立ち上がる時に股関節が痛い3つの原因!対策も気になる!

立ち上がる時に股関節が痛い3つの原因!対策も気になる!

あぐら


股関節は体の関節の中でも特に大きな関節になります。

さらに、胴体を支える重要な関節でありますし、動かすことが多いです。この部分に痛みが生じると日常生活に大きな支障をきたします。


そこでこの記事では、立ち上がる際などの動かした時にでる、股関節の痛みの原因について解説していきます。

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股関節の痛みの原因3つ

変形性股関節症

股関節の関節軟骨がすり減り、骨棘(骨のトゲ)が生じ関節の変形が起こります。

立ち上がりや、歩き初めに足の付け根の痛みが起こります。


痛みにより足を引きずった歩き方や中臀筋(お尻の横の筋肉)の筋力低下による骨盤を揺らして歩くなどの跛行がみられるようになります。

関節の変形は進行するため、最終的には手術が必要となる可能性があります。

妊娠による痛み

妊娠されている方は、お腹が大きくなるにつれて腰や股関節に負担がかかるようになり、股関節に痛みが起こることがあります。

また、子宮が大きくなる、骨盤が開いてくることにより、足の付け根が痛む場合があります。


股関節が動く動作や荷重がかかった時の痛みであれば、関節による痛みの可能性が高いです。

スポーツによる股関節の使いすぎ

ランニングやサッカーなど脚を良く使うスポーツでは、股関節にも大きな負担がかかっています。

オーバーユースによる股関節周囲の筋肉の痛み、関節自体の痛みが生じることがあります。

グロインペイン症候群
サッカー選手に多く見られる症状で、ランニングや起き上がり、キック動作などで鼠径部に痛みが生じます。

場合によっては鼠径部周辺にまで痛みを伴います。

股関節の可動性低下や周辺筋肉の筋力低下、体幹と下肢の協調的な運動ができていない場合に起こるとされています。

症状は慢性化しやすく、治りにくいことが特徴です。

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変形性股関節症の原因

変形性股関節症は二次性で起こることがほとんどであり、何らかの病気が原因となり起こります。

また、発症は主に女性で多いのも特徴の一つです。

変形性股関節症の原因として次のものがあります。

先天性股関節脱臼

出生児または出生後数ヶ月で股関節の脱臼が生じることをいいます。

脱臼が整復されず、治療がうまく進まない場合に歩行開始の遅れや跛行(脚を引きずる)が現れます。

治療法には生後3〜4ヶ月でリーメンビューゲルという、胴体と脚にかけて股関節をまたぐように着ける装具を使用し、多くが自然整復されます。

臼蓋形成不全

乳児の際に股関節の骨盤側の発育が悪く大腿骨頭が上手くはまらない状態となります。

また、成人においても男女ともに数パーセントずつ発症する方がいますが、原因は明確でなく予防法がないのが現状です。

ペルテス病

小児期に股関節の大腿骨頭部にある成長軟骨部に障害が起こる病気です。

股関節の痛みに加え、太もも、膝にも痛みが現れることがあります。

2〜14歳の間に生じ、男性の発症が多いです。治療には、装具療法、手術が適応される場合があります。

大腿骨頭壊死

大腿骨の先端にある骨頭部分に十分な血流が回らず、骨頭部分が壊死してしまいます。


関連記事:足の付け根の違和感は危険?4つの原因と注意したいことを解説!

筋肉の影響

妊娠中の方やスポーツにより股関節に負担がかかる要因として、股関節周囲の筋肉疲労によるもの、筋力低下などが考えられます。


筋肉が疲労し、凝り固まる、一部の筋肉に筋力低下が起こることで関節に負担がかかってしまいます。

特に股関節は、臀部や太もも、腰など広い範囲にある筋肉の影響を受けています。


同じ姿勢で立ち続ける、悪い習慣での動作を繰り返す、筋肉の柔軟性がない状態で過度な運動をした際に股関節に痛みが生じる場合があります。

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股関節痛の対処法

股関節の柔軟性や筋力強化を図り、良い状態を保つことで痛みの予防や改善が期待できます。

筋肉のストレッチ

あぐらをかく姿勢で膝を揺らすことを1分程度行うと筋肉の緊張がほぐれやすくなります。

また、臀部の筋肉に対しては、仰向けで片方の脚を抱えてストレッチを行い、柔軟性を高めます。

運動フォームの見直し

決まったフォームを繰り返していると、特定の筋肉ばかり多く使用することになります。

それが悪いフォームであると尚更関節に負担がかかります。

筋肉をバランス良く使うことで関節の負担軽減、一部分の筋力低下を軽減することができます。

姿勢の見直し

片方の脚に体重をかけて立っている、横座りや脚を組んで座ることは、腰や股関節に負担がかかります。

普段自分がとりやすい姿勢はないか見直すことも重要です。

病院の受診

変形性股関節症など進行する恐れのある病気の場合は、適切な処置を受ける必要があります。

痛みが長引くようであれば、一度病院を受診し、関節の画像検査や診察を受け、自分の体の状態を把握することも重要です。


関連記事:股関節を動かすと音が鳴る原因は?体が硬いだけではないかも!

まとめ

股関節の痛みの原因には、関節の変性によるもの、先天性の病気、体の使い方など様々なことが関わってきます。


長く続く痛みや歩き方の変化があるようであれば一度、医療機関に相談してみることをお勧めします。

また、筋肉の柔軟性や筋力を高めることで股関節への負担軽減につながります。

日頃のメンテナンスを心がけてみましょう。

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