舌がピリピリと痛む感じが続く!5つの原因と悪化させない方法!

舌がピリピリと痛む感じが続く!5つの原因と悪化させない方法!

口


とくに火傷や傷をつけるような事をした覚えはないのに、舌がピリピリと痛んだり、中には痒みがあるなどの症状に悩まされている方はいないでしょうか?

きっかけが分からない症状があると不安もあり、食事中や話す際にも気になってしまいます。

この記事では、そんな舌のピリピリとした痛みが続く原因と悪化しないための対処法についてご紹介していきます。

痛みの原因5つ!

舌がピリピリと痛むと言っても、症状も様々ですし、原因も当然色々とあります。

この記事では、原因を「菌やウイルスの感染によるもの」「全身性の疾患によるもの」「悪性腫瘍」「神経痛」「精神的要因」と5つに分けて解説をしていきます。

菌やウイルスの感染によるもの

アフタ性口内炎
口の中の粘膜にできる白い口内炎です。

傷ついた粘膜の部分にウイルスや細菌が入り込み感染が起こります。

一般的みられるのがこの口内炎になります。一個または複数の口内炎ができる場合があります。


口内炎の周りは、はっきりとした丸い輪郭があり、赤く腫れて痛みが伴います。

直接触れたり、食事の際にかなりしみて激痛を感じます。


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口腔カンジダ症
カビの一種のカンジダ菌の感染により起こる口内炎です。

口の中の粘膜に白い膜ができ、その下が赤くびらん状にただれていることが多いです。


痛みはほとんどないのですが、食事など刺激が加わると悪化し、慢性化する危険もあります。

免疫力が低下しやすい高齢者、子ども、糖尿病や透析患者などがかかりやすいとされます。

また、抗生剤やステロイドの長期服用によっても起こりやすくなります。


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ヘルペス性歯肉口内炎
単純性ヘルペスウイルスによる初感染で起こります。

口の中の粘膜が赤く腫れ、多数のアフタ性口内炎ができます。

水疱や潰瘍が生じ、ピリピリとした痛みを感じます。

治癒には10日〜14日ほど要するとされます。主な原因として免疫力低下によるウイルス感染と考えられます。


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全身性の疾患によるもの

鉄欠乏性貧血
貧血が進行すると、舌の表面の乳頭という白くブツブツした部分の萎縮が起こります。

そのため、舌の表面は赤く平ら、艶が出てツルツルとした状態になります。

すると、食べ物が染みたり、ひりひりと痛みを感じるようになります。

また、味覚に異常を感じる、飲み込みにくいなどの嚥下機能の障害が起こる場合もあり、これをプランマー・ビンソン症候群といいます。

亜鉛欠乏症
味覚や知覚障害が起こり、口内炎や舌炎なども起こす場合があります。

亜鉛欠乏症によって起こる舌炎では、発赤や乾燥などの症状がみられます。舌以外の症状として、皮膚炎や脱毛症、爪の変色や変形などが起こります。

ビタミンの欠乏
ビタミンB12の欠乏による悪性貧血でみられる舌炎があります。

多くは胃の全摘手術を受けた方に見受けられます。

症状には舌先の灼熱感を伴う痛み、舌が赤色になり、乳頭が萎縮し表面が平らになります。

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悪性腫瘍

舌癌の浸潤により、知覚神経が刺激され舌に痛みが生じている場合があります。


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神経痛

三叉神経痛
三叉神経は3つの神経に分かれており、その中の下顎神経により神経痛が生じると舌に痛みが起こります。

主に舌を動かすことで痛みが誘発されます。

瞬時に起こる鋭い痛み、放散性に広がる痛みが伴います。

舌咽神経痛
主に舌根部の痛みが起こります。

時に咽頭(鼻の奥から喉にかけて)や耳への放散痛が生じ、痛みの性質は三叉神経痛と類似しています。

これらの神経痛は、神経周辺の血管が圧迫されることにより発症するとされています。


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精神的要因

舌の痛みや異常を訴えるが、舌に肉眼的な異常が見当たらない場合に疑われます。

心気症や精神的ストレスが要因となっている可能性も疑われます。

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症状を悪化させない対処法

口腔内の清潔を保つ

細菌やウイルスの繁殖を防ぐために、食後の歯磨きは丁寧に行い清潔を保ちましょう。

また、うがい薬などを使用するとさらに効果が期待できる場合があります。

舌の汚れを落とすために、歯ブラシで直接舌を磨くことは、舌を傷つける恐れがあるため、専用のブラシや洗浄液を使用して清潔を保ちましょう。


さらに、炎症が起こりにくい環境にするため口腔内の保湿をすることも重要です、保湿ジェルや口腔用の軟膏などを試してみても良いかもしれません。

生活習慣の改善

精神的なストレスを溜め込まない、規則正しい生活を送るなど生活の基本的な部分から改善していくことも大切になります。

食生活の改善やアルコール・タバコの摂取を控えることも効果があります。

栄養剤の内服・投与

鉄欠乏性貧血や亜鉛・ビタミンの欠乏症を起こしている方の場合は、不足した栄養を補う必要があります。

鉄剤の内服やビタミン剤の注射、必要な栄養素を含む食材の摂取が症状悪化の対策となります。

内服や薬剤の投与に関しては専門的な知識が必要となるため、医療機関へ相談をしてみましょう。

医療機関の受診

舌に何か出来でいる、痛みがある場合には耳鼻咽喉科や口腔外科の診察をうけてみましょう。

また、顎などに鋭い痛みがある場合には神経内科も合わせて受診してみることで、原因をつきとめられるかもしれません。

舌の観察

舌の状態により全身状態の変化がわかる場合があります。

舌の色や表面の状態、舌自体の厚さなどに注意して観察し、異変があるようであれば診察を受け相談してみましょう。

まとめ

今回は舌の痛みの原因とその対処法についてご紹介していきました。

舌は全身状態の異常を示す役割があり、日々の観察が重要になります。

また、口腔内の衛生状態を保つことや生活習慣の改善が自身の健康に大きく影響を与えることがわかります。

今回ご紹介した内容を参考にして頂き、症状の改善につながれば幸いです。

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