頭痛の他にも光や音に敏感になったり、吐き気や嘔吐が頭痛の前兆として出てくる患者さんもいらっしゃいます。


側頭部に痛みが出る原因として、ここには側頭動脈という比較的太めの血管が走っていることが挙げられます。

この動脈が急激拡張し、炎症をおこすことが引き金となっている可能性が高いので、側頭部を冷やし血管を収縮させ、かつ炎症による痛みも軽減させるというような対処法が有効的です。


また、カフェインを多く含むコーヒーなども血管収縮作用がありますが、これらの飲料は飲みすぎると依存性がついてしまったり、以前と同じ量では効果が得られなくなってしまう(耐性)恐れもあるので、ほどほどにしておかなければなりません。


生理前後に起こってくる偏頭痛ではマグネシウムを多く摂ると症状が改善することがあります。

マグネシウムは主に豆類や藻類に多く含まれています。



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群発頭痛

群発頭痛は目の周りから側頭部にかけて、短時間の激しい痛みが起こってくるものです。

期間としては数週から数ヶ月ほど続き、毎日決まった時間に頭痛発作が起こります。


基本的に一側性で、頭痛が起こっているのと同じ側の白目が充血したり、涙や鼻水が出るといった自律神経症状を伴います。


原因としてはよくテレビドラマなどで、脈を取る首の動脈である総頸動脈から分岐して目の奥を通っている内頚動脈が拡張して炎症をおこすことになります。

発症率は1000人に1人と決して少なくなく、20~40代の男性に多く見られます。

痛みの程度としては偏頭痛よりもひどく、尖ったもので目の奥をえぐられるというような表現をされるほどです。


海外の絵画ではデビルが眼球に腕を突っ込んでいるものもあり、群発頭痛の痛みの程度を推し量ることができます。


群発頭痛は持続時間が1~2時間ですので、即効性の治療が中心となります。

スマトプリタンという薬を皮下注射することで症状は和らぎ、これは保険適応もあり、患者さんが自分で注射することもできるので自宅や出先で発作を起こしても対応することができます。

また、予防的にカルシウム拮抗薬を用いることもあります。

さらに、薬物療法が効果を示さない場合には痛みの伝導をシャットアウトするために神経ブロックや、神経の切除、ガンマナイフ治療が行われることがあります。



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耳そのものが痛む場合は?

ここまで耳の上がズキズキする頭痛について見てきました。

上で説明した以外にも原因は様々あります。ここからは耳そのものが痛んでいる状態を確認していきましょう。

耳掃除

まずは、耳掃除を長期にわたって怠った場合。

この場合、耳垢が溜まりすぎて、酷くなるとその耳垢の塊が鼓膜を圧迫してしまい、耳の痛みを引き起こすことがあるのです。


また、逆に耳掃除をしすぎた場合にも耳が痛くなります。

耳掃除自体は先のような状態にならないためにも大切ですが、耳の内部は繊細ですから、耳掃除をしすぎると耳の内部を傷つけてしまう恐れが出てきます。


すると、傷付いたところから雑菌が入ってしまうことなどもあります。ですから、耳掃除もほどほどが一番なのです。

肩こり

意外かもしれませんが、肩こりが原因で耳が痛くなることもあります。

「何で肩こりと耳の痛みに関係が?」と思うかもしれませんが、実は、肩の辺りから首の後ろにかけての一帯は非常に密接につながっています。


ですから、肩がこりすぎたり、リンパが腫れたりしてしまうと、耳のあたりまでその影響が現れることがあるのです。


これが、肩のこりすぎによる耳の痛みの仕組みです。

同じ姿勢をずっと続けていたりすると起こりやすいため、気をつける必要があります。

神経痛

そして、意外に多いのが神経痛です。

耳の奥には舌咽神経という痛みを感じる神経があり、この神経が血管などに圧迫されてしまうと耳の痛みとしてあらわれてしまいます。


また、のどの炎症という一見まったく関連性のない要因によってこの舌咽神経が刺激されることもあり、そのさいもやはり耳の痛みが引き起こされます。

耳の病気

耳が痛いのですから、もちろん耳の病気による痛みも考えられます。

中耳炎や外耳炎などは一度は聞いたことがあるかと思います。


中耳炎というと子供がかかる病気のイメージですが、大人もかかる病気です。

また、聞き慣れた病気故に軽く捉えられがちですが、中耳炎を放っておくと聴力の低下を招いてしまいます。


決して軽視せず、病院で適切な治療を受けるようにしましょう。


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痛み次第ではすぐ病院へ
耳の痛みが長時間、あるいは断続的に長期間続く場合や、痛みがどんどん激しくなっていく場合、あるいは耳だれなどの他の症状が出る場合などは、すぐに耳鼻科へ行き医師の診察を受けて下さい。


耳はデリケートな器官でもありますから、放置してしまって取り返しの付かないことになる可能性は決して低くありません。


また、まずは、普段からきちんと耳掃除をすること。

長期間放置してしまうと耳垢が固まってしまい、強く擦らないと取れなくなり、そうすると耳の中を傷つけてしまう可能性がぐっと上がってしまいます。

日頃から耳の中も清潔に保つように心がけましょう。


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まとめ

いかがだったでしょうか。

頭痛と言っても様々な種類があるということが分かっていただけたかと思います。

軽いものから重いものまで、いずれにしても日常生活に支障をきたしたり、群発頭痛など耐えられないような痛みがある場合には早めに病院を受診するようにしましょう。

そして、耳の上の部分が痛む場合でも耳に原因があることもありますので、その点もしっかりと注意しましょう。

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